GCコンこそが最強だっ!?
発売されて今年で17年目になる『ゲームキューブコントローラ』だが、凄いことに未だに“現役”として使われている。今回はどうして、そこまで使われ続けているのかを考察していく。



目次
多くのハードで使える『ゲームキューブコントローラ』

ニンテンドーゲームキューブのコントローラー…ニンテンドーゲームキューブ(以下、ゲームキューブ)が2001年発売なので、今年で“17年目”の大ベテランにして現役選手です。
ゲームキューブの純正コントローラーの名称は『ゲームキューブコントローラ』といいます。“コントローラー”ではなく、“コントローラ”なのですね。



そんなゲームキューブコントローラですが、今でも新品が任天堂から発売されている、非常に稀有なコントローラーです。
- ニンテンドーゲームキューブ
- Wii
- Wii U
- Nintendo Switch
その理由は当然、上記のように対応ハードが今もなお脈々と続いているから。本当に凄いことです…。



Nintendo Switchでも使える

任天堂の最新ハード『Nintendo Switch』でも、E3 2018で公式にゲームキューブコントローラに対応したことが発表されました。

おそらくWii Uのスマブラ発売時に発売された『Wii U用ゲームキューブコントローラ接続タップ』のNintendo Switch版が、12月発売の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』と同時に出てくるのでしょう。
PCでも使える

前述した『Wii U用ゲームキューブコントローラ接続タップ』をPCにUSBで接続すれば、なんとPCでもゲームキューブコントローラは使えます。

当然、Nintendo Switchでも使えますよ。
▼プレミア価格になってしまっている純正タップ…。
▼サードパーティなら、割とお安い。
NINTENDO64『コントローラブロス』との比較

それでは、ゲームキューブコントローラを、1つ前の世代であるNINTENDO64のコントローラーと比較していきます。ちなみに、64のコントローラーの正式名称は『コントローラブロス』といいます。

コントローラブロス
- ボタンサイズがほぼ均一。
- 十字キーがアナログ入力より大きい。
- 3Dスティックは中央だが小さい。
これ以前のゲームコントローラーとは、一線を画するデザイン性ではある。しかし、ボタンのサイズや十字キーが3Dスティックよりも大きいことから、まだまだ“黎明期”らしい配置であることが分かる。

ゲームキューブコントローラ
- ボタンサイズが異なる。
- Aボタンが大きく、Bボタンが小さい。
- アナログスティックがメイン。
- アナログスティックは2つ。
- 十字キーはサブ扱い。
ゲームキューブコントローラは、非常に興味深いデザイン性で作られています。
アナログスティックがメインになったのもそうですが、ボタンの配置やサイズがそれぞれ異なるのです。より手に馴染む人間工学的な発想で配置されており、目視せずに押せる“直感さ”があるように感じます。

視覚と触覚の両方を考え抜かれているのですよ!

Wii以降の純正“Pro”コントローラーと比較

旧世代機との比較で分かったのは、人間工学に基づく“進化”でした。
ただ、それだとゲームキューブコントローラでなくても、最新のコントローラーでもよい可能性は充分あります。ですので、次世代機とも比較していきます。


最新のハードがあるにもかかわらず、ゲームキューブコントローラが使われる理由を、次世代機のコントローラーと比較して探したいのですよ。
クラシックコントローラ PRO
Wiiの純正コントローラーのひとつである『クラシックコントローラ PRO』は、PlayStation的なデザインになっています。
アナログスティックの配置は下に並行に、主要なボタンはサイズが均一化されました。良い言えばオーソドックス、悪く言えば単純なコントローラーでしょう。
Wii U PRO コントローラー
Wii Uの純正コントローラーのひとつである『Wii U PRO コントローラー』は、流線型ボディーが特徴的。こちらはXbox的。
全体的に今風なのですが、上部のボタン類がイマイチ視認性が良くない気もします。慣れれば問題なさそうですが、初心者は押し間違えそう。
Nintendo Switch Proコントローラー
Nintendo Switchの純正コントローラーのひとつである『Nintendo Switch Proコントローラー』は、Wii Uを踏襲しつつXboxのエッセンスをより強くしたコントローラー。
ボタンのサイズバランスや配置が見直され、アナログスティックもXboxと同じ“互い違い”になりました。
共通点はオーソドックス

これら次世代のコントローラーに共通して言えることは、コントローラーとして“オーソドックス”なデザインであることです。



使いやすいなら、とっくに引退していると思いますよ?

人間工学とボタン配置と格ゲー

ここまで、NINTENDO64以降の任天堂ハードのコントローラーを見てきました。ゲームキューブ以降で大きく転換したことが、お分かりいただけたと思います。
では、どうしてゲームキューブコントローラが、今もなお現役なのでしょうか?


「ゲームキューブコントローラは、格ゲー(スマブラ)専用機だ!」
そのようなことをゲーム好きから聞くことがあります。実際、スマブラを始めとした、アクション要素の強い格闘ゲームに向いていると思います。
ゲームキューブコントローラがアクション要素の強いゲームに向いている要因は、その手に馴染むサイズ感と、各ボタンの絶妙な配置と大きさの差異によるものだと私は思います。

反対にボタン配置とサイズが特殊ゆえに、RPGだと使いづらい部分はあります。ゲームキューブコントローラは、極端なボタンサイズと形ですので…。
総評:GCコンは任天堂最強の“格ゲー”コントローラー

『ゲームキューブコントローラ』は、その独自なボタン配置とサイズ感、手に馴染むデザイン性、全てにおいて“名コントローラー”であることは間違いないでしょう。
ただ、全てのゲームに向いているとは限らない。
アクションゲームに寄せたデザイン性である。
そのような感じがします。



任天堂が「スマブラに特化するコントローラーを作りました」と言っても、おかしくないくらいスマブラに適したコントローラーなのでしょう。


やっぱり、任天堂はしゅごい。
おまけ




そういうところも、ゲーム史としては面白いですよ?

おわり