- Vaporwaveとはコンピューターの未来と光!
- Vaporwaveとはコンピューターの現代と影!
- 懐かしく美しくも、どこかに畏怖感のある奇妙な音楽!
ノスタルジーなWindows音楽。
貴方は『Vaporwave』という音楽ジャンルをご存知でしょうか?いわゆるテクノ系…なのですが、どこかノスタルジー。そして、Windows 95。退廃的。未来への希望。そんな、Z世代に伝えたいVaporwaveをねこ氏は語る。


デジタルなLo-Fiって感じがね…懐古やんね。

平沢進師匠……。
はじめに
「Vaporwave?何それ?」
…となってしまうと思うので、まずは個人的におすすめのVaporwave音楽をいくつか紹介するので、ぜひ聞いてみてどうぞ。
私の推しVaporwave音楽、その中でも推しの推しが、この『Vaporwave Club』の『Polygon Paradise』というアルバム。
トラック始めからトラック終わりまで流れるような曲構成になっているので、ぜひ1トラックめから最終トラックまで通しで聞いてほしいアルバムだったりします。

Windows 95感が……。
こちらも推しVaporwave音楽。『Windows 96』の『Enchanted Instrumentals and Whispers』。
名前が完全にWindows 95…な感じで、終始ふにゃふにゃでグニャグニャ。キスミント、バブリシャス、ピンキーと一緒に懐古しながら音楽を楽しんでくださいな。

全部生産終了してるお菓子やんね…。(バブリシャスは本国では売っているみたい)
最後だけちょっと趣向を変えたVaporwave音楽を。『[Mellow Vaporwave] - Chill LoFi Future Funk』。
懐かしいデジタル…というよりかは、Lo-Fi感が強め。これなら、わりとすんなり受け入れられる人も多そうな予感。
あとは、『Blank Banshee』。とにかくWindows、とにかくおすすめ。

『B:/Start Up』なんて、まさにWindows 95っ!
Vaporwaveとは?
そもそも、この『Vaporwave』という音楽ジャンルは何か。
Vaporwave is a microgenre of electronic music, a visual art style, and an Internet meme that emerged in the early 2010s.
Source:Vaporwave - Wikipedia
Wikipediaによると、2010年代初頭に生まれたエレクトロニカ系の音楽ジャンルとのこと。楽曲の構成としては、打ち込みや素材の加工・切り貼りで構成されている。
Remember summer days ( Vaporwave - futurefunk - electronic mix ) - YouTube
——ここからは私の勝手な解釈。
VaporwaveはPV(?)も良い意味でノスタルジーでヘンテコ。新しいものを古く見せている…いや、古いものを新しく見せている。なんだか、時間がぐにゃあとしている。
デジタルなコンピューターな音楽なのに、どこか思想信条を持ち、宗教音楽っぽくもあったり…。間違っているかもしれないけど、なんとなく聞いていると、平沢進師匠の姿が脳裏でチラつく感じ。

P-MODELもいいけど、平沢進師匠ソロもいいよねー。(関係ない)
Vaporwaveはコンピューターの光と影
そんなVaporwaveとは、コンピューターの光と影を表現したものだと思っている。
Windows 95が登場したとき、ジェネレーションY世代(80年代序盤〜90年代中盤)の心の中は、コンピューターと未来に溢れかえっていたはず。コンピューターが巨大な高度計算機から、想像を創造するマシンへとなるのではないか、と。
近未来的な3Dグラフィック(今でいう『ローポリゴン』)は、まさにコンピューターの未来の象徴。そして、コンシューマーパソコンで打ち込むだけで、誰でもテクノミュージシャン。まさに、そんなコンピューターの未来と夢を音楽へとパッケージングしたのが、このVaporwaveだと思っている。
——これがつまり、Vaporwaveとコンピューターの光。理想郷。
時は流れ、デジタルネイティブなジェネレーションZ世代(90年代後半〜2000年代)では、コンピューターは実用的なツールとして存在している。
コンピューターとインターネットは、LINEやTwitterを媒介としてコミュニケーションツールとして、はたまたコンテンツ視聴ツールとして。そして、そこのコンピューターなるものが存在していて当たり前の存在と化した。
ところが、ネイティブネイティブが浸透するにつれ、コンピューターやインターネットが歪み始める。そして、脱インターネットなんて言葉も。ほんと十数年前までは、未来と希望に満ち溢れていた創造するマシンが、人々の精神面を侵食し、コンピューターやインターネットとの距離感を考え始めるようになった。この皮肉めいたもの、ここを内包したのもVaporwaveではないか。
——これがつまり、Vaporwaveとコンピューターの影。暗黒卿。
Vaporwaveな音楽を聞くと、どこか懐かしく、心地良さげなにもかかわらず、その音の隙間から異質で得体のしれない不気味さがドロっとした液体のようににじみ出ている。これこそ、コンピューターに希望を感じた世代と、コンピューターに侵食された世代をミックスさせ表したからこそだと思っていたりします。

神秘勝かつ不気味、それがVaporwaveなんだよねー。

長いポエムを聞かされた感じが……。
今こそ聞きたいVaporwave

そんなノスタルジーで美しくかつ退廃的なVaporwave。だからこそ、デジタルに侵食されきった現代に聞いておきたい音楽。
ジェネレーションY世代は、懐かしむように。
ジェネレーションZ世代は、過去を知るように。
コンピューターやインターネットが存在していて当然の時代だからこそ、歴史書物を読むかのごとく、Vaporwave音楽を聞いてみたい。そう思ってしまうのです。あの、未来と希望に満ち溢れていた刻を振り返り、現代の歪みが……って、もはや話していて意味不明。
まぁ、とにかく聞くと良きなのです。WindowsやMacの起動音で悦に入る人には、きっとエモみを感じてくれるはず。

耳で楽しむWindows 95って感じですなー。

もう、やっつけ的にまとめ始めてるやんね…。
まとめ「Vaporwaveは美しくも畏怖感のある音楽」

ちょっと今回のネタはニッチすぎるのですが、この『Vaporwave』という音楽、ハマる人には抜け出せないくらいの中毒性がある気がします。
メッセージがあるようでないような、モノリス的なVaporwave。Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスでも配信されているので、気になる人はぜひ聞いてみてください。

結局、よく分からない音楽…なのであーる。
おまけ

にしても、突然ですわね。

普段は音楽ネタなんて話さないのにね。

ガジェットと距離が近いのもあるけど、Windows 95信者だからねー。

意味不明やね…。
おわり
デジタルの光と影。
その交差点こそ、Vaporwaveだと思うっ!