- 現行のElectron版EvernoteのUI/UX改悪が悲しい!
- 旧版互換のEvernote Legacyに変えると非常に快適!
- ただしEvernote Legacyは一時的な代替アプリ!
“問題はいつまで使えるか”
現行のElectron版Evernote(v10)のUI/UX改悪が凄まじい。なので、旧バージョンと互換がある『Evernote Legacy』を使うことに。…すると、新旧比較で“旧”が良く見える不思議なのでした。
Evernote社の意に反してますわね。
…確かに。
目次
Evernoteの改悪と迷走
長年Evernoteを使っているユーザーならご存知のとおり、少し前にEvernoteの内部仕様が刷新され、Electronベースのアプリケーション(Evernote Ver. 10.0以降)へと生まれ変わりました。
Evernote社はアプリケーションの刷新だけでなく、2018年頃から経営体制も刷新。この2018年には、Evernoteのロゴが新しいものになり、新CEOへと交代しています。まさに、Evernoteは“変革期”の真っ最中なのです。
ここでクイズ!
歴代Evernote CEOである、
- Ian Small
- Phil Libin
- Chris O’Neill
を就任順に並び替えてどうぞっ!
…正解は本稿の一番最後に書いてるぞっ!!
は、はぁ……。
この新しいElectron版Evernote。Evernote社からすると、インターフェース統一によるユーザビリティーの向上や開発リソースの圧縮を狙った改善なのでしょう。ところが、古参のEvernoteユーザーからすると、このElectron版Evernoteは改善ではなく“改悪”と捉えられている状態。
そうなると、Evernoteの代替アプリを探さないといけなくなるわけですが、なかなかすぐには良さげなのが見つからない。そこで救世主となるのが、旧バージョンと互換性がある『Evernote Legacy』なのです。
…あれ!?
とっくの昔にEvernoteをやめて、Inkdropに移行したんじゃなかったん?
そうなんだけど、微妙にメモが残ってるんだよねー。
残りのメモを移行するために、Evernote Legacyを使っているわけですね?
そゆことあーる。
Evernote Legacyの感想
旧UI/UXは快適
Web版Evernoteのもっさり感に引っ張られて、Electron版Evernoteも同様に動作緩慢な状態に陥っているのですが、Evernote Legacyは以前のようなUI・UXで快適に使えます。
Electronを利用し、快適に動作するアプリケーションは数多存在するので、決してElectronのせいでUI・UXが悪くなっているわけではありません。単純にEvernote側のチューニング不足なのです。
環境設定対応
Electron版Evernoteでは廃止されてしまった『環境設定』ですが、Evernote Legacyでは利用可能になっています。これは嬉しい。
タブ表示対応
旧Evernoteでは、複数ウインドウ表示とタブ表示の両方に対応していたのですが、Electron版Evernoteではタブ表示が廃止されています。
このタブ表示に関しても、Evernote Legacyでは利用可能。
Mac内で新旧共存可能
macOSでしか試していないのですが、Electron版EvernoteとEvernote Legacyは同一OS内で共存できました。
ここで注意なのが、Evernote Legacyを『アプリケーション』フォルダー内に入れた状態で、Electron版EvernoteをMac App Storeからダウンロードしてしまうと、Evernote Legacyが上書きされて消えてしまうので、この点は気をつけてください。
Evernote Legacyはアプリケーションフォルダーに入れなくても使えるので、他のフォルダーに入れて隔離した状態で使うか、Electron版Evernoteを入れてからEvernote Legacyをアプリケーションフォルダーに入れるようにしましょう。そうすれば、同一OS内で共存可能です。
Evernote Legacyは暫定措置
——Evernoteの代替は『Evernote Legacy』だった!
と言いたいのですが、Evernote社が公式で言っているように、Evernote Legacyはいつまでも使えるものではありません。あくまで暫定措置としての配布にとどまっています。
また、Evernote LegacyはWindowsとMacにのみ対応となっており、iOS・iPadOSやAndroidでは利用することはできません。なので、Evernote Legacyをアテにしすぎないほうが無難です。
Evernoteの代替案
私はEvernoteに見切りをつけてしまったので、かなり前に『Inkdrop』という、Markdown記法が使えるメモアプリに移行しています。
このInkdropがEvernoteの完全なる代替になるのか、と聞かれると微妙なのですが(向いているベクトルが異なる気がするので)、マルチOS対応でキビキビと軽快に動作してくれます。EvernoteのMarkdownは不完全なので、ピュアなMarkdownを使いたい人はInkdropがおすすめ。
もう少しEvernoteっぽさが欲しいのであれば、『UpNote』というアプリケーションもおすすめです。
非常にEvernoteの良い部分を参考にしている印象で、アップデートも頻繁に行ってくれています。Evernoteと同じく、UpNoteにもWeb Clipperが用意されているので、Evernoteをスクラップブックのように使っていたユーザーなら、代替アプリ以上の働きをしてくれます。
まとめ「Evernoteに戻りたい」
いつまでサポートされるかが不透明なので暫定措置にはなるのですが、『Evernote Legacy』はElectron版Evernoteで悩まされていたユーザーの救世主なのです。
EvernoteからInkdropに移行したのですが、Evernoteが昔のような輝きを取り戻したら、またヘビーに使おうと思っています。それくらいにEvernoteが好きなので、改悪とは言われないEvernoteへとブラッシュアップをしてほしいものです。
Evernoteには謎の魅力があるのであーる。
おまけ
で、クイズの答えは?
- Phil Libin(創業者)
- Chris O’Neill(2015年就任)
- Ian Small(2018年就任)
…でしたっ!
ちなみに、どれくらいEvernoteに戻る可能性はあるん?
Electronベースになって、捨てられた機能が多すぎるからねー。
開発コストの問題もあるし、脱皮しようとしているのは伝わるけど、この間に競合アプリが増えすぎたから…今のところは10%ぐらいかなー!?
戻りたいけど、戻れない…のですね。
おわり
Evernoteの代替に『Evernote Legacy』とは…これ如何に!?