- 6gram・Kyash・Revolutの機能や違いを改めて比較した!
- どれも一長一短なので上手に相互補完して使うのが良き!
- 自分に適したプリペイドカードをメインに据え置くのだ!
6gram vs Kyash vs Revolut
スマートフォン連動型プリペイドカード、『6gram』・『Kyash』・『Revolut』。それらの機能を比較してまとめてみました。


それぞれに“色”があるわけですね。

使い分けかぁ……。
はじめに

プリペイドカードにもさまざまな種類がありますが、『6gram』・『Kyash』・『Revolut』は、スマートフォンアプリを主軸に据えたプリペイドカードサービスになっています。
いずれも実物のプリペイドカード(リアルカード)が発行可能となっており、一般的なプリペイドカードと同様に決済が可能。ただ、入金や決済情報の管理などはアプリ上で行います。また、リアルカードを発行しなくても、アプリ上に擬似的なプリペイドカード(バーチャルカード)が存在しており、そちらを利用してネット通販や非接触型決済ができるようにもなっています。…というのが、大きな特徴となっているわけです。

決済フローの中心がスマートフォン、というわけですわね?

そういうことになりますなー。
各種機能比較
それではこれから、『6gram』・『Kyash』・『Revolut』という、3つのプリペイドカードサービスを、セクションごとに分けて比較と評価していきます。
リアルカード

■私的評価
- 6gram:★★★☆☆
- Kyash:★★★★☆
- Revolut:★★★★☆
6gram | Kyash | Revolut | |
国際ブランド | Visa | Visa | Visa |
NFC Pay | ○ (Visa payWave) |
○ (Visa payWave) |
○ (Visa payWave) |
ICチップ | ○ | ○ | ○ |
カード番号 | - | ○ | ○ |
発行手数料 | 600円 | 300円(Kyash Card Lite) 900円(Kyash Card) |
499円(スタンダード) 1,999円(プレミアム) |
リアルカードの比較
6gram、Kyash、Revolut、のいずれも、『Visa』が国際ブランドのリアルカード(プリペイドカード)になっています。
各カードともに、NFC Payである『Visa payWave(Visaのタッチ決済)』に対応。なので、実店舗でも非接触決済ができ、物や人に一切触れることなく清潔感を保てるのが利点。もちろん、通常のカード決済も可能です。
リアルカードの使いやすさで言うと、
Kyash > Revolut > 6gram
…という感じ。
慣れてしまえば、どれも使い勝手は似たようなものになるのですが、こういうFinTechが苦手な人でも使いやすいのがKyashだったりします。Revolutは多機能すぎて、ちょっとややこしい。6gramはアプリと組み合わせて使うのが前提なので、基本的にスマホありきです(ナンバーレスカードなのは高評価)。
バーチャルカード

■私的評価
- 6gram:★★★☆☆
- Kyash:★★★☆☆
- Revolut:★★★★☆
6gram | Kyash | Revolut | |
国際ブランド | JCB Visa |
Visa | Visa |
発行可能枚数 | 30枚 | 1枚 | 5枚 (リアルカードは6枚) (使い捨てバーチャルカードは無制限) |
3Dセキュア | × | ○ (3D Secure 1.0) |
○ (3D Secure 2.0) |
バーチャルカードの比較
バーチャルカード(アプリ内に存在しているプリペイドカード)、これが本サービスのキモとなる部分。なので、ここの使い勝手がかなり重要になってきます。
いろいろ話したいことはあるのですが要約すると、
- 6gram
- ○:発行可能枚数の上限が多い
- ○:2種類の国際ブランドで発行可能
- ×:3Dセキュア非対応(今夏対応予定)
- Kyash
- ○:3Dセキュア対応
- ×:カードを複数枚発行不可
- Revolut
- ○:カードを複数枚発行可能
- ○:使い捨てカードを発行可能
- △:3Dセキュア対応(2.0なので一部決済で弾かれる)
…という感じでメリット・デメリットが存在しています。
6gramは現状3Dセキュアに対応していないので、一部のネット通販やサービスでは決済不可なのですが、今夏対応予定とのアナウンスがあります(Visaブランドが3Dセキュア対応になるそう)。なので、6gramが3Dセキュア対応となれば、これが一番取り回しが良くなるでしょう。
ちなみに、Revolutの3Dセキュアは『3D Secure 2.0』という、よりセキュアで新しい規格。ただ、3D Secure 2.0に対応していないネット通販等があって、現状は決済できないものも存在しています(Revolutが悪いわけではないのです)。

6gramのアップデート情報の文章が口語調で可愛いのであーる。

…どうでもいい情報ですわね。
Apple Pay・Google Pay

■私的評価
- 6gram:★★★★★
- Kyash:★★★★★
- Revolut:★★★☆☆
6gram | Kyash | Revolut | |
Apple Pay | ○ (QUICPay+) |
○ (QUICPay+) |
× |
Google Pay | ○ (QUICPay+) |
○ (QUICPay+) |
○ (NFC Pay) |
Apple Pay・Google Payの比較
6gramとKyashは、Apple PayとGoogle Pay(いずれも、QUICPay+)の両対応。Revolutは、Google Pay(NFC Pay)のみ対応。ここに大きな使い勝手の差が生じています。
Revolutは、VisaとMastercardの両方が展開されているのですが、日本ではVisaしか選択できません(2021年7月15日時点)。ここがMastercard対応になると、Apple Pay対応(欧州では対応しているのです)になるのですが…ね。

そもそも、Mastercardブランドのプリペイドカード自体が少ないんだよね。なんでだろー!?

有名どころだと、『dカード プリペイド』・『au PAY プリペイドカード』・『TOYOTA Wallet』・『メルペイ』…ぐらいでしょうか。
スマートフォンアプリ

■私的評価
- 6gram:★★★★☆
- Kyash:★★★★☆
- Revolut:★★★★★
6gram | Kyash | Revolut | |
送金機能 | ○ | ○ | ○ |
出金機能 | × | ○ | ○ |
支出分析 | △ (収支のみ) |
○ (カテゴリーごと) |
○ (カテゴリーごと) |
カードロック | ○ | ○ | ○ |
ポイント還元 | × | ○ (最大1%) |
△ (クーポン有) |
チャージ方法 | クレジットカード 銀行口座 Apple Pay |
銀行口座 セブン銀行ATM コンビニ Pay-easy |
クレジットカード 銀行口座 |
特長 | グループ残高 | 共有口座 | 外貨両替 割り勘機能 貴金属投資 貯金箱(廃止) |
スマートフォンアプリの比較
スマートフォンアプリを見てみると、各サービスごとの“色”というものがハッキリと出ています。
簡単に各サービスのポイントをまとめると、
- 6gram:複数人での決済やお金の管理を円滑にできる(多人数利用向け)
- Kyash:共有口座を作ったりお得に決済ができる(少人数利用向け)
- Revolut:外貨両替や貴金属投資ができる(個人利用向け)
…という感じです。
6gramは、お金の出口として使うのに向いています。Kyashは、そこにストックという要素が入った感じ。Revolutは、お金や金融商品の出入り口という雰囲気です。
ここで注意しておきたいのが、いずれのサービスも多額のお金を貯めておく場所ではないということ。これらは銀行という扱いではなく、資金移動業者(Revolutは銀行になろうとしてる様子)なので、使う予定のある金額だけを入金しておき、その中で動かすようにしましょう。

そこが『みんなの銀行』との決定的な違いですわね。

あっちは完全に銀行だからねー。
預金金利が特別高いわけじゃないけど、長期的にお金を置いておく場所としては、みんなの銀行のほうが安全だし優れていますな。リアルカードも発行しそうだし…うむむ。
全カード所有者のひとこと
実はRevolutのみ、扱いが『プリペイドカード』ではなく、『デビットカード』になっているので、6gramやKyashとは微妙に仕様が違います。なので、プリペイドカードでは決済が弾かれてしまうものであっても、基本的に決済が通るのです。世の中にはプリペイドカード決済不可のサービスも多いため、ここがRevolutのアドバンテージでもあったりします。
Kyashは当初のサービス内容が充実しすぎたせいで、どうしても改悪アップデートの印象が付いて回ってしまいがち。ただ、クレジットカードが苦手で常に現金を利用しているユーザーからすれば、今回の中では一番使いやすくお得だったりします。なので、Kyashはそういう層をどれだけ引っ張ってこれるかが、今後発展していく上でのキモになってきそうな予感。
当初は存在意義が微妙な感じだった6gramですが、リアルカードの発行や送金機能が実装されたことによって、かなり有用性が増してきました。6gramには金銭的なお得度はありませんが、お金の出口をある程度一元化できることを考えると、時間帯効果が大きくあると言えるでしょう。

これで総括は終わりっ!
まとめ「自分に合ったサービスを選ぼうぞ」

スマートフォン対応のプリペイドカードサービスが、ここにきて急激に増えてきています。
なので、今回紹介した3つのサービス(6gram・Kyash・Revolut)も含めて、自分に合ったサービスを選択してみてください。全部に手を出すと、のちのち管理が面倒になってくるので……。

それだけFinTechが盛り上がっているのであーる!
おまけ

こうやって、自分が使っているサービスを見つめ直すっていうのも大事ですなー。

なんとなく使っているものも、中にはありますからね。

サービス内容を全部把握するのは大変やもんね。
おわり
6gram:決済特化で超シンプル
Kyash:銀行ライクでポイント還元有
Revolut:お金の流れを分析可能
…っていう感じかなー!?