@atticponzuです!みなさんは「Anker」というメーカーをご存知でしょうか。おそらく、Amazonで買い物をよくされる人は知っていると思うのですが、PCサプライメーカーです。今回は、そのAnkerの充電器について検証を行いたいと思いますっ!
目次
Anker『Power IQ』について

ではまず、Ankerの『Power IQ』について説明したいと思います。これが、今回の研究する議題になりますのでー!
『Power IQ』については、以下の文章がかなり分かりやすくまとめられていたので、そちらをまずは参考にしてもらいたいと思いますっ!
PowerIQは、バッテリー、アダプターなどを開発、販売しているANKER社の開発した技術で、充電ポートに接続された機器を自動的に検知し、最適な電流を送る、というものです。PowerIQを搭載したAnkerのモバイルバッテリーや充電器を使うことで、機器の違いをユーザー側で意識することなく、最適な時間で充電できる、とされています。ちなみに同様の仕組みは、他社製品にもあります。
つまりは、この『Power IQ』という技術は、USB充電器(モバイルバッテリーを含む)側が接続されたデバイスに最適な電力を自動的に与える仕組みということです。
例えば、iPhoneは「1A」が最適な電流供給量です。これは、純正の充電器の裏側を見てもらえれば記載があるはずです!
そこで『Power IQ』を持ったAnkerの機器は、接続されたデバイスに最適な電力供給量が「1A」ということを自動認識し、「1A」を供給する仕組みになっているのです。
これが簡単な仕組みについての説明になります。
『Power IQ』の過充電防止機能について
ざっと機能について分かってもらったところで、個人的に気になる記載がAmazonの販売ページにありました。それが以下の文章です。
最高品質のマイクロチップと安全機構が搭載されていますので、高いパフォーマンスと安全性の両立を実現しています。本製品の回路保護システムは、過電圧、過電流、加熱または回路のショートの発生時、シャットダウンしてシステム保護します
これは要するに、過充電防止機能があるって言う解釈でいいのかな?と思ったわけです。
俗に言う、「いたわり充電」のような感じです。当たり前ですが、MAXの充電閾値を設定できる訳ではないですけどね。
なので、今回その過充電防止機能がどう働いているかを調べて見たいと思います!
測定に必要な機器たちの紹介
それでは、測定というか検証に必要な機器を紹介したいと思いますっ!
▼Anker 「PowerPort4」

まずは、今回の検証の目玉になる「Anker」の充電器です。製品名は「PowerPort4」で、充電の口が4つのものです。
▼ルートアール「RT-USBVAC3QC」

次に、電流と電圧を計測するために必要になる、ルートアールの「RT-USBVAC3QC」です。これはレビュー済なので下にリンクを貼っておきます。
▼Apple「純正Lightningケーブル」

今回はiPhoneで計測するので、純正のケーブルを用意しました。
測定開始
それでは早速接続して計測してみました!
▼iPhone(充電残量50%)に接続中
『Power IQ』の効果でちゃんと「1A」出力になってました。
▼iPhone(充電残量95%)に接続中
iPhoneが満充電に近づくと(95%)、気づいたら出力が「0.5A」前後になってました。
これが・・・『Power IQ』?
▼iPhone(充電完了)に接続中
充電が完了すると、電流が「0A」前後(前はないけれども)になっていました。とにかく、電流はそこまで流れていない様子です。
ここまでで分かること
これだけでは『Power IQ』によるものなのかはわからないですけど、確かに充電残量によって、電力供給をコントロールしていることは判明しました。
比較対象として純正充電器でも測定してみた
あとは、比較対象が必要なので、iPhone純正のACアダプタに接続して同じ条件で計測してみました!
▼iPhone(充電残量90%)に純正充電器を接続中
あれ?純正でもiPhoneがフル充電に近づくと、自然と「A(アンペア)」が減る様子・・・これは、うーん。
▼iPhone(充電完了)に純正充電器を接続中
iPhoneが充電完了すると・・・純正充電器でも電力供給が止まるようですね・・・
結論
Ankerの『Power IQ』についてですが、今回の検証で分かることは、確かに接続したデバイスによって最適な電力を供給していました。
しかし、過充電防止に関しては、iPhone純正充電器でも同様の挙動(満充電になると電力供給が限りなく少なくなる)を示すので、効果は未知数ということになります。
iPhone自体に過充電防止(トリクル充電を最大限防ぐ)機能が入っていることも副次的に判明したのですが、これだけでは『Power IQ』の過充電防止がどういう効果を示しているかは分かりかねますね・・・
はっきりとした結果が出ずに申し訳ない・・・
今回のまとめ
なんとも不完全燃焼な実験になってしまいましたね・・・iPhone自体で充電をある程度制御しているようで、これだけでは何とも言えないという結果になってしまいました。
ただ、デバイスに対して最適な電力を供給していることは分かったので、それだけでも収穫ってことにしてください・・・笑
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