- HDDとSSDの寿命を比較!
- SSDの寿命はTBWに注目!
- 長期保存は要メンテ!
どっちの料理ショー!?
HDDとSSDを比較して、高寿命でかつ低消費電力なのはどっちなのかを調べてみました。すると、SSDは寿命よりも“書き込み容量”で、消費電力は…あれれ?SSDのほうが高い報告も。


あ、でも…長期保存するなら……。

…!?
目次
HDDか?SSDか?


ノートパソコンを買うんだけど、HDD搭載機とSSD搭載機どっちにしよっかなぁ…。

ぜーーーーーったいSSD一択だぞっ!!
2019年になると、さすがにSSD搭載モデルのパソコンもかなり増えてきました。ただ、やはりHDD搭載モデルもある。もしこの2つで悩んでいるなら、ぜーーーーーったいSSDを選びましょう!そのほうが確実に幸せです。特にノートパソコンを買うならね!もち、自作パソコンでもそう。SSDのプチフリーズなんて今は昔ですからね。

持ってるノートパソコンがHDDモデルなら、SSDに換装しちゃうのもアリだと思うよー!
HDDとSSDの寿命の比較


工業製品だから一概に言えないけど、
- HDD:約5年
- SSD:約10年
って感じの寿命だと思っていればOKなはずっ!
HDDの寿命は約5年

HDDの寿命は一般的に約5年と言われています。
HDDは熱に弱く、プラッタ(円盤部分)と呼ばれる部分が、特に熱によるダメージを受けます。また、昔に比べて技術向上により、耐久性は上がっているようですが、それでもHDDの寿命はおよそ5年と考えていたほうが良さそうです。

もちろん、この5年は目安だけどねっ!
3年目から故障率が上がる
もちろん、すべてのHDDが5年前後で寿命を迎えるわけではありません。1年で故障するHDDもあれば、10年ずっと故障しなかったHDDもあります。
ただ、Backblazeの調査によると、HDDは利用開始から3年目で急激に故障率が高くなる(約20%故障)というデータが出ています。なので、HDDの交換(換装)のタイミングとしては、利用開始から3年で行うのがベストな時期でしょう。

このタイミングで、NASのHDDを交換したほうが良さそうだねー。
故障するタイミングが予測不可
そして、かなり厄介なのが“HDDの寿命のばらつき”です。

HDDの故障のタイミングは、早いときは1年ぐらいで故障しちゃうし、10年故障しないときもある…。壊れそうってHDDが言ってくれたらいいのにー。

いや…HDDが喋ったら怖いです。
ただ、SSDも突然死は全然あることなので、ここをデメリットと捉えると何もできなくなるのですが…。世の中の森羅万象、突然死は起こりうることですし。なので、バックアップは常に取っておくこと、もしHDDが故障したら、ソフトウェアで復旧(サルベージ)することも頭の中に入れておきましょう。
SSDの寿命は約10年

SSDの寿命をひとことで表すのは難しいですが、約10年と思っていればOKです。
SSDには『TBW』という総書き込み容量の指標があるので、おおよそのSSDの寿命はここから算出することが可能です。
年数というより書き込み容量
SSDの場合、個人的には耐久年数から考えるのではなく、前述したTBWから耐久年数を算出するのが、実利用に基づいているのでおすすめです。
主なSSDのTBW
- Samsung『860 EVO MZ-76E500B/IT』:300TB
- Crucial『MX500 CT500MX500SSD1/JP』:180TB
例えば、Samsungの『860 EVO MZ-76E500B/IT』だと、TBWが300TBです。なので、1日10GBデータを書き込むなら約80年。1日100GBデータを書き込むなら約8年という寿命。

むちゃくちゃデータを書き込むなら別だけど、一般的な利用用途ならHDDよりも寿命は長いって思ってくれればいいかなー!?

踏み込んで話すと、SSDを購入するときに判断材料としてTBWの値を見るべきかも知れませんね。

SSDに耐久性や寿命の長さを考慮したいなら、そういうことになるねっ!
故障するタイミングはTBWから算出できる
SSDにもHDD同様に“当然死”は、工業製品ゆえにあるのでそこは置いておくとして、SSDの故障するタイミング(寿命)は、TBWから算出できます。なので、HDDよりも買い替えのタイミングが分かりやすいのはメリットでしょう。

SSDの寿命は『CrystalDiskInfo』を使えば見られるよー!
HDDとSSDの消費電力

HDDとSSDの消費電力の優劣に関しては、非常に難しいところで、DOS/V POWER REPORTによると、HDDに比べてSSDは低消費電力となっている。おそらく、これがPC界隈の常識だと思う。
ただ、日経 xTECHによると、コンシューマー向けなら“HDD>SSD”なのだが、エンタープライズ向けだと“SSD>SSD”という消費電力の構図になっている模様。これには、SSDに容量増加・高速化が起因しているのだとか。

あれこれ情報はあるけど、一般的なノートパソコンとかならSSDのほうが低消費電力って思っておけば良さそうだね〜。
長期保存にはどちらが向くか

もし、データをHDDかSSDに入れて長期保存をしたいなら、どちらが向いているのでしょうか?

これは…難しくない?

あくまで理屈で考えると、SSDのほうが長期保存には向くと思うんだよねー。
HDDは完全放置は危険
HDDは構造的には、長期保存に向いていますし、DVDやBlue-rayのようにデータを書き込んでしまって、PCから隔離すれば大丈夫なはず。データを保持するのに電力が不要なので、理屈だけで通せば、通電さえしなければ半永久的に持つ…はず。
しかし、物理的に湿度・磁気に関してシビアに管理する必要があります。HDDは可動部分が多く、回転部分を通電させずに長期間放置することは、あまりおすすめしません。なので、HDDに入れたデータを長期間放置するなら、防湿庫に入れて、1年に1回は通電させて、ベアリングが固着しないように回転させてあげるのがベストな方法でしょう。
SSDのデータ蒸発は都市伝説
SSDは何度も言っているように、寿命はTBW依存なので、まともなメーカー(SamsungやInterなど)でTBWが上限になっていないならば、SSDは長期保存(5年〜10年放置でもOKとの報告もアリ)に向いています。

フラッシュメモリーって、データが蒸発するイメージやねんけど?

SSDが蒸発するっていうのは、“都市伝説”だと思うんだよねー。
ただし、AnandTechのデータによると、1年に1回は通電したほうが良さそうなので、結局はHDDにしてもSSDにしても“塩漬け”をしたいなら、定期的な通電とメンテナンスをすべきということです。
HDDとSSDのおすすめはこれ!

ここからはボーナストラック。

HDDとSSDの寿命が長いおすすめを紹介するよー!
HDDならWestern Digital『WD Red WD80EFAX』
おすすめな理由
- 信頼性の高いWestern Digital製。
- NASや長期運用に適したWD Redシリーズ。
- 価格もSSDに比べてかなり安価。

HDDで寿命や耐久性を気にするならWD Red一択だー!
SSDならSamsung『860 EVO MZ-76E500B/IT』
おすすめな理由
- SSDで実績のあるSamsung製。
- TBWが300TBと高寿命。
- PS4でも動作確認済みで換装も容易。

SSDはSamsungがやっぱり人気だしおすすめっ!
総評「寿命も耐久性もSSDは上!でも永遠はムリ!!」

ややこしくなったのでまとめると、
- HDDとSSDなら断然SSDがおすすめ
- 単純な寿命ならSSDが上
- HDDは3年目ごろから故障リスク増加
- SSDはTBWから寿命を算出可能
- HDDとSSDの消費電力は条件による
- HDDもSSDも長期保存は要メンテ
って感じです。

データを長期保存すること考えると、コスト面からも、RAID 1なNASとHDDの組み合わせが現状おすすめだねー。それと、クラウドストレージのバックアップっ!

純粋にパソコンに組み込むなら、SSDのほうがよさそうですね。

使うことにウェイトを置くと、断然SSDだねっ!
でも、SSDの長期保存はちょっと様子見かも知れないねー。
データの保全は難しいのです。
この記事で紹介したガジェット
おまけ

HDDもSSDも性能向上で、今後どうなっていくかが気になるよねー!

HDDのヘリウム充填化による大容量化もありますしね。分子同士のコンフリクトが減るので、耐久性も上がるとのことも聞きますしね。

データを永遠に残すのに、意外とデジタルって難しいやんね。

アナログとは違うリスクが出てきちゃうからねー。
おわり
普通に使うならSSDが最強っ!