- iCloud Driveは選択型同期も同期の手動停止もできない!
- ブラックボックス要素が大きいのでデータを信頼して置きづらい!
- データの保管庫としてはDropboxかNASがベストプラクティス!
iCloud Driveは癖がすごい。
iCloud Driveでは、選択型同期は使えません。同期の手動停止もできません。Dropboxはもちろん、Google DriveやOneDriveでも使えるのに…です。


Dropboxこそ至高ですわ!(信者)

Appleのわりには弱い部分やんね。
目次
iCloud Driveは選択型同期に非対応

タイトルでも明示しているように、Appleが提供しているクラウドストレージ(を包括したサーバーソリューション)である『iCloud Drive』は、選択型同期に対応していません。

うーん…話が終わってしまったぞ!?

いやいや、もうちょっと掘り下げようよ!

ちなみに『選択型同期』というのは、クラウドストレージ内の任意のフォルダやファイルのみを選択してクラウド同期を行う機能のこと。
この選択型同期に対応しているクラウドストレージだと、同期をするフォルダやファイルが選択できるため、パソコンのストレージ容量を圧迫せずに済むわけです。
昨今のクラウドストレージは、有料プランだと2TBがボリュームゾーンとなっています。とはいえ、ノートパソコンだと2TBものストレージ容量を持っている製品は非常に稀。だからこそ、どれを同期してどれを同期しないかを選択する必要があり、ここで選択型同期という機能が活きてくるわけなのです。

…と、選択型同期の魅力について熱く語っていますが、何度も言うように、iCloud Driveは選択型同期には対応していないので悪しからず。そんな機能はありません。

選択型同期非対応って、クラウドストレージとして前時代的すぎるよねー。

Apple信者が下駄を履かせても、iCloud Driveに関しては辛辣なる評価ですわね。
iCloud Driveは同期一時停止も非対応

iCloud Driveには、クラウドストレージとして搭載すべき重要な機能がもうひとつ欠けています。それは同期の手動停止/開始機能です。
これはどういうことかと言うと、iCloud Driveでは同期開始/停止のタイミングをユーザー側がコントロールできず、ネットワークに接続している限り常時同期をかけにいこうとするということです。

同期のオン・オフがコントロールできるクラウドストレージであれば、家では同期をオンにし、外出時にはオフ、ということも可能です。こういった同期のコントロールをすることによって、月々の通信容量が限られている携帯回線のデータを圧迫しないようにできるわけです。

ないもの尽くし…やね。

これはサードパーティ製のアプリで回避可能なのであーる。
サードパーティ製アプリ『TripMode 3』を利用すれば、ユーザーが指定した任意のアプリのネットワーク通信を強制的にオフにすることが可能です。
ちょっと離れ業感はありますが、このTripMode 3を併用すれば、iCloud Driveでも他のクラウドストレージと同様に、同期の手動停止/開始機能を擬似的に得ることが可能となります。ちなみに、TripMode 3は15ドルから利用できるので、イニシャルコストも高くありません。
クラウドストレージ機能比較
iCloud Drive | Google Drive | Microsoft OneDrive | Dropbox | Creative Cloud | |
選択型同期 | × | ○ | ○ | ○ | × |
同期一時停止 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
各クラウドストレージ機能比較
余談ですが、有名どころのクラウドストレージと比較するとこんな感じ。…iCloud Drive、機能足りなさすぎです。

Google DriveやMicrosoft OneDriveとは…んごご。
最適解はDropboxかNAS

そういうわけで、iCloud Driveはクラウドストレージとしての機能性に欠けるので、私はDropboxとNAS(Synology製)をメインに使っています。
Dropboxはクラウドストレージとして必要な機能をすべて備えており、信頼性そのものも非常に高い。また、他のクラウドストレージと比較して、同期速度や同期安定度が優秀なのも素晴らしい点。ランニングコストが高いから…と敬遠していたとしても信頼性には代えられないので、こういう大事な部分にはしっかりとコストをかけるのがベストです。
ランニングコストが高いのが嫌だと思うのであれば、NASという選択肢もアリ。私が使っているSynology製のNASにはDropbox的な機能が備わっており、iCloud Driveとは違って同期の一時停止も可能です。エントリークラスのDiskStation DS220jあたりだと安価に導入できるので、こちらも併せて検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ「iCloudはMac任せのブラックボックス」

iCloud Driveには、
- 選択型同期
- 同期一時停止
という、クラウドストレージなら必須の機能が備わっておりません。
そもそも、iCloud全体を見渡すと、ユーザーからは触ることができないブラックボックス的なデータも非常に多かったりします。そう考えていくと、iCloud DriveをDropboxのように使うこと自体が無理…というか、方向性が異なっているのかもしれません。

もちろん、iCloudはiCloudで便利なんだけどねー。
おまけ

あれこれ言ったけど、2TBのiCloud容量を契約しているのであーる。

ツンデレやね。

さすがはApple信者……。
おわり
選択型同期に非対応!
同期速度もそこまで速くない!!
…ダレカタスケテー!!!