- 今度こその今度こそで自作PCを2021年は作ります!
- RyzenとRazerをコンセプトにした赤と緑のPCを作る!
- 無理すると作らなくなるので半年かけて作ります!
3度目の正直…今度こそ!
2021年は“本当に”自作PCをすると決めたので、そのパーツ選定と構成についてのお話。第4世代Ryzen(Zen 3)が凄い…とのことで、“Ryzen × Razer”のコンセプトで数年ぶりの自作PCを再開していきます。


今度はするっ!初AMDだもん!!
Intel、Apple Silicon…と来たら、AMDも触りたいのであーる。

本当に作ればよいのですが……。
目次
- コンセプト:Ryzen × Razer
- 自作PCパーツ構成
- PCケース:Razer『Tomahawk ATX』
- マザーボード:ASRock『X570 Taichi Razer Edition』
- CPU:AMD『Ryzen 9 5950X』
- GPU:ASRock『Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC』
- RAM:G.Skill『F4-3600C16D-32GTZNC』
- SSD:Samsung『SSD 980 PRO《MZ-V8P1T0B/IT》』
- 電源ユニット:Super Flower『LEADEX Platinum SE 1000W』
- CPUクーラー:Cooler Master『MASTERLIQUID ML240L V2 RGB』
- OS:Microsoft『Windows 10 Pro』
- まとめ「総額40万円だけど…半年かけて作るぞ!」
- おまけ
コンセプト:Ryzen × Razer

——自作PCのコンセプトは“Ryzen × Razer”だ!
CPU界隈もここ数年で大きな動きを見せています。数年前までは右も左もIntelという、従来どおりのIntel帝国でした。それが、AMDの大躍進とApple Siliconの登場により、ガラリと世界地図が塗り替わりました。Bloombergによると、Microsoftすらも自社製のCPU(SoC)を、Surface向けに開発するとの報道も。RISCかCISCか…という命令セットアーキテクチャの戦いも含めて、とにかくワクワクする時代に突入したと言えるのではないでしょうか。
特に自作PC界隈では、「AMDのZen 3がIntelを超えたぞ!」という仲間の声がチラホラ……。ただ、私はMacをメインで使っているので、AMDのCPUとは無縁の生活を送っています。
Ryzenが凄いらしい。Zen 3はIntelを圧倒する性能らしい。…この情報を耳にするたびに、AMD製CPUで自作PCを組みたいと思うようになったわけです。そんな折、ASRockがRazerとコラボしたマザーボードを出すという情報と、Razer純正のPCケースが発売されたとの情報が。それなら、話題のRyzenと大好きなRazerで自作PCを組もう、そう思ったわけです。

Macユーザー的には、縁のない第4世代Ryzenの性能が気になるんだよねー。

AMD製CPUはIntelに比べて安価な傾向がありますし、予算を組み立てやすいメリットもありますよね。

これはひょっとして、PCゲームを始めるフラグ!?

ゲームは考えてなかったけど、せっかくだから考慮したいあーる!
自作PCパーツ構成
そういうわけで、Ryzenを軸とした自作PCパーツ構成を考えていくのですが、自作PCがHaswell世代で止まっている私。自作PCの“リハビリ”を兼ねてパーツ構成を考えています。なので、現役バリバリのユーザーからすると、おかしな部分があるかもしれませんが、そこはご愛嬌を……。

今、保険をかけたやんね。

…ですわね。
PCケース:Razer『Tomahawk ATX』

フォームファクタ | Extended-ATX ATX Micro-ATX Mini-ITX |
拡張スロット数 | 7 |
対応ラジエータ | 最大360mm |
対応GPU | 最大384mm(長さ) |
対応PSU | 最大210mm(奥行き) |
インターフェース | USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2 USB 3.2 Gen 2 Type-C × 1 3.5mmステレオミニ × 2(マイク × 1・コンボ × 1) |
サイズ | 235.4×475×494.6mm |
質量 | 13.5kg |
備考 | Razer Chroma RGB対応 |
Razer Tomahawk ATXのスペック
PCケースはRazer『Tomahawk ATX』。最初からRazerをコンセプトにしようと考えていたので、個人的にはこれ一択。
今まで、RazerコラボのPCケースはありましたが、Razer Tomahawk ATXは純正PCケースになっています。だからどう、というのはないのですが、“純正”という響きに飛びつきたくなる感じがあったり……。PCケースとしてはミドルタワーで、最近のPCケースらしく、フロントベイはありません。そこ代わりにコンパクトという感じ。
マザーボード:ASRock『X570 Taichi Razer Edition』

フォームファクタ | ATX |
チップセット | AMD X570 |
対応CPU | AMD Ryzen 5000 series AMD Ryzen PRO 4000G series AMD Ryzen 3000 series |
メモリスロット | 4(DDR4 UDIMM・最大128GB) |
マルチGPU | ○(NVIDIA SLI・AMD CrossFire) |
備考 | Razer Chroma RGB対応 |
X570 Taichi Razer Editionのスペック
マザーボードも“Razer縛り”。なので、ASRock『X570 Taichi Razer Edition』を選択。初自作PCはASRock製マザーボードだったので、特に心配することはありません。変態かつ信頼と実績です。
スペック的に気になるところをかいつまむと、有線LANがKillerの2.5GbE(Killer E3100G)を搭載しているところがツボ。理想はもっと高速なイーサネットポートが欲しかったですが、個人的にKillerブランドが好きなので満足。そういえば、Killerブランドは、現在Intelのものになっているとかとか。
ちょっとだけバックパネルインターフェースが寂しい感じがするので、Thunderbolt 3を拡張したい(Thunderbolt 3 AIC R2.0利用)ところ。それにしても、AMDマザーボードにもThunderboltが搭載できる時代が来ていたのですね…隔世の感。
CPU:AMD『Ryzen 9 5950X』

コアアーキテクチャ | Zen 3 |
コア数 | 16 |
スレッド数 | 32 |
クロック周波数 | 3.4GHz〜4.9GHz |
L2キャッシュ | 8MB |
ソケット | Socket AM4 |
TDP | 105W |
Ryzen 9 5950Xのスペック
メインディッシュであるCPUは、AMD『Ryzen 9 5950X』。大人気すぎて入手性が凄い(悪い)ことになっていますが、せっかくなので絶対にこれにします。
私が自作PCを初めてしたときのAMD製CPUと現在のAMD製CPUは、もはや別人のようなもの。Intelのプロセスルールに頭打ち感があるかも……。そう思ってはいたけど、AMDがここまでメインストリームになるとは。IntelもAMDも好きなメーカーなので、こうやって競い合ってくれると嬉しい限り。
GPU:ASRock『Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC』

GPU | AMD Radeon RX 6800 XT Graphics |
クロック周波数 | 1,875MHz〜2,310MHz |
RAM | 16GB(GDDR6) |
Serial bus | PCI Express 4.0 x16 |
映像出力 | DisplayPort 1.4 ×3 HDMI 2.1 ×1 |
Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OCのスペック
グラフィックカード(グラフィックボード)はASRock『Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC』…なのですが、これは暫定的な選択にしています。
この“暫定”としている理由は、Thunderbolt 3を拡張するカード『Thunderbolt 3 AIC R2.0』を、内部Mini DisplayPort接続で行いたいから。ASRockさん、PCケース内部向けにDisplayPort出力できるGPU、どこにあるのですか……。
RAM:G.Skill『F4-3600C16D-32GTZNC』

RAM | 32GB(16GB ×2) |
DRAM規格 | DDR4 PC4-28800 |
クロック周波数 | 3600MHz |
F4-3600C16D-32GTZNCのスペック
RAMはG.Skill『F4-3600C16D-32GTZNC』。単純に、評判が良くて光るから…というのもありますが、最新のAMD Ryzenに最適化していると謳っている安心感から選びました。
SSD:Samsung『SSD 980 PRO《MZ-V8P1T0B/IT》』

ROM | 1TB |
NAND | Samsung V-NAND 3bit MLC(TLC) |
キャッシュ | 1GB(LPDDR4) |
Serial bus | PCI Express 4.0 x4(NVMe1.3c) |
フォームファクタ | M.2(Type 2280) |
TBW | 600TB |
SSD 980 PRO《MZ-V8P1T0B/IT》のスペック
SSDはSamsung『SSD 980 PRO《MZ-V8P1T0B/IT》』。転送速度もそうですが、Samsung製SSDの信頼性は高いと思っているので、特に理由が出てこなければSamsung製のものを選ぶ予定です。
このSSD 980 PROは、公称値で最大7,000MB/sの読み出し速度が出るとのこと。書き込みだと、5,000MB/s。…知らない間にSSDって、ここまで速くなっていたのですね。ある意味怖い。
電源ユニット:Super Flower『LEADEX Platinum SE 1000W』

最大出力 | 1,000W |
フォームファクタ | ATX BTX |
80 PLUS認証 | 80 PLUS Platinum |
備考 | フルプラグインコネクタ |
LEADEX Platinum SE 1000Wのスペック
電源ユニットはSuper Flower『LEADEX Platinum SE 1000W』。私はCorsairの電源ユニット派なのですが、今回は評判が良いSuper Flower製を選んでみます。
電源ユニットの容量は大きいほうがいい…と偉い人に言われたような気がするので、ゆとりがある1,000Wを選択。80 PLUS Platinum認証済なので、かなり電源効率も良さげ。グラフィックカードが定まってないので、1,000Wぐらいの電源ユニットを選んだほうが失敗しなさそうというのもあります。
CPUクーラー:Cooler Master『MASTERLIQUID ML240L V2 RGB』

CPUクーラーはCooler Master『MASTERLIQUID ML240L V2 RGB』。今回の主役はRazerなので、メーカーロゴの主張が少ないもので、冷えそうな簡易水冷を選びました。
OS:Microsoft『Windows 10 Pro』

OSはMicrosoft『Windows 10 Pro』にしました。DSPでもよいのですが、縛りのないリテールパッケージ版を選んでみます。でも、32bit版は使わない予定……。
まとめ「総額40万円だけど…半年かけて作るぞ!」

自作PCのパーツ構成をおさらいすると…
- Razer Tomahawk ATX:3万円
- X570 Taichi Razer Edition:5万円
- Ryzen 9 5950X:11万円
- Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC:11万円
- F4-3600C16D-32GTZNC:2.5万円
- SSD 980 PRO《MZ-V8P1T0B/IT》:2.5万円
- LEADEX Platinum SE 1000W:2.2万円
- MASTERLIQUID ML240L V2 RGB:1万円
- Windows 10 Pro:2.5万円
ということで、約40万円という予算組みになりました。
こんな値段を一度に組むのはできないので、半年かけて地道に作っていこうと画策中。その模様を2021年はお届けできれば…と思っています。今度こそ、作りますぞ!

3度目の正直…いざ参らんっ!!
おまけ

有言実行、お願いしますよ?

せっかくやし、連載のネタとして見たいからね?

こうなったらやるしかないあーる!
Intel入ってないPC…作るぞー!!
おわり
自作PCやるやる詐欺師のねこちゃん!