- Prepaid LTE SIMは登録不要で即使えるプリペイドSIMだった!
- ちょっと割高感があるのと通信速度がそこまで出ないのがネック!
- 基本的には訪日外国人や旅行者に向けたSIMなので一般向けではないぞ!
旅行者や訪日外国人向け。
Sonyの『Prepaid LTE SIM』という、プリペイドタイプのSIMカードを手に入れました。せっかくなので、使い方を解説しながら、通信速度や使った感想を話していきます。


プリペイドですからね。仕方ないかと。

特殊なSIMやもんね。
『Prepaid LTE SIM』とは?

この『Prepaid LTE SIM』とは、Sony(Sony Network Communications)が発行しているプリペイド型のSIMカード。Prepaid LTE SIMには、通信可能期間やデータ容量ごとに複数のプランが存在しており、契約不要で開通することが可能となっています。
短期滞在者向け | 長期滞在者向け | ||||||
通信可能期間 | 10日 | 30日 | 60日 | 180日 | |||
プラン名 | Unlimited Dataプラン | 2.1GBプラン | 1.2GBプラン | 2GBプラン | 2.4GBプラン | 3.2GBプラン | 12GBプラン |
データ容量 | 無制限 | 2.1GB | 1.2GB | 2GB | 2.4GB | 3.2GB | 12GB |
SIMカードタイプ | データ通信専用 | データ通信専用 | データ通信専用 | データ通信専用 | データ通信専用 | データ通信専用 | データ通信専用 |
SIMカードサイズ | 標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
標準SIM microSIM nanoSIM |
通信網 | docomo | docomo | docomo | docomo | docomo | docomo | docomo |
通信システム | 4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
4G FDD-LTE 4G TD-LTE 3G W-CDMA |
Prepaid LTE SIMのプラン
4G FDD-LTE 4G TD-LTE |
Band 1/3/19/21/28/42 |
3G W-CDMA | Band 1/6/19 |
Prepaid LTE SIMの対応周波数帯
各Prepaid LTE SIMの違いは、
- 通信可能期間
- データ容量
の2つだけで、あとは同じ仕様。
どのプランのPrepaid LTE SIMも、docomo回線(3G・4G)を利用し、データ通信専用のSIMカードとなっています。なので、このPrepaid LTE SIMを購入して電話やSMSは利用不可。メッセージや通話をする際には、LINEやWhatsAppのようなメッセージアプリを利用する必要があります。
設定してみた

Prepaid LTE SIM自体の設定は非常に簡単で、SIMカードを端末に挿入して、Androidの場合はAPN設定を行うだけでした。iOSの場合はAPN設定は専用のプロファイルをダウンロードしてインストールする形になります。

Prepaid LTE SIMは通信専用SIM(電話番号が020で始まるSIMカードでSMS通信も不可)なので、これ以上の設定はなく、あとはSIMカードの期限までデータ通信をするだけ。このあたりの簡単さはプリペイドSIMらしさかも。
Prepaid LTE SIMには有効期限が記載されているのですが、購入から14日以内に利用開始しないといけないので、いつかのためにSIMを塩漬けにしておく…という使い方はできなさそう。元が訪日外国人や旅行者向けのプリペイドSIMカードなので、購入したらすぐにアクティベーションするのが普通ということなのでしょう。
利用してみた
アクティベーション

前述した初期設定だけでPrepaid LTE SIMが利用できたのですが、こちらのページから、SIM電話番号とパスワード(ともにSIMカード台紙に記載)を入力して、アクティベーションすることも可能。

アクティベーションをすると、Prepaid LTE SIMの開通日やデータ残量を確認できるようになっていました。

ちゃんとマイページ的なものは用意されているわけですね。
パケット追加購入

Prepaid LTE SIMでは、購入時にプリインストールされているデータ容量に加えて、クレジットカードを登録すれば、追加のデータ容量を購入できるようになっています。
データ容量をチャージする際に気をつけないといけないのが、購入したPrepaid LTE SIMのチャージ有効期限内でないといけないということ。ですので、このようなチャージ条件だと、基本的にはPrepaid LTE SIM購入時のデータ容量で上手にやりくりするということになりそうです。チャージは緊急用ですね。
通信速度測定結果

12時台 | 15時台 | 18時台 | |
上り | 7.03Mbps | 6.77Mbps | 5.27Mbps |
下り | 1.06Mbps | 0.99Mbps | 1.04Mbps |
ping | 72ms | 67ms | 20ms |
Prepaid LTE SIMの通信速度測定結果
※測定端末:Xperia 1 II|測定場所:大阪市内|利用アプリ:Speedtest by Ookla
Prepaid LTE SIMをXperia 1 IIに挿入して、通信速度測定アプリ『Speedtest by Ookla』で測定してみたのですが、お世辞にも高速とは言えない結果でした。

うーむ…1Mbps。

もうちょっと速度が欲しいやんね。
測定したのは大阪市内の土日…というのがどこまで影響したのか分かりませんが、ハードユースには不向きでしょう。旅行者や訪日外国人向けのプリペイドSIMという観点から、Prepaid LTE SIM利用ユーザーはマップアプリを重点的に利用するはず。そう考えると、もう少し下り速度が出てほしいと思ってしまいます。
まとめ「気軽なプリペイドSIM…だけど難しい」

Sonyの『Prepaid LTE SIM』をお試しで使ってみたわけですが、気軽さは嬉しいけれども、価格面や通信速度にちょっと難ある…という感想。
価格に関してはある程度致し方ない部分はあるにしても、もうちょっと通信速度は頑張ってほしかったのが本音。利用を想定しているユーザーが、訪日外国人等の観光目的だと考えると、マップのような通信をある程度要するアプリも利用するはず。もう少し通信速度が出れば、いろいろできそうなのですが…ね。

eSIMのプリペイドがあれば…ねー。
おまけ

日本人が日本で使うSIMではないよねー。

そもそも論やん!

パッケージに『Japan Connected-free Wi-Fi』の記載があるくらいですからね。
おわり
うーん、割高感が…うむむ。