- 2種類あるIIJmioのeSIMプランを比較!
- 利用するデータ容量でお得なプランを調べた!
- ベータ版は普通のeSIM。正式版はプリペイドeSIM!
ライトスタートプラン → データプラン ゼロ
IIJmioの正式版eSIMサービス『データプラン ゼロ』が3月19日より受付開始。ベータ版である『ライトスタートプラン』からの乗り換えを検討している人も多いはず。この2プランは勝手がかなり違うので、ちょっと比較してみることにしてみます。
同じIIJmioなのに…ですか。
だからこその比較なわけやね!
目次
2種類のIIJmio eSIMサービス
IIJmioが新たに『データプラン ゼロ』(正式版)というeSIMサービスを開始したことにより、既存の『ライトスタートプラン』(ベータ版)と合わせて、2つのeSIMサービスを運営していることになります。
IIJmioはMVNOの老舗中の老舗で、モバイルネットワークの技術革新に対して積極的な姿勢を取ってくれています。そういう背景もあり、いわゆる『フルMVNO』(HLR/HSSを自社管理し、SIMを発行できるMVNO事業者)としてeSIMを提供できる形にした、ということがあります。
現時点では楽天モバイルを除き、日本のモバイルネットワーク市場はeSIMに消極的。今後は風向きが変わってくるでしょうが、その方向性を示したマイルストーン的な存在こそ、このIIJmioであり、2019年秋に先行開始されたベータ版『ライトスタートプラン』があるというわけです。
以前はその名のとおり、“ベータ版”だったのですが、新たにサービス提供が始まった『データプラン ゼロ』については“正式版”という位置付け。つまり、本当の意味での eSIM × MVNO のスタートをまさに今、切ったことになるわけです。
つまり、eSIMプランとして、
- データプラン ゼロ(正式版)
- ライトスタートプラン(ベータ版)
の2種類が存在してるんやね?
そゆことあーるっ!
IIJmio eSIMプラン比較
かなり前置きが長くなってしまいましたが、今回始まった『データプラン ゼロ』(正式版)と、従来の『ライトスタートプラン』(ベータ版)の比較をしてみます。
eSIMとは何かはこちらの記事をどぞー!
基本仕様比較
データプラン ゼロ (正式版) |
ライトスタートプラン (ベータ版) |
|
通信回線 | NTTドコモ(LTE・3G) | NTTドコモ(LTE・3G) |
月額料金 | 150円 | 1,520円 |
SIM枚数 | 1枚 | 1枚 |
基本データ容量 (バンドルクーポン) |
0GB | 6GB |
データ追加料金 | 1GB:300円/1GB 2GB〜10GB:450円/1GB |
200円/100MB |
データ超過後の通信 | × | ○ (200kbps) |
データ容量繰越 | × | ○ |
高速・低速の切替 | × | ○ |
みおぽんアプリ | × | ○ |
IIJmioのeSIMプラン(データプラン ゼロ・ライトスタートプラン)基本仕様比較。
※価格はすべて税別表記。
正式版である『データプラン ゼロ』とベータ版である『ライトスタートプラン』は、上表のとおりでまったく“別物”のeSIMプランとなっています。
データプラン ゼロは、月額料金150円と激安ですが、データは0GB。データを購入しないと通信不可でなので、必要な分だけデータ容量を購入するプリペイドeSIMというスタイル。
ライトスタートプランは、月額料金1,520円かかりますが、最初から6GBのデータ容量がある。いわゆる、普通のMVNOといった形式のeSIMプランになっています。
契約料金比較
データプラン ゼロ (正式版) |
ライトスタートプラン (ベータ版) |
|
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 |
SIMカード発行手数料 | 200円 | 200円 |
SIMカード再発行手数料 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 150円 | 1,520円 |
データ追加料金 | 1GB:300円/1GB 2GB〜10GB:450円/1GB |
200円/100MB |
IIJmioのeSIMプラン(データプラン ゼロ・ライトスタートプラン)料金比較。
※価格はすべて税別表記。
前掲の表と一部重複していますが、データプラン ゼロとライトスタートプランの料金に関する部分だけ抽出したものが上表になります。
どちらにしても初期費用として3,000円、SIMカード発行手数料として200円が別途かかります。また、ライトスタートプランでもデータのチャージは可能なのですが、その追加料金がかなり異なっている点に注目。
データ容量に基づく比較表
データプラン ゼロはプリペイドeSIM。ライトスタートプランは普通のeSIM。
ということなので、使うデータ容量ベースで、どれくらいの月額料金がかかるかをシュミレーションしてみました。
データプラン ゼロ (正式版) |
ライトスタートプラン (ベータ版) |
|
0GB | 150円 | - |
1GB | 300円 | - |
2GB | 900円 | - |
3GB | 1,350円 | - |
4GB | 1,800円 | - |
5GB | 2,250円 | - |
6GB | 2,700円 | 1,520円 |
7GB | 3,150円 | 3,520円¹ |
8GB | 3,600円 | 5,520円¹ |
9GB | 4,050円 | 7,520円¹ |
10GB | 4,500円 | - |
IIJmioのeSIMプラン(データプラン ゼロ・ライトスタートプラン)データ容量別料金比較。
※価格はすべて税別表記。
¹追加クーポン(200円/100円)を購入。
上表を参考にすると、
- 月の利用が3GB未満:データプラン ゼロ
- 月の利用が3〜6GB:ライトスタートプラン
- 月の利用が6GB〜10GB:データプラン ゼロ
という感じになりそうです。
ライトスタートプランでも追加クーポンにより、最高3GBのデータ容量が追加できます。ただ、上表のとおりで常用するようなものではなく、あくまで緊急用。なので、状況によってはデータプラン ゼロのほうが大容量でもお得になる場合があります。
常時大容量で使うなら、『Nomad SIM』か『FUJI Wifi』のほうがいいとは思うけどねー。
データプラン ゼロの注意点
- 高速と低速の切り替え不可。
- 0GBでは通信不可。
- 『みおぽん』アプリ利用不可。
- 1か月で追加できるデータ容量は10GBまで。
- ベータ版からデータプラン ゼロへのプラン変更不可。
- データ容量の有効期限は当月末で繰越不可。
これらがデータプラン ゼロを利用する上での注意点。
一番気をつけたいのが、従来のeSIMプランであるライトスタートプランとは異なり、データ容量の繰越ができない(ライトスタートプランでは追加クーポンの有効期限は購入から3か月後の末日)こと。なので、当月で使い切る前提でデータ容量を追加しないといけません。
また、ライトスタートプラン(ベータ版)からデータプラン ゼロ(正式版)へのプラン変更はできないので、 ライトスタートプラン解約 → データプラン ゼロ新規契約 というフローを踏む必要があります。言い換えれば、独立したプランなので、ベータ版と正式版の2つのプランを並行して契約することも可能です。
まとめ「正式版eSIMプランは緊急用サブ回線」
IIJmioが新たに追加したeSIMプラン『データプラン ゼロ』。
プリペイドeSIM(ただし、利用しなくても月額料金として150円かかる)という特性上、かなり従来とは異なる契約体系なことを理解しておく必要があります。
とはいえ、低いランニングコストでdocomo系MVNOを持てることを考えれば、かなり面白い選択肢。従来のeSIMプランであるライトスタートプランも並行して提供とのことなので、ユースに合わせて契約を考えたいところです。
もち、データプラン ゼロも契約したぞーいっ!
おまけ
好みは分かれるけど、個人的にはこういうプリペイド系のeSIMは大歓迎っ!
もともとがサブ回線としての位置付けが強いですからね。
eSIMプランには興味あるけど、ギガ余りを起こすユーザーにとってはアリな選択肢やんね。
おわり
2つのeSIMプランは別物なのだっ!