- IPv6 IPoE接続事情を調べてみた!
- NTT系光回線以外は気にしなくてもOK!
- NTT系光回線はVNEに要注意!
いろんなIPv6があります。
現代の光回線には必須の『IPv6 IPoE』接続。これを、光回線事業者・トンネリング技術・プロバイダーの3つの視点から表にまとめてみました。そこで分かったことは…ややこしいってこと!
固定回線は混沌としてますものね。
簡単に言っちゃうと、“罠”ばっかりだねー。
目次
はじめに
■登場するネットワーク用語
- IPv6 IPoE
- IPv4 PPPoE
- IPv4 over IPv6
- MAP-E
- DS-Lite
- 4rd/SAM
- VNE
- ISP
本記事には、上記のネットワーク用語が出てきます。
これらを説明すると、とーっても長くなる。ということで、今回はその説明は割愛します。ん?説明が面倒だからなんて思ってないからね!?
気になる人は、各自調べてどぞー!
IPv6 IPoE接続のまとめ
この手の情報は長々と書くより、結果だけ書くのがベストなはず。
なので、まずはIPv6 IPoE接続のイメージを、上画像のようなイメージ図にしてみました。
それじゃ…
- 【A】光回線事業者
- 【B】トンネリング技術
- 【C】プロバイダー
の3つでIPv6 IPoE接続を見ていくぞー!
【A】光回線事業者で見るIPv6 IPoE接続
NTT | KDDI | OPTAGE¹ | Sony² | |
サービス名 | フレッツ光 光コラボ |
auひかり | eo光 | NURO光 |
v4/v6共存技術 | トンネリング | デュアルスタック | デュアルスタック | デュアルスタック |
IPv6対応サイト接続方式 | IPv6(IPoE) | IPv6 | IPv6 | IPv6 |
IPv6非対応サイト接続方式 | IPv4 over IPv6(IPoE) | IPv4 | IPv4 | IPv4 |
光回線事業者で見るIPv6 IPoE接続表。
¹元『ケイ・オプティコム』。
²正確には『Sony Network Communications』。
ここで理解しておきたいのは、IPv4とIPv6を共存させる技術の方式。
■IPv4/IPv6共存技術
- NTT系回線:IPv4/IPv6トンネリング
- NTT系以外の回線:IPv4/IPv6デュアルスタック
IPv4 PPPoEは遅いというのは、NTT系の光回線の場合での話。実は、NURO光だと、IPv4接続でも遅くはない。auひかりもeo光も同じことが言えます。
とどのつまり、NTT系の光回線以外なら、そもそもこんな問題は気にしなくてもよいということ。
【B】トンネリング技術で見るIPv6 IPoE接続
MAP-E | DS-Lite | 4rd/SAM | |
提供事業者(VNE) | JPNE¹ OCN BIGLOBE FreeBit |
MFEED¹ ASAHIネット |
BBIX |
サービス名称 | v6プラス v6アルファ IPv6オプション ISPプレミアム(IPoE) |
transix v6コネクト |
IPv6 IPoE + IPv4 ハイブリッドサービス |
トンネリング技術で見るIPv6 IPoE接続表。
¹日本ネットワークイネイブラー株式会社の略。
²インターネットマルチフィードの略。
■IPv6移行技術(トンネリング技術)
- MAP-E
- DS-lite
- 4rd/SAM
NTT系の光回線が利用しているトンネリングについては、上記のようなトンネリング技術の違いがあります。これこそ、諸悪の根源。ほかにも種類はあるけど、あまり使われないので割愛。
なお、VNE提供事業者の大手は、
- JPNE
- MFEED
- BBIX
の3社です。
なので、ここからトンネリング技術が提供されていると楽。
あとは、基本的に後発で、独自でVNEとISPを紐付け的に運営しているイメージ。なので、上記3社以外のVNEの場合、ルーター選びは慎重に。でないと事故ります(私は事故った)。
【C】プロバイダーで見るIPv6 IPoE接続
プロバイダーとIPv6 IPoE接続については、
- MAP-E
- DS-Lite
- 4rd/SAM
という、トンネリング技術別に分けています。
MAP-E
JPNE | OCN | BIGLOBE | FreeBit | |
名称 | v6プラス | v6アルファ | IPv6オプション | ISPプレミアム(IPoE) |
IPv4 over IPv6 | MAP-E | MAP-E | MAP-E | MAP-E |
採用プロバイダー | So-net GMOとくとくBB @nifty DMM光 ドコモ光 |
OCN | BIGLOBE | DTI |
トンネリング技術がMAP-Eの場合。
『v6プラス』というのは、あくまでJPNEがVNEの場合のこと。
あとは独自なので、v6プラスとは呼びません。そして、無線LANルーターによってはドボンもあり得る。
Yamaha RTX830で、BIGLOBEのIPv6オプションを設定するのが大変だったんだよねー。(RTX830はv6プラスのみネイティブ対応)
DS-Lite
MFEED | ASAHIネット | |
名称 | transix | v6コネクト |
IPv4 over IPv6技術 | DS-Lite | DS-Lite |
採用プロバイダー | IIJmio INTERLINK enひかり(縁人) |
? |
トンネリング技術がDS-Liteの場合。
DS-Liteの場合は、ほぼほぼMFEEDがVNEとなっている『transix』なはず。ASAHIネットの『v6コネクト』は、どこで採用されているか分かりませんでした。
4rd/SAM
BBIX | |
名称 | IPv6 IPoE + IPv4 ハイブリッドサービス |
IPv4 over IPv6技術 | 4rd/SAM |
採用プロバイダー | ソフトバンク光 |
トンネリング技術が4rd/SAMの場合。
MAP-EやDS-Liteに比べるとマイナーな『4rd/SAM』。
採用している主要なプロバイダーに関しても、ソフトバンク光ぐらいでした。
まとめ「NTT回線のIPv6 IPoEはややこしい」
こうやって見てみると、NTT系の光回線(フレッツ光・光コラボ)だけ飛び抜けてややこしい…。NURO光 やeo光は楽ですね。しかも、デフォルト速いですし。
実は、無線LANルーターを選ぶために作った記事なのですが、調べるのも大変ですし、NTTってなんだかなぁってなってしまいましたとさ。
NTT系回線のメリットって…なんだろう!?
おまけ
もっともっと、NURO光導入マンション増えてくださいオナシャスだー。
地域も物件も限定されちゃうのがネックやんね。
そもそもですが、NTTが回線増強の設備投資をもっとすべきですわね。
おわり
Source:
ASAHIネット(1・2), FreeBit(1), BBIX(1), NTT東日本(1)
確かにややこしい感じしかしないやんね。