- 『iCloudプライベートリレー』による影響を調べた!
- 携帯キャリアが提供してるサービスに制限が出る!
- まだベータ版なので原則オフ利用が今は無難かも!
“有効なセキュアの裏返し”
iOS 15のiCloud+で実装された『iCloudプライベートリレー(iCloud Private Relay)』。これをオンにすることによる、携帯キャリアが提供しているサービスへの影響(機能制限等)を調べてみました。
だから、デフォルトもオフなのでしょうね。
…なるほど。
iCloudプライベートリレー有効時の影響
docomo
■iCloudプライベートリレー機能利用時の影響
- dアカウントメニュー(一部利用不可の可能性)
- iチャネル(一部機能の利用制限)
au
■iCloudプライベートリレー機能利用時の影響
- 世界データ定額(利用不可の可能性)
SoftBank
■iCloudプライベートリレー機能利用時の影響
- 動画SNS放題(カウントフリー対象外の可能性)
- ウェブ安心サービス(利用不可)
楽天モバイル
■iCloudプライベートリレー機能利用時の影響
- Rakuten Link(一部カウントフリー対象外化)
- my 楽天モバイル(カウントフリー対象外化)
現状の回避策
これらの問題を回避するには、iCloudプライベートリレーをオフにする、それしか現状はありません。
しかし、それではせっかくの新機能が使えない。ですので、iCloudプライベートリレーを活用つつ、諸般の問題を回避する方法としておすすめなのが、Wi-Fiネットワーク利用時のみiCloudプライベートリレーをオンにするというもの。
例えば、
- Wi-Fiネットワーク:オン
- モバイル通信ネットワーク(docomo):オフ
…とすれば、dアカウントメニューやiチャネルへの影響を最小限に抑えることができます。
設定がやや面倒なのと、自分がどのネットワーク回線を利用しているのかを注視しておく必要があるため、万人におすすめはできません。とはいえ、とりあえずの共存は可能になります。
現状の問題点
iCloudプライベートリレーをオンにすると、誰が何にアクセスしているのかが分からなくなります。ですので、Safari経由でのカウントフリー系のサービスが有効に働かない、という問題点が出てしまうのでしょう。
SoftBankの『動画SNS放題』やLINEMOの『LINEギガフリー』が、カウントフリーなのにデータ容量を消費してしまう。この状況は、詳しくないユーザーからすると、クレームの元になりそうな気がします。
もちろんこのことは、iCloudプライベートリレーが有効に作用していることの裏返しでもある。なので、分からない人はとにかく触らない、というのがベターな気がします。デフォルトでiCloudプライベートリレーを“オフ”にしているのも、そういった意味合いもあるのでしょう(それも含めたベータ版)。
まとめ「ベータ版なので様子見もアリ」
そもそも、『iCloudプライベートリレー』は、iCloud+のサブスクリプションに登録する必要があるため、まったく関係も影響もない人も一定数います。ただ、“こういうことが起こる”というのは、認知しておくほうが良さげ。
まだベータ版なので、これが正式版として実装されれば、これらの携帯キャリアに起因する問題も解消される可能性もある(iCloudプライベートリレーの仕組み上、ずっと無理な可能性もあるが)。なので、しばらくは分からないなら様子見、というが正解かもしれません。
わたしはネットワーク別で個別設定する回避策でいくぞっ!
おまけ
VPNっぽい(厳密には違うけど)機能だし、正式版になっても、デフォルトはオフでよい気がするなー。
使いたい人はどうぞ、な機能ですからね。
でも、それだけ強力なんやね!
うぬ!
あ…あとは、悪用されないことを祈るだけあーる。
おわり
まだ“ベータ版”ですからなー。