ソニーストアで『INZONE』を体験してきた → 欲しくなる

ソニーストアで『INZONE』を体験してきた → 欲しくなる
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記事のポイント
  • ソニーストアで『INZONE』を体験した感想は「Alienware」
  • 『INZONE M9(モニター)』:直下型LEDでこの価格は良
  • 『INZONE H9(ヘッドセット)』:次の世代を待ちたい感

— 価格はちょっとお高め —

Sonyのゲーミングギアブランド『INZONE』が発表されたので、ソニーストアで『INZONE M9(ゲーミングモニター)』と『INZONE H9(ゲーミングヘッドセット)』の実物を触ってきました

まの
  • INZONE M9(モニター)
    • 直下型LEDが最大のウリ
    • オートKVM機能は便利
    • HWキャリブレーションは非対応
    • ACアダプタは少し大きめ
    • この性能ならお買い得かも
  • INZONE H9(ヘッドセット)
    • 2.4GHzとBluetoothは同時接続可能
    • 専用アプリはWindows専用
    • ワイヤード接続は非対応
    • USBドングルは大きめ

…という感じでしょうか。

二条ねこ

うーむ、『Alienware』っぽいデザインですな。

さたえり

デザインは『PlayStation 5』に合わせただけやと思うけどね。

Sony『INZONE』の概要

Sony『INZONE(インゾーン)』とは、同社が2022年6月29日(JST)に発表した、ゲーミングギアの新ブランド。

概要については、公式のプレスリリースを見てもらうのが確実なので、そちらを参照。

また、ソニーストアではすでに展示が行われており、各製品(『INZONE M3』を除く)を先行体験することができます。先行体験は時間制(20分)で予約が必要となっているので、興味がある方は公式サイトから予約してみてください。

なお、『INZONE』第1弾として発表された製品は、下表のとおり。

SCROLL
型番 発売日 実売価格
ゲーミングモニター INZONE M9 2022年7月8日 約154,000円
INZONE M3 2022年内 未定
ゲーミングヘッドセット INZONE H9 2022年7月8日 約36,300円
INZONE H7 2022年7月8日 約28,600円
INZONE H3 2022年7月8日 約12,100円

『INZONE』第1弾ラインナップ

ゲーミングモニター『INZONE M9』の仕様

Sony
INZONE M9
LG
27GP95R-B
ディスプレイ
画面サイズ
27インチ
画面解像度
4K UHD
3,840×2,160
リフレッシュレート
HDMI:24Hz–120Hz
DisplayPort:24Hz–144Hz
HDMI:48Hz–144Hz
DisplayPort:48Hz–144Hz
垂直同期
Adaptive-Sync
G-Sync Compatible
FreeSync Premium Pro
G-Sync Compatible
応答速度
1ms
バックライト
直下型LED 不明
VESA DisplayHDR
DisplayHDR 600
ピーク輝度
600cd/m²
コントラスト比
80,000:1 1,000:1
色域
DCI-P3:95% DCI-P3:98%
ハードウェア
キャリブレーション
非対応
(工場出荷時色調整済)
対応
(工場出荷時色調整済)
インターフェース
アップストリーム
HDMI 2.1 ×2 HDMI 2.1 ×2
DisplayPort 1.4 ×1 DisplayPort 1.4 ×1
USB Type-C ×1
(DP Alt Mode)
-
USB Type-B ×1 USB Type-B ×1
ダウンストリーム
USB Type-A ×3 USB Type-A ×2
φ3.5mm AUX ×1 φ3.5mm AUX ×1
AC電源
ACアダプタ ACアダプタ

Sony INZONE M9 vs LG 27GP95R-B

Sony『INZONE M9』の比較対象として、発売時期(2022年6月29日)が被っている、LG『27GP95R-Bを並べています。

INZONE M9 - YouTube

  • 『直下型LED(FALD)』採用
  • 高いコントラスト比
  • 高い色域
  • オートKVM機能

Sony『INZONE M9』のポイントは上記のとおりで、「PCゲームを高解像度・高リフレッシュレート・高応答速度で、かつリッチな画質で楽しむことができるゲーミングモニター」と言った感じ。

やはり他製品との差別化ポイントとなるのは、約15万円という価格で『直下型LED(FALD)』を採用していること。ここにメリットを感じるのであれば、有力な候補になってくるはず。なお、担当者に伺ったところ、mini-LEDではありませんでした。また、ハードウェアキャリブレーションも非対応だそう(工場出荷時に色調整はしており証明書を付属)。

オートKVM機能についてなのですが、モニター側の入力を切り替えると、それに連動してUSBデバイスを接続するPCが切り替わる仕様になっているとのこと。

このオートKVM機能を利用するには、アップストリーム側の端子(USB Type-BとUSB Type-C)をPCに接続します。なので、想定される使われ方としては、 ゲーミングノート(USB Type-C) + ゲーミングデスクトップ(DisplayPort + USB Type-B) という感じになります。

ゲーミングヘッドセット『INZONE H9』の仕様

Sony
INZONE H9
Dell
Alienware AW920H
ドライバー
ユニット
ダイナミック
φ40mm
再生可能周波数帯域
5Hz–20,000Hz 20Hz–40,000Hz
接続方式
ワイヤレス
Bluetooth
(Ver. 5.0)
Bluetooth
(Ver. 5.2)
2.4GHz 2.4GHz
ワイヤード
- φ3.5mm AUX
付加機能
アクティブノイズキャンセリング
搭載 搭載
音響技術
360 Spatial Sound for Gaming Dolby Atmos
LED
搭載 搭載

Sony INZONE H9 vs Dell Alienware AW920H

Sony『INZONE H9』の比較対象として、こちらも発売時期が近い、Dell『Alienware AW920Hを並べています。

INZONE H9 - YouTube

  • アクティブノイズキャンセリング搭載
  • 『360 Spatial Sound for Gaming』対応
  • 専用アプリで立体音響の個人最適化
  • Bluetoothと2.4GHzの同時接続

Sony『INZONE H9』のポイントは上記のとおりで、「Sonyの1000Xシリーズのエッセンスが注ぎ込まれたゲーミングヘッドセット」と言った感じ。

ノイズキャンセリング性能については『WH-1000XM5』に劣るとのことですが、ゲーミングヘッドセットというカテゴリの中では、トップクラスの性能を誇る。

また、専用のコンパニオンアプリ『INZONE Hub』を用いることによって、立体音響技術『360 Spatial Sound for Gaming』の個人最適化や、イコライジングができるようになっている。ただし、『INZONE Hub』はWindows専用となっているので、MacやPlayStation 5では利用できないとのこと。

先行体験してきた感想

『INZONE M9』の感想

  • 直下型LEDで約15万円は良
  • ACアダプタが大きい
  • HWキャリブレーション不可は残念
  • オートKVMは便利そう
  • スピーカーはおまけ

直下型LEDで高コントラストと考えれば、約15万円という価格は案外高くない気も。エッジ型LEDのそれなら、同等品が10万円弱で買えるので、+5万円で直下型LED…というのが悩ましい。

ちょっと残念なのは、工場出荷時に色調整はされているが、ハードウェアキャリブレーションには対応していないこと。あと、ACアダプタが結構大きいのでケーブルマネジメントに困りそうな予感。

『INZONE H9』の感想

  • 音質は次の世代に期待
  • ワイヤード接続非対応が残念
  • コーデックがSBCとAACのみで残念
  • USBドングルがかなり大きい

想定外だったのは、ワイヤード接続ができないということ。USB充電中でもヘッドセットは利用可能となっているのですが、対応BluetoothコーデックがSBCとAACだけというのも相まって、ワイヤレス専用というのは気になるところ。

USBドングルが全長4cmぐらいと大きくて、かつヘッドホンに収納できるギミックがないのも残念。ドングルがUSB Type-Aなのは仕方ない(Type-CからType-Aの変換は規格違反なので)としても、やはり大きいのは邪魔になってしまう。

ソニーストアの担当者とも話していたのですが、コンセントが『ゲーミング』とハッキリしているぶん、リスニング用途としてはおすすめできない感じがします。

理想のゲーミングヘッドセット(ワイヤレス接続)を探す

理想のゲーミングヘッドセット(ワイヤレス接続)を探す

2022年4月12日

まとめ「Sonyブランドだけで欲しくなる」

ゲーミングヘッドセットINZONE H9狙いでソニーストアに行ったのですが、音質や機能面で物足りなさを感じてしまいました。なので、こちらは次の世代に期待。

対して、ゲーミングモニターINZONE M9は、想像以上のクオリティで好印象。直下型LED採用で約15万円ということを考慮すれば、かなり有力な候補となってきそうです。

まの

ただ、決定打に欠ける感じもしてしまうのですよね。

記事に登場したガジェット

おまけ

まの

当初は『INZONE H9』を予約しに行く気だったのですが、私の望んでいる機能がなかったので、残念ですが見送りましたわ。

さたえり

ま、無理して買うものでもないやんね。

まの

ただ、『INZONE M9』は、かなり良さそうなのですよね…悩みますわ。

二条ねこ

うーむ、難しいですな。

おわり