- メリットは“ランニングコストの安さ”である!
- デメリットは“楽天回線エリアの狭さ”である!
- 現時点の評価は“たまに圏外でも許す”ならアリ!
“最後発ゆえの課題アリ”
楽天モバイルのApple Watchセルラー用eSIMプラン『電話番号シェアサービス』を契約して約2週間が経過しました。そこで、現時点での評価(メリット・デメリット)を記しておきます。
悩みどころやね。
…両方契約していますけどね。ねこさんの場合。
目次
はじめに
本題に入る前に、
- スマートフォン用プラン:Rakuten UN-LIMIT VI
- Apple Watch用プラン:電話番号シェアサービス
について、おさらいしておきます。
楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT VI』
Rakuten UN-LIMIT VI | ||
---|---|---|
SIMタイプ | 音声通話対応SIM | |
SIMカード | nanoSIM eSIM |
|
月額基本料金 | 〜 ∞GB | 3,278円/月 |
〜 20GB | 2,178円/月 | |
〜 3GB | 1,078円/月 | |
〜 1GB | 0円/月 | |
データ容量 | 無制限 | |
音声通話 | 通話料金 | 22円/30秒 |
かけ放題 | Rakuten Link (無料) |
|
10分(標準)通話かけ放題 (1,100円/月) |
Rakuten UN-LIMIT VIの概要
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料別
※電話リレーサービス料別
楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT VI』は、1か月のデータ利用量に応じて月額基本料金が変動する料金プラン。
音声通話のかけ放題は、楽天モバイル純正『Rakuten Link』アプリから発話すれば無料(ナビダイヤル等は除く)になります。また、OS標準の電話アプリでも音声通話のかけ放題をしたい場合は、『10分(標準)通話かけ放題』というサービスが用意されています。
楽天モバイル『電話番号シェアサービス』
電話番号シェアサービス | |
---|---|
月額基本料金 | 550円/月 |
対応機種 | Apple Watch:Apple Watch Series 3以降 iPhone:iPhone 6s以降 |
電話番号シェアサービスの概要
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料別
※電話リレーサービス料別
楽天モバイルのApple Watchセルラー用eSIMプラン『電話番号シェアサービス』は、2022年3月25日より提供されています。
電話番号シェアサービスは、楽天モバイル利用中のiPhone(6s以降)・Apple Watchセルラーモデル(Series 3以降)、を両方所有している場合のみ加入できるようになっています。
なお、電話番号シェアサービスは日本国内専用サービスとなっており、海外では利用することができません。
『電話番号シェアサービス』のメリット
ランニングコストの安さ
楽天モバイルでApple Watchセルラーモデルを運用する最大のメリットは、何と言っても“ランニングコストの安さ”に尽きます。(これ以上でもこれ以下でもない)
| 楽天モバイル | docomo | au | SoftBank |
---|---|---|---|---|
スマートフォン プラン料金 |
0円/月 〜 (Rakuten UN-LIMIT VI) |
3,465円/月 〜 (5Gギガライト) |
3,465円/月 〜 (ピタットプラン 5G) |
3,278円/月 〜 (ミニフィットプラン+) |
Apple Watch プラン料金 |
550円/月 | 550円/月 | 385円/月 | 385円/月 |
合計 | 550円/月 〜 | 4,015円/月 〜 | 3,850円/月 〜 | 3,663円/月 〜 |
最安運用時の料金プラン比較
※価格は税込表記
※ユニバーサルサービス料別
※電話リレーサービス料別
※各種割引非適用時
現状、Apple Watchセルラーモデル用のeSIMプランを利用できるのは、MNOのメインブランドに限定されております(auの『ウォッチナンバー』を除く)。ですので、選択肢は4社しかありません。
そんな中でも、楽天モバイルは他社と比べても、圧倒的に安いランニングコストでApple Watchのセルラー回線を維持することができるわけです。
楽天モバイルだからこそ、なせる業ですわね。
Apple Watchセルラーモデルを使いたいがために、楽天モバイルに流れる人が多そうな気がするのであーる。
『電話番号シェアサービス』のデメリット
『Rakuten Link』非対応
楽天モバイルといえば、『Rakuten Link』を使った無料通話。
ですが、Apple WatchではRakuten Linkを使うことはできません(サポートにて確認済)。なので、Apple Watchから発話(電話をかける)する場合、通常どおり“22円/30秒”の通話料金が発生します。
現時点では、Apple Watchへの対応予定は未定とのことなので、できるだけ安く運用したい人は、うっかりApple Watchから発話をしないように気をつけましょう。もしくは、『10分(標準)通話かけ放題』に加入するのも手かもしれません。
楽天回線エリアの狭さ
楽天モバイルでApple Watchのセルラー運用をする上で、一番気をつけないといけないのがここ。そう、楽天回線エリアの狭さ。
Apple Watchのセルラー回線においてもスマートフォンと同様に、パートナー回線でもデータ通信や通話が利用可能です。ただ、パートナー回線が終息方向になっていることは忘れてはいけません。
楽天モバイル曰く、楽天回線エリア(4G LTE)の人口カバー率は96%とのことなので、以前に比べれば「つながりにくい」と思うことは確かに減りました。
しかし、どうしても総務省から割り当てられている周波数帯が他キャリアと比べて極少なため、都市部でも圏外となる場合があったりします。とりわけ、楽天モバイルはプラチナバンドを持っていないため、地下街や地下鉄に弱い傾向にあります。
そういうこともあってか、パートナー回線が終了している都市部こそ、意外と気が抜けなかったりします。
楽天モバイルの矢澤氏は、プラチナバンドの割り当てを強く求めていますわね。
実際は難しそうな気が……。
どこをどう再編するのか、っていう問題もあるし、当時とは総理大臣も総務大臣も変わっちゃったからねー。
現時点での評価
現時点での『電話番号シェアサービス』の評価は、Apple Watchセルラーモデルの超ヘビーユーザーでなければアリ、という感じです。
550円/月 〜 というランニングコストの安さは文句ナシ。この安さであれば、今までGPSモデルを選んできた人も、セルラーモデルを選びたくなるはずです。
ただ、圏外になることもゼロではないので、Apple Watchだけ装着してワークアウトをする…という場合においては一抹の不安も。
iPhoneを家に置きっぱなしにし、Apple Watchセルラーモデルだけ装着して、数週間に一度は20kmぐらい走るのですが、これだと「圏外になったらどうしよう」と嫌なことを考えてしまいます。なので、こういう使い方をしてしている人にはオススメできないかもしれません。
まだサービスインして約2週間なので、最終的なジャッジは早計なのは承知の上。とはいえ、メリットだけじゃないということは頭に入れておく必要があります。
どうして走るときにiPhoneを置いていっちゃうん?
うーん、走ってるとiPhoneの重さが微妙に気になるのであーる。
まとめ「現時点では75点くらい」
楽天モバイルのApple Watchセルラー用eSIMプラン『電話番号シェアサービス』、現時点では75点くらいの点数。
圏外になる割合が今より減れば、もっとオススメしやすくなるでしょう。コストパフォーマンスは抜群ですから。
やっぱ、プラチナバンドが欲しいですな!
おまけ
こういうことをするから、Apple Watchのセルラーモデルが2台必要になってくるのであーる。
えーと、どゆこと!?
docomoの『ワンナンバーサービス』用。
楽天モバイルの『電話番号シェアサービス』用。
…あーる!!
…かわいそうな人ですわ。
おわり
大安定だけどお高い『docomo』さん。
激安だけどプチ不安定な『楽天モバイル』さん。
…うむむー。