- ついに『au PAY プリペイドカード』が『3Dセキュア2.0』に対応
- 3Dセキュア2.0による本人認証方法は“メールによる追加認証方式”
- au PAY プリペイドカードからチャージ可能なプリペイドカードは極少
『au PAY プリペイドカード』が『3Dセキュア2.0』に対応したので、各種プリペイドカードへのチャージ可否をテストしてみました。
プリペイドカードからプリペイドカードへのチャージを認めているほうが、ある意味おかしな話ではありますからね。
普通に使うぶんには、支障がないわけやもんね。
目次
au PAY プリペイドカードが『3Dセキュア2.0』に対応
既報のとおり、2023年1月17日午前10時より、auペイメント株式会社がイシュアのプリペイドカード『au PAY プリペイドカード』が、本人認証サービス『3Dセキュア2.0(EMV3Dセキュア)』に対応開始しました。
なお、『au PAY プリペイドカード』の国際ブランドは、Mastercard。ですので、3Dセキュア2.0として採用されているのは『Mastercard ID Check』になります。
au PAY プリペイドカードの本人認証方法は“メールよる追加認証”
3Dセキュア1.0 | 3Dセキュア2.0 |
登録済のパスワード | 登録済のパスワード ワンタイムパスワード スマートフォンアプリ認証 |
3Dセキュア2.0による本人認証方法もさまざまですが、この『au PAY プリペイドカード』が採用しているのは、“メールよる追加認証”。
au PAY プリペイドカードの3Dセキュア2.0を有効化する際に、メールアドレスを登録することになるのですが、その登録したメールアドレスに追加認証用のパスワードが届く方式となっております。
つまり、スマートフォンアプリ『au PAY』から本人認証を行う方式ではありません。KyashやRevolutなどのスマートフォンアプリ認証に対応している競合サービスと比べると、使い勝手が劣る感じは否めません。
au PAY プリペイドカードから各種プリペイドカードへのチャージ検証
チャージ可能 | チャージ不可能 |
B/43 | IDARE Kyash MIXI M Revolut TOYOTA Wallet バンドルカード |
au PAY プリペイドカードが3Dセキュア2.0に対応したので、各種プリペイドカードへのチャージを検証してみました。その結果が上表になります。
『バンドルカード』や『MIXI M』などは、au PAY プリペイドカードが3Dセキュア2.0に対応しましたが、引き続きチャージできない仕様となっておりました。
今回テストした中で、唯一チャージが可能だったのが『B/43』でした。
なお、『Revolut』については、2022年12月27日より、Mastercardブランドのクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードから、Revolutへのチャージは取り扱い停止となっているため、au PAY プリペイドカードに限らず、該当するカードからはチャージができません。
まとめ「一律“チャージ不可”ではない様子」
『au PAY プリペイドカード』が『3Dセキュア2.0』に対応しましたが、基本的には他のプリペイドカードのチャージは“できない”と捉えておくべきでしょう。
おそらく、ポイント二重取りやマネーロンダリングへの対策の一環だと思われるので、このあたりは致し方なし。そもそも、プリペイドカードからプリペイドカードへの資金移動については、きな臭いものがありますので。
金融庁がマネーロンダリング対策として、Amazonギフト券やプリペイドカードに対して目を光らせているという話もありますからな。
おまけ
金融庁からすると、他社も含めて、プリペイドカードからプリペイドカードへの資金移動については、全面的に規制したい案件だと思われーる。
というか、いずれそうなるでしょうね。
こういうハックが大衆向けにメソッド化されると、規制されるのがオチなのであーる。
ま、あるあるやね。
おわり
「対応はしたけど、かなりガチガチに対策済ですぞ」
…という感じあーる。