- Sightful『Spacetop』はディスプレイがないノートPC
- 有線接続されたARグラス(Nreal Light)が画面の代わり
- MacBook + Nreal Air でも実は同じようなことが可能
イスラエルのSightfulという企業が『Spacetop』という、ディスプレイ非搭載のノートPCを発表しました。
同社曰く、「世界初の拡張現実ラップトップ」だそう。Spacetopは、招待制の早期アクセスプログラムを通じて販売中とのことなので、ちょっとチェックしてみます。


こういう試み自体は以前からありますが、ディスプレイを搭載しないという潔さが気持ち良いですわね。

価格次第では検討の余地アリ、って感じやね。
Sightful『Spacetop』とは?

Image:Sightful
「世界初の拡張現実ラップトップ」という触れ込みで発表された、ディスプレイ非搭載のノートPC。
- 有線接続されたARグラスがディスプレイ代わり
- 仮想ディスプレイは約100インチ
- OSはAOSPベース
- Qualcomm Snapdragon 865を採用
- メモリは8GBでストレージは256GB
- マルチウィンドウ表示が可能
- サイズは約26×22×3.9cm
- 質量は約1.49kg
イスラエルのSightfulという企業が発表した、ディスプレイ非搭載のノートPC『Spacetop』。
Business Wireのプレスリリースによると、SpacetopのPC部分は台湾のWistron製で、ARグラスはNreal Lightをベースとしたハードウェアが採用されているとのこと。
まだ一般販売はされておらず、招待制の早期アクセスプログラムを通じて販売中で、価格は2,000ドルだそうです。ハードウェアのスペックから考慮すると、価格は決してお安いものではありません。
“拡張現実ラップトップ”のキモである『Spacetop UI』は、ImmersedやNebula for Macのような感じ。
PC部分とARグラスは有線接続になっており、専用の折り紙カバーで上手に保護して持ち運びできるようになっております。ちょっと無理矢理感が否めませんが、「無茶しやがって」なところがギーク的にエモい。
一般的なノートPCらしいディスプレイは非搭載ですが、キーボード上部に小型のディスプレイが埋め込まれており、そこに共有したドキュメントなどのQRコードを表示できるとのこと。

ガジェットとしては面白いけど、OSがAOSPベースだから、どこまで実用性があるのかが気になるところですな。

2,000ドルという価格もネックですわね。
MacBook + Nreal Air でも同様のことは可能

Image:Nebula
実は、今回のSpacetopのようなことは、 MacBook + Nreal Air の組み合わせでも可能だったりします。
用意するのは、Apple Siliconを搭載したMacと、Nreal Air。そして、Nrealが配布している『Nebula for Mac』というアプリケーション。
たったこれだけで、Macの仮想ディスプレイをNreal Airに表示することが可能です。
イニシャルコストも案外かからないので、身も蓋もなくなってしまいますが、Spacetopを買わなくてもよくなるわけです。しかも、こちらはフルのmacOSが走りますし。

ねこちゃん的には、 MacBook + Nreal Air で満足ですな。

「Spacetopがエモい」って話をしてたのに、最終的に「Nreal Airが最高」って話になったんやね。

あらら、ですわ。
まとめ「ディスプレイ非搭載のノートPCはアリ」

「世界初の拡張現実ラップトップ」という触れ込みで発表された、ディスプレイにNreal Lightを利用したノートPC。
OSはAOSPベースで、SoCはQualcomm Snapdragon 865、メモリは8GB、ストレージは256GB、という仕様になっている。
まだ一般販売はされておりませんが、早期アクセスプログラムでの価格が2,000ドルというのは結構強気な感も。とはいえ、コンセプトは面白いので、もう少し追いかけていきたい次第なのです。ですなの。

あとは、どれくらい実用に耐えうるかですな。
おまけ

そう考えると、Nebula for Macが優秀すぎるのであーる。

ぜひ、Nebula for Windowsも開発してほしいですわね。

そうなれば、かなり取り回しやすくなるやんね!
おわり
実用性はともかく、コンセプトが興味深いのであーる。