- iOS 14でのクイックアクションの挙動を検証した!
- ランチャーアプリがクイックアクションで起動しなくなった!
- iOS 14はランチャーアプリユーザーには厳しい時代に!
ランチャーアプリユーザー冬の時代。
iOS 14にアップデートしたら、クイックアクションの挙動が大幅に変更。 Appアイコン長押し → クイックアクション → ウィジェット起動 というフローができなくなりました。今回はその検証記事です。
iOS 12 → iOS 13
のときにも、似たようなことがあったような!?
Haptic Touchの意義が“また”減らされていますわね……。
目次
今回の目的
マニアックなネタになるので、先に今回の記事と検証の目的を少しだけ話しておきます。
iOSをずっと追いかけてきた人間からすると、iOS 13からiOS 14へのアップデートは、ここ数年でかなり視覚的に大きなアップデートだと言えます。なので新機能もかなり追加されています。これは嬉しいことなのですが、こういうときのAppleは往々にして、何からの機能をしれっと削っていたりもします。
その1つが今回のメインテーマ、『クイックアクション』という機能の挙動。
一応説明しておくと、『クイックアクション(Quick Action)』とは、ホーム画面・コントロールセンター・App画面などで当該アイコンを長押し(Haptic Touchを利用)することによって発火するショートカット機能です。
特にホーム画面のドックにランチャーアプリやショートカット(旧Workflow)を設置して、このクイックアクションで、アプリや機能を瞬時に呼び出していたユーザーは少なくないはず。かくいう私も、ドックにランチャーアプリなどを設置して、ここからアプリやファイルにアクセスしていました。
ランチャーアプリを活用するために、URLスキームを解析したり、配置をあれこれ考えるのが楽しいあーる。
ちょっとHack的ですものね。
本記事はiOS 14のホーム画面におけるクイックアクションの挙動を調べたものなのですが、すでに検証を済ませてから書いています。なので、先に検証した感想を言ってしまうと…iOS 14は現時点では、ランチャーアプリユーザーにとっては悲しいことになっています。なので、ランチャーアプリやショートカットを多用しているユーザーは、本記事を見てから、iOS 14にアップデートすべきかを検討してもよいかもしれません。
挙動検証:iOS 14 × クイックアクション
■検証したアプリ
- ショートカット(旧Workflow)
- Launcher
- ファイル
それでは、iOS 14におけるクイックアクションの挙動を検証していきます。
今回はホーム画面でのクイックアクションの挙動ということなので、クイックアクションでよく使うであろうアプリ(私が使っているアプリ)を3つに絞って見ていきます。
【検証1】ショートカット
まずは、ショートカット(旧Workflow)。
一見して分かるように、iOS 13では表示されていたショートカット一覧が、iOS 14では表示されなくなっています。
【検証2】Launcher
お次は、ランチャーアプリであるLauncher。
こちらもショートカットアプリと同様に、iOS 13では表示されていた登録済みランチャーが、iOS 14では一切表示されなくなっています。
【検証3】ファイル
最後は、ファイルアプリ。
ここまで来ればお察し…ですが、これまでの検証と同様にiOS 13で表示されていた最近使ったファイル一覧が、iOS 14ではまるっと消えています。
うーむ、これはひどいぞっ!
検証結果:クイックアクションでウィジェットが起動しなくなった
検証した結果、悲しいことにiOS 13では使えていた、
アプリアイコン長押し → クイックアクション → ウィジェット起動
というフローがiOS 14ではオミットされていました。
純正アプリである『ショートカット』や『ファイル』でも、クイックアクションによるウィジェット起動がしないことを考えると、ランチャーアプリ側のアップデートでどうにかなる問題ではなさそうです。なので、ランチャーアプリユーザーとしては、iOS 14のアップデートで“元に戻ってくれる”ことを祈るばかり。
このクイックアクションによるウィジェット起動廃止の原因は、おそらくホーム画面にウィジェットが設置できるようになったためと推測。
Appleからすれば、ウィジェット機能をクイックアクションではなく、ホーム画面に直接置けるほうが便利だと思ったのでしょう。ただ、現時点ではLauncherなどのランチャーアプリの多くは、ホーム画面にウィジェットとして設置不可。仮にアップデートでホーム画面に設置できるようになったとしても、これだと場所を取ってしまうので、本来のランチャーアプリとしての意味合いが薄れてきてしまいます。
iPhoneのDock再編期の到来
AppleがiOS 14のクイックアクションをiOS 13と同じ挙動に戻してくれない限り、ランチャーアプリユーザーは冬の時代に突入してしまいました。
現時点では、旧来のウィジェット画面(ホーム画面を左にスワイプして表示する画面)においては、ランチャーアプリは設置可能です。なので、そこを軸にしてランチャーアプリを使っていくか、iOS 14から新設されたホーム画面にウィジェットを設置する方法を、代替措置として行っていくしかないでしょう。
いずれにせよ、Apple側のアップデートでクイックアクションの機能を復活してもらうか、ランチャーアプリ側のひと工夫待ち状態。それまでは、ランチャーアプリユーザーはiPhoneのDockに何のアプリを設置するか悩む必要がありそうです。
ウィジェット起動ではないランチャーアプリを探すとか…かなー!?
まとめ「クイックアクションでウィジェット呼び出し復活希望」
今回の検証で分かったのは、
- iOS 14ではクイックアクションでウィジェット起動不可
- ウィジェットをホーム画面に設置可能になったのが原因かも
- ランチャーアプリ以外もクイックアクション全滅
ということでした。
このままだと、ランチャーアプリの存在意義が怪しくなってくるので、iOS 14を使っているユーザーは、新たなスタイルを確立する必要がありそうです。
OS側の機能制限だと、いろいろ厳しくなってくるあーる……。
おまけ
クイックアクションの機能…なぜ削ったのだっ!?
そのまま残してくれればよいのですがね。
3D Touch → Haptic Touch
ってのも含めて、クイックアクションって不遇やんね。
うむ、ほんと困るぞー!
おわり
私みたいに、
をクイックアクションで多用していた人は要注意っ!