- KDDIの通信障害から『デュアルSIM』の重要性を再認識
- ユーザーができる通信障害回避策 → 複数回線持つこと
- スマホのデュアルSIM化はキャリアの組み合わせも重要
— 『サブ回線』を持つべき —
2022年7月2日、KDDIで大規模な通信障害が発生。2021年には、NTTドコモが。2018年には、SoftBankが。…というわけで、どの携帯キャリアでも起こりうる、アクシデント・インシデントに対応すべく、改めて『デュアルSIM』の重要性を再認識しました。
備えあれば憂いなしやね!
理想は通信障害が生じないことですがね。
目次
携帯キャリア各社の大規模通信障害
KDDIの大規模通信障害(2022年7月2日)
2022年7月2日午前1時35分より、KDDIの通信網(au・UQ mobile・povo・au系MVNO・ホームプラス電話等)にて、数日間に及ぶ“超”大規模な通信障害が発生しておりました。ほぼ復旧状態となったのは、2022年7月4日16時頃。
このKDDI網の大規模な通信障害の影響を受けた回線数は、合計で約3,915万回線とのこと。
通信障害の原因は、ルータ交換作業時の不具合によりVoLTE交換機でトラフィックの輻輳が生じたため、とのこと。なお、通信障害の状況については、KDDI公式サイトの障害情報で確認することができます。
NTTドコモの大規模通信障害(2021年10月14日)
2021年10月14日午後5時頃、NTTドコモの通信網にて、大規模な通信障害が発生しておりました。復旧完了は2021年10月15日午後10時。
このNTTドコモ網の大規模な通信障害の影響を受けたユーザー数は、合計で830万人以上(音声通話:約460万人|データ通信:830万人以上)と公式発表されております。
通信障害の原因は、ネットワーク工事の切り戻し作業にともなう信号量増大によるネットワーク輻輳が生じたため、とのこと。当時の通信障害の概要については、NTTドコモの障害情報や、総務省への報告資料で確認することができます。
SoftBankの大規模通信障害(2018年12月6日)
2018年12月6日午後1時39分、SoftBankの通信網にて、前掲の2つに比べれば時間は短いものの、大規模な通信障害が発生しておりました、復旧完了は2018年12月6日午後6時4分。
このSoftBank網の大規模な通信障害の影響を受けた回線数は、約3,060万と同社が総務省に報告書を提出しています。
通信障害の原因は、LTE交換機におけるTLS証明書の有効期限の誤処理によるLTEネットワーク障害で3Gネットワークの輻輳が生じたため、とのこと。当時の通信障害の概要については、SoftBank公式サイトや総務省の報道資料で確認することができます。
何が言いたいのか?
2018年12月に、SoftBankが大規模通信障害。
2021年10月に、NTTドコモが大規模通信障害。
2022年7月に、KDDIが大規模通信障害。
要するに、どんな携帯キャリアであっても、アクシデントやインシデントの発生確率はゼロではないということ。当然の話、ではありますが。
もちろん、各社ともに再発防止に努めていただきたい。ただ、どれだけリスクヘッジをしても、通信障害の発生確率をゼロに持っていくというのは、現実的に厳しいでしょう。障害の規模にもよりますが。
そうはいっても、長時間に及ぶ断続的な通信障害が生じるというのは、電気や水道を止められるのと同じくらいに、インフラとしてのダメージは甚大すぎる。なので、ユーザー側も可能な限りのリスクヘッジに努めたい。
そこで『デュアルSIM』という案が出てくるわけです。
普段からiPhoneでデュアルSIM化はしてるんだけど、「通信障害対策という意味でも重要だよね」って、話であーる。
絶えずモバイル通信が必要な仕事であれば、なおさらですわね。
通信障害対策としての『デュアルSIM』
| SIM① | SIM② |
デュアルSIM案① | ahamo | 楽天モバイル |
デュアルSIM案② | ahamo | povo |
デュアルSIM案③ | 楽天モバイル | povo |
デュアルSIM案④ | Y!mobile | 楽天モバイル |
デュアルSIMの組み合わせ例
上掲の表は、ユーザー側の通信障害対策として、『デュアルSIM』を導入する際の組み合わせ例。
- SIM①とSIM②は異なるモバイル回線を契約
- SIM①とSIM②の両方とも音声通話対応SIMを契約
2022年7月2日に生じた、KDDIの通信障害の例から鑑みると、両方とも音声通話に対応したSIMであることが理想(LINE等がダメだった場合も想定)。もちろん、 docomo + docomo のようなデュアルSIM化は無意味なので、 docomo + au のように異なる回線にしておきます。
このようにすれば、どちらか一方がダメになっても、バックアップとしてサブ回線が働いてくれるというわけです。
まとめ「備えあれば憂いなし」
大規模な通信障害は、日常生活や業務に支障がかなり出るので、可能な限りの対策は講じてほしいところ。ただ、確率をゼロにするのは難しい、というのも承知の上。
ですので、デュアルSIM化をしておくように、ユーザー側でも“もしも”に備えた対策を万全にしておくべきかもしれません。
…1日以上の通信障害は勘弁してほしいのであーる。
おまけ
KDDIの通信障害は規模が大きすぎるから、企業等への賠償額も相当になりそうですな。
想像を絶する金額になりそうですわね。
…お、恐ろしい。
おわり
デュアルSIM対応端末が増えた今こそっ!