- Sony『デジタルペーパー』の後継機種が2021年8月発売の可能性大!
- 待望のUSB Type-CとWacom EMR採用なんで間違いなく買う!
- PDFベースで論文・手書きメモを管理するならデジタルペーパーが一番!
復活のデジタルペーパー。
先日、Sonyの『デジタルペーパー』(DPT-RP1・DPT-CP1)の生産終了がアナウンスされましたが、なんと新型デジタルペーパーが2021年8月発売のようです。私は100%買うので、その進化ポイントを事前予習しました。
盛り上がっていますわね……。
電子ペーパー病患者やね。
新型デジタルペーパーが8月登場
Good e-Readerによると、Sonyの新型『デジタルペーパー』(3rd Gen)が、すでに開発されており、2021年8月にリリース予定とのこと。
先日、現行のデジタルペーパー(2nd Gen)である『DPT-RP1』と『DPT-CP1』が生産終了となり、その後継機種の有無が個人的に気になっていたので、これは朗報中の朗報。この新型デジタルペーパーが、Sony販売となるのか、富士通(FCCL)販売となるのか、それは分かりませんがE Ink沼に堕ちてしまった私としては、絶対に手に入れたいデバイスだったりします。
そうなると、富士通のQUADERNOも生産終了でしょうね。
QUADERNOはデジタルペーパーありきだったから、そろそろ生産終了のアナウンスがありそうだよねー。
新型デジタルペーパーの変更点
Sony Releases 2021 All-New DPT DIGITAL PAPER 3rd Generation - YouTube
新型デジタルペーパー(3rd Gen)では、USBポートが『USB Type-C』になり、デジタイザーペンが独自のものから『Wacom EMR』に変更されています。また、ストレージ容量も32GBになっているそう。
生産終了となったデジタルペーパー(2nd Gen)は、発売年が古いこともあり、お世辞にも専用デジタイザーペンの描画性能が高いものとは言えませんでした。おそらく、先にBOOXやSupernoteを触ってしまうと、そのジッター(斜めにペンを入れると描画がガタガタする現象)の多さに辟易としてしまうはず。それが晴れてWacom EMR対応となり、ジッターの心配も減ったという感じ。
私はBOOX、reMarkable、Galaxy Note/Tab/Bookを所有しているのですが、これらはすべてWacom EMRのデジタイザーペンに対応しています。なので、ペンの使い回しが効くという点でも、この新型デジタルペーパー(3rd Gen)のWacom EMR対応というトピックはかなり期待しているところ。
さらに、USBポートも現在主流のUSB Type-Cになってくれました。デジタルペーパー(2nd Gen)は、発売年が2017年ということもあって、USB Type-CではなくMicro USB。なので、このUSBポートの刷新についても大きく歓迎すべきポイント。
新旧デジタルペーパー比較
デジタルペーパー 13.3″ (3rd Gen) |
デジタルペーパー 13.3″ (2nd Gen) |
|
SoC | ? | Marvell IAP140 |
CPU | Cortex-A53(1.8Ghz) | Cortex-A53(1.2GHz) |
RAM | ? | 1GB |
ROM | 32GB | 16GB(eMMC) |
画面パネル | E Ink | E Ink |
画面サイズ | 13.3インチ | 13.3インチ |
画面解像度 | 1,650×2,200 | 1,650×2,200 |
タッチパネル | 対応 | 対応 |
デジタイザーペン | Wacom EMR (バッテリー不要) |
Wacom Active Digitizer (バッテリー必要) |
無線LAN | Wi-Fi 5 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac) |
Wi-Fi 5 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac) |
Bluetooth | Ver. 5.0 | Ver. 4.2 |
インターフェース | USB Type-C | Micro USB 2.0 |
サイズ | ?×?×5.7mm | 224×302.6×5.9mm |
質量 | 368g | 349g |
デジタルペーパー:3rd Gen vs 2nd Gen
生産終了の現行デジタルペーパー(2nd Gen)の発売年が2017年。さすがに4年の歳月が経過すると、基本的なスペックも順当に進化しています。おそらく、搭載されるE Inkパネルも新しい世代のものが採用されていることでしょう。
それにしても、ちゃんと開発を続けていたことに驚きあーる。
法人用途ですが、さすがのSonyもバッサリと切り捨てはできないのでしょうね。
デジタルペーパーの歴史
先程から、このSonyのデジタルペーパーに“○○ Gen”と併記しているとおり、デジタルペーパーはシリーズ製品。後継機種は第3世代デジタルペーパーとなります。
デジタルペーパー(1st Gen)は、13.3インチの『DPT-S1』のみ。発売日は2013年12月3日でした。
今でこそ、各社からデジタイザーペンによる描画に対応したE Inkタブレットがリリースされていますが、まさにこのDPT-S1はパイオニア的存在でしょう。まだこの頃は、どことなく『Reader』感がありました。
Wacomの特許切れもあって、ペンデバイスが加速度的に普及した感じがするよねー。
Wacomは偉大ですよね。
デジタルペーパー(2nd Gen)は、13.3インチの『DPT-RP1』が先発して発売(発売日:2017年6月5日)し、そこから1年遅れで10.3インチの『DPT-CP1』が発売(発売日:2018年6月5日)されました。
DPT-S1に比べて、デザイン自体やUI設計が紙に近くなり、よりコンセプトが明示化。機能をPDF編集と閲覧に絞り、ガジェット感を廃した潔さが他のE Inkタブレットにはない魅力でもあります。このあたりの余計なことができない感は、セキュアを意識したB2B製品らしいところでしょう。
そして、ここからQUADERNOとかが生まれたんだよねっ!
まとめ「新型デジタルペーパーは絶対買います」
Sonyの新型『デジタルペーパー』(3rd Gen)が、2021年8月リリース予定。まだ半年ぐらいありますが、今から発売が待ち遠しい私。
きっと価格も10万円前後になりそうですが、それでも絶対に買います。電子ペーパー自体が好きですし、Sonyも好き、Wacomも好き…もはや、買わない理由はないのです。
余談ですが、ちゃんとデジタルペーパーの後継機種を出すのであれば、新アプリもちゃんと開発してほしいところ。どうやら現行のアプリ(Digital Paper App for mobile)の最終アップデートが完了をしてサポート終了方向なので、ここだけはしっかりとサポートしてもらえると……。あと、ちゃんとiPadOSにも対応させてください、Sonyさん!
電子ペーパー集めに勤しまねば…うぬっ。
おまけ
enchantMOONの懐かしさにしみじみ……。
あれは未来ですわ。
手書き端末というよりも、OS自体と設計思想が面白いのでして。
開発機としての側面もあり、尊敬している人が関わっていますので。
…なんかスイッチ入れてしまったあーるか!?
…やね。
おわり
Sonyさん、買います!買わせてください!!