- Surfaceの“生みの親”であるPanos Panay氏がMicrosoftを退社
- Panay氏の退社で『Surface Duo 3』と『Surface Neo』の発売は絶望的
- Surface Duoシリーズの失敗はMicrosoftが“いつか来た道”とも
先日、MicrosoftのCPOであるPanos Panay氏が退社しました。
Panay氏は言わずと知れた“Surface生みの親”。Surface好きとしては、この報道に驚愕。そして、『Surface Duo 3』と『Surface Neo』が夢と散った瞬間でもありました。
こうなると、Amazon.comに期待するしかありませんわね。
Microsoft Surfaceって、かなり良質なデバイス群やのにね。
確かに、最近はちょっと迷走してる感もあったけど……。
目次
“Surface生みの親”がMicrosoftを去る
『Microsoft Surface』の“生みの親”として知られる、Panos Panay CPO。
しかし、そのPanay氏がMicrosoftを去りました。しかも、Surface製品が発表されるMicrosoft Eventの直前に、です。これには驚きを隠せません。
Pumped to be joining the @Amazon team and the Devices & Services org. Excited for what's next! https://t.co/0EvjADMO8j
— Panos Panay (@panos_panay) September 27, 2023
Panay氏のXによると、転職先はAmazon.comのデバイス&サービス部門とのこと。
同社のデバイス&サービス部門といえば、長年SVPを務めてきたのDave Limp氏が退職したばかり。そして、そのLimp氏の後任となるのが、Microsoftを退職したPanay氏というわけです。
余談ですが、Dave Limp氏は元Apple社員だったりします。そして、その後はPalmのCSOに就任していました。そう考えると、Amazon.comはハードウェア作りにそれほど熱心だ、ということの証左と言えるでしょう。
話が少し逸れてしまいましたが、Surfaceの生みの親がMicrosoftを去ってしまったわけでして、Surface好きとしては、かなり行く末を心配しているところであります。
Panay氏のいないSurfaceなんて、上野さんのいないFUJIFILMのカメラ部門と一緒なのであーる。
製品の顔ともいえる人物がいなくなると、今後が心配になりますよね。
ほんと、MicrosoftとGoogleのハードウェア部門は安定しないですな。
デバイス自体はいいのに、もったいないあーる。
微妙にGoogleがもらい事故に遭ってるやん……。
Surface DuoとSurface Neoの路線は消滅か
Microsoft Surfaceの生みの親であるPanay氏がMicrosoftを去ったとなると、Surface DuoやSurface Neoのようなデバイスは、もう出てこない気がしております。いや、Surface Neoに関しては、結果的に発売すらされませんでしたが。
先日、初代Surface Duoのサポートが切れたばかり。そして、Surface Duo 2のサポートについても、2024年10月21日にて終了することが予定されております。
初代Surface Duoもそうですが、Surface Duo 2のサポート期間はあまりにも短い気がします。邪推も含みますが、Microsoftがスマートフォン事業を終了したがっているような感じもしなくないのです。
『Surface Duo』も『Surface Duo 2』も買ったわたしからすると、ちょっと残念な結末ですな。
このままだと、『Surface Duo 3』の発表はなさそうですものね。
Microsoftにとってスマートフォン事業は鬼門
結果的に尻すぼみとなってしまった『Surface Duo』という、Androidスマートフォンシリーズ。やはり、Microsoftにとってはスマートフォン事業が“鬼門”となっているようです。
『Windows Mobile』時代の印象はそこまで悪くないものの、その後継である『Windows Phone』、そのまた後継である『Windows 10 Mobile』、これらは世間的には“失敗”と見做されています。やはり、アプリケーション数がAndroidやiOSと比べると、全然揃っていませんでしたので。PCOSであるWindows冠のわりには、できないことが多すぎたのです。
ところが、過去のそれらとは異なり、Surface Duoシリーズは、OSにAndroidを採用していることから、アプリケーションも潤沢にあります。しかも、“2画面スマホ”という、マニア受けする稀有なハードウェア。それでも失敗に終わったとなると、もはや打つ手なしなのかもしれません。
もはや、呪われているレベルですわね。
エコシステムは揃ってるから、やりようによってはエンタープライズ路線ではいけそうやのにね。
『Windows 365 Cloud PC』もリリースされたくらいだし、ポケットに入る高性能モバイル端末になれそうなのにねー。
まとめ「Microsoft Surfaceの今後に注目」
『Microsoft Surface』の“生みの親”として知られる、Microsoftの元CPO。
現在は同社を退職し、Amazon.comのデバイス&サービス部門に在籍している。
Panay氏の退職により、『Surface Duo 3』は登場しなさそうな予感。
『Surface Neo』が発売されなかった時点で、すでに事業として雲行きが怪しかったとも。
『Surface Neo』『Surface Duo 3』は諦めました。
問題は、この手の“2画面スマホ”や“2画面UMPC”の代替がないことなのです。
なかなかうまくいきませんなー。
おまけ
Surfaceも年々コンサバ仕様になりつつあるし、ちょっと心配ですな。
来年、再来年の発表は、特に注目ですわね。
ヘッドホン系もひっそり終売になっちゃったもんね。
おわり
Panay氏がAmazon.comに行っちゃったのであーる。