『週刊ガジェットニュース斜め読み』とは?
一週間のガジェット系ニュースを曜日ごとに振り返り、特にがじぇっと部が気になった事象をピックアップして語る記事です。
- 今週は“wearaが開発中止の悲報”な一週間だ!
- 今週は2021年末と2022年始のはざまの週!
- 6DoF対応HMD『HUAWEI VR Glass』が気になる!
“Trinityの次なる一手に期待”
2022年第1週は…『weara』が発売中止、SoftBankとZHDがTポイントから手を引く報道、京大のスパコンでデータ消失発生、CanonのDSLR旗艦モデル開発終了報道、『Xiaomi 12』シリーズが発表、な一週間でした。
富士通『FM-7』!?
『コンピュートないと』やね!?
目次
今週のガジェットニュース回顧
2021年12月26日(日)
- 『ニンテンドーeショップ』でネットワーク障害が発生
ニュース概要
『ニンテンドーeショップ』にて、ソフトやコンテンツがダウンロードできない等の障害が発生。現在は復旧済み。
ネットワーク障害が長期化せずに終わって、まずはひと安心ですわ。
2021年12月27日(月)
- Trinityが『weara』の発売中止を発表
ニュース概要
製品のコアとなる部分が自社の基準を満たさなかったため、残念ながら開発を断念。『weara』は、改善提案を行なうリストバンド型ウェアラブルデバイスの予定だった。
- Motorolaが縦折りスマートフォン『razr』の新モデル発売を予告
ニュース概要
第3世代Motorola razrの存在が、Weibo経由で明らかに。まずは中国で発売の予定。
- LINEが『LINEスマート投資』のサービス終了と移行を発表
ニュース概要
FOLIOとLINE Financialが、金融商品仲介業『LINEスマート投資』を2022年4月8日をもって終了することを発表。『テーマ投資』と『ワンコイン投資』はFOLIOに移行。
- SoftBankとZHDがTポイント運営会社の株式を売却すると日経が報道
ニュース概要
SoftBankとZHDがTポイント運営会社(株式会社Tポイント・ジャパン)の株式を売却する方向で調整していると、日経クロステックが関係者の取材を通じて報道。2社はCCCに全保有分を売却する方向で調整中。
- 日本政府がドローン規制緩和検討と産経が報道
ニュース概要
日本政府が業務用ドローンについて、重量規制の緩和を検討していることが産経新聞グループによって報じられる。規制対象を現行の最大150kgから、300kg以上に引き上げる想定。
- 東芝が世界初の『MAS-MAMR』によるHDDの大幅な記録能力の改善を実証
ニュース概要
東芝がHDDの大容量化を実現する次世代磁気記録技術、『共鳴型マイクロ波アシスト記録(MAS-MAMR)』を用いて、記録能力が改善することを世界で初めて実証した。これにより、30TBを超える大容量化が実現。near-online HDDとして、早期の実用化を目指す。
- メルカリが『メルペイ』のGoogle Pay対応を発表
ニュース概要
メルカリ傘下のメルペイが、スマートフォン決済サービス『メルペイ』のネット決済機能をGoogle Payに提供することを発表した。
ドローンの重量規制の件ですが、報道では“重量”なのに“kg”なのですよね。Nをkgに換算して表記…ということなのでしょうか!?
2021年12月28日(火)
- 任天堂が『Nintendo Switch 新春セール』を開催
ニュース概要
開催期間は、 2021年12月28日 〜 2022年1月10日 。セール詳細は過去記事にて。
- 楽天モバイルがiPhone着信不具合の修正が完了と発表
ニュース概要
楽天モバイル回線でiPhoneを利用する際、主にパートナー回線エリアにおいて、着信に失敗する事象が発生。この不具合の修正が、2021年12月28日に完了した。
- コンビニ3社がApple Gift Card購入で10%還元キャンペーンを開催
- ZoomがLiminalの一部資産を買収
ニュース概要
Zoomが、オンラインイベント配信用のツールを手掛けるLiminalの一部資産を買収したことを発表。Liminalの共同創設者のAndy CarluccioとJonathan KokotajloもZoomに参加する。
- SamsungがCES 2022で『C-Lab』スタートアッププロジェクトを発表予告
ニュース概要
Samsung ElectronicsがCES 2022にて、C-Lab programから13のスタートアッププロジェクトを発表することを公式サイトで予告。発表されるC-Lab programは、C-Lab Inside(4つ)とC-Lab Outside(9つ)に大別される。
- Appleが『Beats Studio Buds』の限定版を2022年1月1日に中国で限定発売
ニュース概要
金色の虎模様をあしらった限定版『Beats Studio Buds』を、中国の旧正月を祝って2022年1月1日に発売。販売は中国国内のみ。
- 京大のHewlett Packard Japan製スパコンで約77TBのデータが消失
ニュース概要
京都大学学術情報メディアセンターが、Hewlett Packard Japan製スーパーコンピューターのストレージをバックアップするプログラムの不具合により、スーパーコンピューターシステムの大容量ストレージ(/LARGE0)の一部データ(約77TB)が意図せず削除される事故が発生したことを発表した。
- 総務省が携帯大手4社に5G基地局整備の加速を要請
ニュース概要
総務省が携帯大手4社(NTTドコモ・KDDI/沖縄セルラー・SoftBank・楽天モバイル)に、5G基地局整備の加速化に関する措置を要請した。
- CanonのDSLRは『EOS-1D X Mark III』で終了との報道
ニュース概要
キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEOが読売新聞のインタビューに応じ、一眼レフカメラの旗艦モデルの開発・生産を数年後に終了し、ミラーレスカメラに一本化する方針を明らかにした。入門機や中級機の一眼レフカメラは、海外需要等から当面は開発・生産の継続をする方針。
Hewlett Packard Japan ≠ HP Inc.
…なので注意あーる!
2021年12月29日(水)
- XiaomiがAndroidスマートフォン『Xiaomi 12』を発表
ニュース概要
Xiaomiが同社のフラグシップスマートフォン、『Xiaomi 12』シリーズを3モデル発表した。
- Apache Log4jに再度RCE脆弱性が見つかりASFが修正版を公開
ニュース概要
Javaベースのオープンソースのロギングライブラリ『Apache Log4j』に、リモートコード実行の脆弱性(CVE-2021-44832)が見つかり、提供元のThe Apache Software Foundationが修正版(Apache Log4j 2.17.1)をリリースした。
『Xiaomi 12』には、旧モデルにあった“Ultra”はないのですな。
2021年12月30日(木)
- LinksysがWi-Fi 6対応メッシュルータ『Atlas Pro 6』を発売
ニュース概要
『Atlas Pro 6』は、Wi-Fi 6対応のデュアルバンドメッシュ対応Wi-Fiルーター。最大転送速度は5,400Mbps。価格は18,150円から。
- Samsungが『Exynos 2200』の発表を予告
ニュース概要
Samsungが、2022年1月11日に『Exynos 2200』を発表することを予告した。AMDのRDNA 2グラフィックスアーキテクチャを採用したGPUを搭載。
Samsung『Exynos 2200』が出ることによって、ますますARM系SoCの戦いが激しくなりそうな予感がしますぞ!
2021年12月31日(金)
- Samsung『Galaxy S22 Ultra』らしき画像がリーク
ニュース概要
リーカーEvan Blass氏によって、Samsung『Galaxy S22 Ultra』と思しきレンダリング画像がリークされた。それによると、同機種はS Penに対応する見込み。
うーむ、とっても『Galaxy Note20 Ultra 5G』に似てますなー。
2022年1月1日(土)
- KDDI・沖縄セルラーが『povo2.0 お年玉キャンペーン2022』を開催
ニュース概要
KDDI・沖縄セルラーが『povo2.0』で、3GB以上のデータトッピングを購入したユーザーに、最大100GBのデータボーナスが当たる『povo2.0 お年玉キャンペーン2022』を実施。開催期間は 2022年1月1日 〜 2022年1月11日 。
- CES 2022が公衆衛生上の懸念により当初より1日開催を短縮
ニュース概要
CESがラスベガスで開催する『CES 2022』の最終日を中止し、2022年1月7日で終了することを発表した。期間短縮は、公衆衛生上の追加の安全対策によるもの。
『CES 2022』のリアル参加を見送ってる企業が多数だし、展示期間の短縮は順当かなー。
今週のガジェットセール
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年1月 | ||||||
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
今週のガジェットセールカレンダー
- :Steam『Steamウィンターセール2021』
- :SQUARE ENIX『スマホ版DQ特別セール』
- :任天堂『Nintendo Switch 新春セール』
- :Huawei『HUAWEI STORE福袋2022』
- :Apple『Appleの初売り』
- :Amazon『Amazonの初売り』
『Appleの初売り』と『Amazonの初売り』を要チェックですぞ!
がじぇっと部が気になった物事
【第3位】総務省が携帯大手4社に5G基地局整備の加速要請
総務省が2021年12月28日、5G通信システムの面的なカバーを実現するため、携帯電話事業者(NTTドコモ・KDDI/沖縄セルラー電話・SoftBank・楽天モバイル)に対し、5G基地局整備の加速化に関する措置を要請した。
総務省は、5Gを経済社会や国民生活にとっての重要なインフラと見ており、『デジタル田園都市国家構想』を実現すべく、都市と地方での一体的な整備が必要と述べている。
東京・大阪などの都市圏では整備されつつある5G環境ですが、少し郊外に行ってしまうと5Gエリア外というのが現状です。なので、人によっては「5Gと謳っているわりには入らない」と思っているかもしれません。
5G基地局から発せられる電波は4G基地局のそれより短く、最長でも1kmほどしか飛ばないとも言われています。ですので、エリアをどういうアプローチで拡大していくか、というのが今後の注目ポイントになるでしょう。
最終的には楽天モバイルみたく、『スペースモバイル』になったりして!?
【第2位】Xiaomiが『Xiaomi 12』シリーズを発表
Xiaomiが2021年12月28日、同社のAndroidスマートフォンの旗艦モデルとなる『Xiaomi 12』シリーズを発表した。
Xiaomi 12シリーズは、『Xiaomi 12 Pro』・『Xiaomi 12』・『Xiaomi 12X』という3モデル構成となる。なお、Xiaomi 11シリーズでは存在した“Ultra”は今回は用意されない。
Xiaomi 12 serie Live - YouTube
上位モデルが『Xiaomi 12 Pro』・『Xiaomi 12』、普及モデルが『Xiaomi 12X』という展開になっており、上位モデルでは最新のQualcomm『Snapdragon 8 Gen 1』をSoCに採用。
メインカメラのセンサーには、Sony製の大型センサー(Xiaomi 12 Pro:IMX707/1/1.28″|Xiaomi 12:IMX766/1/1.56″)を搭載しており、昨今のハイエンドスマートフォンらしく、デジタルカメラとしての性能を高めてきているのが大きな特徴。このあたりの機能強化は、いかにもXiaomiらしい。
2021年は、Xiaomiが積極的に日本市場にデバイスを投入した年となりました。なので、ひょっとすると、『Xiaomi 12』は日本でも販売される可能性はあるかもしれません。
Xiaomi 11は奇を衒う感じがあったけど、今回のXiaomi 12は手堅く攻めてる感じがしますなー。
【第1位】Trinityが『weara』の発売中止を発表
Trinityが2021年12月27日、同社が開発しているウェアラブルデバイス『weara』の発売中止を発表した。
ウェアラブルデバイス『weara』は、24時間365日の活動と睡眠をトラッキングするリストバンド型ウェアラブルデバイス。2019年10月に発表イベントを開催しており、当初の発売日は2020年1月であった。
この『weara』、なぜ開発中止に至ったのかは、weara公式ニュースで読むことができるので、気になる人はぜひ読んでみてください。
wearaを発表イベントから見続けてきた、いちTrinityファンとしては残念なことは残念(ずっと待っていたので)。ただ、開発中止の経緯を拝読すると、下手に中途半端な製品を世に出すよりも開発中止して出さないほうがよい、という姿勢が窺われる。そういう意味では安心したし、“次に期待”としたいところ。
Trinityという企業は、良い意味で日本らしくない、ベンチャー的なガジェットをリリースしてくれる数少ない存在。なので、これからも応援し続けます。
賛否あったけど、『NuAns NEO』という唯一無二なデバイスも出してくれたし、これからもどんどん攻めてほしいのであーるっ!!
今週の気になるガジェット
今週の気になるガジェットは…Huaweiの6DoF対応VR HMD『HUAWEI VR Glass』であーるっ!
Metaの『Oculus Quest 2』を購入したからというものの、VRにすっかりハマっている私。
ただ、このOculus Quest 2、ズボっと頭に嵌めるタイプなので結構ズッシリ感があり重たい。ただ、6DoFに対応したVRデバイスが使いたい。そんな折、見つけたのが今回の『HUAWEI VR Glass』という製品。
HUAWEI VR Glassには『Huawei VR Glass 6DoF Game Set』という、トラッキングモジュールとコントローラーがセットになったモデルがあるのですが、個人的にはこれが最大の狙い目。
Huawei VR Glass自体は3DoFなのですが、VRグラスの上に専用のモジュールを装着すると、まさかの6DoFとして使えるスグレモノ。しかも、軽量なグラスタイプの見た目にもかかわらず、PC VRが可能だそう(OSはWindows 10に対応)。
残念ながら日本では買えないのですが、京東(JD.com)経由で直輸入が可能。というわけで、密かに狙っていたりします。
この小ささで6DoFは良いですわね。
でしょー!
デモ映像を見たら、良くも悪くもOculusって感じだし、Oculus Quest 2使いなら、わりとすぐに操作に慣れられそうなんだよねっ!
編集後記
VRを日々体感して思うのが、多くの現存するハードウェアというのは、最終的に実態のないソフトウェアだけに昇華できるのではないかということ。
何言ってるのか意味不明ですが、メタバース上でヴァーチャルなiPhoneを、ヴァーチャルなお金で買って使う…なんてことになるかもしれません。この場合、物としては存在しないわけですが、それはそれでiPhoneとして成立する気がするのです。メタバース上でソフトは生きているので。
…ポエム?
ではないっ!いたって真面目!!
おまけ
今週の『週刊ガジェットニュース斜め読み』の投稿が遅れてしまって、申し訳ないのであーる。
新年でバタバタしてましたものね。仕方ありませんわ。
いや、友だちと会ってたあーる。
あーあ、せっかくフォローしてくれてたのに。
あれ?そなの!?
…いろいろ残念ですわ。
おわり
▽Source
Android Central, Bloomberg, SankeiBiz, FOLIO, Linksys, Mercari, NVD, Samsung, The Verge, Twitter, weara, YouTube, Zoom, 微博, 京都大学情報環境機構, 総務省, 東芝, 任天堂, 楽天モバイル
左脳も右脳も興奮させるっ!