デジタイザーペン対応Androidタブレット事情 –2022年上半期–

デジタイザーペン対応Androidタブレット事情 –2022年上半期–
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記事のポイント
  • デジタイザーペン対応Androidタブレットは増えつつある!
  • 同時にデジタイザーペンのプロトコルも乱立気味な気がする!
  • こっそり新型Xperia Tabletの復活も期待しています!

“Apple Pencilのおかげ?”

デジタイザーペン対応のタブレットといえば『iPad』、ですが…Androidタブレットのデジタイザーペン(筆圧感知/パームリジェクション対応の手書きペン)最新事情を調べてみました。

二条ねこ

うぬ、良い傾向だぞよ。偉い。

さたえり

…何様なんだか。

まの

デジタイザーペンマニアの末路。

最新のペン対応Androidタブレット

そういうわけで、『デジタイザーペン』(筆圧感知/パームリジェクション対応の手書きペン)に対応したAndroidタブレットを探してみました。

当然、OS違いのiPadファミリーは除外。また、発売年が古い製品をピックアップしても無意味なので、2021年1月以降に発売された、比較的新しいAndroidタブレットに絞っています。

Samsung『Galaxy Tab S8』

Samsung『Galaxy Tab S8』
Galaxy Tab S8
画面サイズ S8:11インチ
S8+:12.4インチ
S8 Ultra:14.6インチ
デジタイザーペン S Pen
(Wacom EMR feel IT)

Galaxy Tab S8の簡易スペック

デジタイザーペン対応のAndroidタブレットといえば、な存在のSamsung Galaxy Tabシリーズ。その最新機種である、『Galaxy Tab S8』・『Galaxy Tab S8+』・『Galaxy Tab S8 Ultra』が、Galaxy Unpacked February 2022にて発表されています。

デジタイザーペン『S Pen』は、Wacom EMR(feel IT technologies)を採用。同じWacomでもAESではないので、ジッターも少なく、とにかく書きやすい。しかも、ペンの種類も豊富。なので、やはり今年も本機が本命候補。

詳細なスペックは過去記事を参照してもらうとして、なんと日本のGalaxy公式サイト(日本では“SAMSUNG”ではなく、“Galaxy”表記)に製品情報が掲載されています。そう、ついに日本市場へ投入される時が来たわけです。

二条ねこ

ただ、携帯キャリア専売になりそうだとか。

さたえり

販売チャネル的に仕方のない部分はあるけど、そうやとしたらちょっと残念やね。

『Galaxy Unpacked February 2022』まとめ(S22/Tab S8 series)

『Galaxy Unpacked February 2022』まとめ(S22/Tab S8 series)

2022年2月10日

Lenovo『Lenovo Tab P12 Pro』

Lenovo『Lenovo Tab P12 Pro』
Lenovo Tab P12 Pro
画面サイズ 12.6インチ
デジタイザーペン Lenovo Precision Pen 3
(プロトコル不明)

Lenovo Tab P12 Proの簡易スペック

Lenovoもデジタイザーペン対応のAndroidタブレットに意欲的で、最近ではLenovo Tab P12 Proが日本市場向けにリリースされています。

少々(個人的には“かなり”だけど)残念なのは、デジタイザーペンの仕様が『Lenovo Precision Pen 2』から『Lenovo Precision Pen 3』になって変わってしまったこと。

Lenovo Precision Pen 3自体は、筆圧感知(4,096段階)・傾き検知・パームリジェクション、という主要機能には対応している。しかし、プロトコルがWacom AES 2.0ではなく、おそらく新たなものに変えられてしまったようです。それもあってか、ジッターが多いと海外で言われているのを見かけました。

二条ねこ

『Lenovo Precision Pen 3』は、ペン先がEMRやAESのタイプではない(HUAWEI M-Pencilのようなねじ込み式)から、独自プロトコルっぽんだよね。
…実機検証しないとだけど。

まの

あと、ホバー時にカーソルが表示されるのは良いのですが、肝心のカーソルが大きすぎですよね。

二条ねこ

そうそれ!
Wacom AES 2.0対応の『Lenovo Yoga Tab 13』もそうだったんだよねー。

『Lenovo Yoga Tab 13』のモバイルモニター性能をテスト(HDMI入力)

『Lenovo Yoga Tab 13』のモバイルモニター性能をテスト(HDMI入力)

2021年8月21日

NEC『LAVIE Tab T12』

NEC『LAVIE Tab T12』
LAVIE Tab T12
画面サイズ 12.6インチ
デジタイザーペン デジタルペン2
(プロトコル不明)

LAVIE Tab T12の簡易スペック

NECのPC部門はLenovo傘下になっていることから、LenovoのOEM製品がNECにリネームされて流通しています。今回のLAVIE Tab T12もそのひとつ(元は『Lenovo Tab P12 Pro』)。

Lenovo Tab P12 Proは直販サイト専用モデルなのですが、このLAVIE Tab T12は、家電量販店でも購入可能。なので、Lenovo Tab P12 Proの感触を確かめたいのならば、こちらで試すのもアリ。

Xiaomi『Xiaomi Pad 5』

Xiaomi『Xiaomi Pad 5』
Xiaomi Pad 5
画面サイズ 11インチ
デジタイザーペン Xiaomi Smart Pen
(プロトコル不明)

Xiaomi Pad 5の簡易スペック

スマートフォンやスマートホームに熱心なXiaomiですが、最近はタブレットにも力を入れています。そんなXiaomiのAndroidタブレットがXiaomi Pad 5(『Xiaomi Pad 5 Pro』も発売されているが、こちらは日本未発売)。

デジタイザーペンは専用の『Xiaomi Smart Pen』。4,096段階の筆圧感知対応で、イマドキのデジタイザーペンとしては及第点。ただ、ペン先がTPE製で摩擦係数が高く、人によっては苦手と思う人もいそうな予感。

OPPO『OPPO Pad』

OPPO『OPPO Pad』

Image:微博

OPPO Pad
画面サイズ 11インチ
デジタイザーペン OPPO Pencil
(プロトコル不明)

OPPO Padの簡易スペック

OPPOが新型タブレット『OPPO Pad』を、2022年2月24日に発表することが明らかになりました。日本での発売はなさげですが、こうやってデジタイザーペン(たぶん)に対応したAndroid端末が増えるのは良いことなのです。

Huawei『HUAWEI MatePad 11』

Huawei『HUAWEI MatePad 11』
HUAWEI MatePad 11
画面サイズ 10.95インチ
デジタイザーペン HUAWEI M-Pencil
(独自プロトコル)

HUAWEI MatePad 11の簡易スペック

ピュアAndroid…とは言えないのですが、HuaweiもHUAWEI MatePad 11というデジタイザーペン対応タブレットを出しています。

デジタイザーペンは専用の『HUAWEI M-Pencil』を使用。プロトコルが独自のものになっており、AESやMPPと互換がないのが残念(そもそもタブレットとペアリングが必要な仕様)。意外とジッターは少なく悪くないのですが、HarmonyOS 2はやっぱりキツいです。

HUAWEI MatePad 11(2021)のレビュー的感想 + 手放した話

HUAWEI MatePad 11(2021)のレビュー的感想 + 手放した話

2021年10月14日

デジタイザーペンのプロトコル乱立問題

デジタイザーペンのプロトコル乱立問題

こうやって、デジタイザーペンに対応したAndroidタブレットが増えてくれるのは嬉しいのですが、それと同時にペンのプロトコルが乱立しつつあり、とにかく厄介で面倒。

とりわけ、中国メーカーは専用のペンを用意したがる感があり(そもそもAppleもだけど)、潰しが効かないのが痛すぎるのです。もちろん、同一メーカー間では、ある程度の互換性をプールしてくれていますが……。

Galaxy Tabのような『Wacom EMR(feel IT technologies)』とまではいかなくとも、せめて『Wacom AES』や『MPP(N-Trig)』と互換性のある製品を出してほしいと思ってしまうところ。いや、いっそSynapticsでもいいので、あんまりプロトコルを乱立させてほしくないのです。

さたえり

Chromebookは『Universal Stylus Initiative(USI)』で、ある程度の統一感があるんやけどね。

二条ねこ

そうなんだよねー。

あとは『Xperia Tablet』の復活を期待

あとは『Xperia Tablet』の復活を期待

デジタイザーペンとまったく関係ないのですが、どうしても言いたかったのでひとこと。

二条ねこ

どうでもいいから、『Xperia Tablet』を復活してください!Sonyさま!!

まの

薄型で防水のタブレットは希少ですからね。

二条ねこ

まったくであーる。
Sonyで揃えたい人間は山ほどいるから、とにかく出して!見た目は『Xperia Z4 Tablet』や『Xperia Z3 Tablet Compact』のままでもいいから、最新SoCとAndroid 12Lを搭載して出して!!

まとめ「真のiPad対抗馬は少ない」

真のiPad対抗馬は少ない

デジタイザーペン対応のAndroidタブレットは増えつつありますが、iPadとApple Pencilの描画性能に対抗できるのは、やはりSamsungのGalaxy Tabぐらいしかなさそうです。

そう考えると、やっぱりWacomは凄い

二条ねこ

やっぱ、Wacom EMRが大正義!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

ま、『Galaxy Tab S8』が日本でも出るみたいだから、そこに期待かなー!?

まの

そうですわね。

さたえり

でも、もし本当にキャリア専売やとガッカリやんねぇ。

二条ねこ

…うーむ。
とりあえず、技適認証が取れただけでも良しとしようではないか!

おわり