画像界のAACになるか?
AppleがiOS 11から採用しているファイルフォーマット『HEIF』。気にせず使うと、このフォーマットで写真を撮るのだが、『JPEG』とどっちが良いのかハッキリさせるために“画質比較”することに…!
夢の“高画質・高圧縮”になるのかっ!?
『HEIF』フォーマットって…何?
あなたは、『HEIF』フォーマットを知っていますか?
AV Watchの解説記事に、綺麗にまとめておられる文書がありました。
アップルがiOS 11搭載のiPhone/iPadなどで採用した新しいファイルフォーマット「HEIF」。現在は採用例が少ないが、iOSとmacOSがサポートしたことで、今後普及が進む可能性がある。「写真のサイズを約1/2に削減できる」というHEIFは、従来のソフトや機器などではそのまま扱えない場合も多いが、9月の提供開始から約3カ月が経ち、対応する機器やサービスも少しずつ増えている。
Source:AV Watch
この『HEIF』自体は、Appleが開発したわけではありません。iOS 11から採用はされていますが、開発自体は“あの”『Moving Picture Experts Group』です。通称、『MPEG』で有名なワーキンググループですね。
『HEIF』のメリット・デメリット
そんな“夢の”画像圧縮フォーマットですが、当然のごとくメリット・デメリットが存在します。
- 圧縮効率がJPEGより良い。
- iOS・macOSと親和性が良い。
- WindowsやAndroidでの扱いに困る。
- アプリやソフトでの互換性の低さ。
先程紹介したAV Watchの記事にもあるように、この『HEIF(画像フォーマット)』や『HEVC(動画フォーマット)』は、Apple系デバイスと親和性が良い。
なので、iOSやmacOSを使っているぶんには、何ら従来の画像フォーマットと変わりなく扱える。
しかし、WindowsやAndroidだと、その状況は一変。
2018年11月現在ではあるが、WindowsやAndroidでApple系デバイスと同じように『HEIF』を扱うには、別途ソフトのインストールやアップデートが必要になる。それでも、完全サポートではないようなので、“互換性の低さ”が現状のデメリットになりそうである。
『HEIF』 vs 『JPEG』!画質比較だっ!
四の五の言っても仕方ないので、“画質比較”します!
でも、ちゃんと比較できるように処理はしてあるよー!
補足ですが、HEIFフォーマットの拡張子は“.HEIC”です。iPhoneやiPadでは、拡張子で表示されていると思います。
作例
まずは、暗所で撮影。
F値は1.8、シャッタースピードは1/30秒、ISO 800です。
- HEIF:3.7MB
- JPEG:4.8MB
お次は、明暗のある夜のビルディング。
F値は1.8、シャッタースピードは1/60秒、ISO 250です。
- HEIF:2.5MB
- JPEG:3.3MB
そして、アーティスティックな感じで。
F値は1.8、シャッタースピードは1/4秒、ISO 800です。
- HEIF:2.9MB
- JPEG:4MB
思ったのは、JPEGよりもHIEFのほうが“暖色系になる”気がするんだよねー。気のせいかな〜?
…どうでしょうか?
等倍では分かりにくいですし、ブログにアップロードしている時点で圧縮されてしまうので、どうにも伝えづらい部分があります。
拡大で画質比較
今度は、どちらのフォーマットも拡大で表示しました。
当然、カメラを専門にしている人からすれば、いろいろ言いたいことはあると思います。あくまで、素人撮影ということをご容赦を。
▼今回、『iPhone XS』と『ProCamera』のコンビネーションで撮影。
総評:iOSユーザーなら『HEIF』でイイと思う!
Appleが採用したことで一気に普及しそうな『HEIF』フォーマット。
正直、素人の私には、画質の違いはそこまで見受けられませんでした。強いて言えば、『HEIF』のほうが少々赤みが強い気がしますが…。
いずれ全てのデバイスで対応してくると思うので、WindowsユーザーやAndroidユーザーでも、積極的に使っていいと思います。要するに、先行投資的な感じですね。
うん!ひーふいいよっ!
おまけ
iPhone XSを最強カメラにしたいしね〜!
おわり