- 私は理想のUSB Type-Cケーブルを探している!
- ケーブルのスペックと取り回しは相反する!
- ユーザーが適材適所でケーブルを使い分ける必要がある!
大は小を兼ねる。けど……。
USB Type-C to USB Type-Cケーブルは“USB 3.1”で“5A”な製品を買えば正解…と言いたいけど、そういうケーブルは往々にして極太で取り回し最悪。そこで、理想のUSB Type-Cケーブルを探す旅に出たのでした。


難しいところですわね。

取り回しって重要やもんね。
目次
USB-Cケーブル散布図
まずは、本記事で何が言いたいのかをイメージから見てほしいので、USB Type-C to USB Type-Cケーブルの種類を散布図にしてみました。それが上画像になります。
散布図の意味については後述するとして、
- 取り回しの良いケーブルはスペックが低くなる
- スペックの良いケーブルは取り回しが悪くなる
という、スペックと取り回しというのは、USB Type-Cケーブルにおいて相反する事項なのではないかと思うわけなのです。

簡単に言っちゃうと、大は小を兼ねそうだけどそうはいかない…って感じかなー!?
USB-Cケーブルの憂鬱
■USB Type-Cケーブルの種類
- USB 3.x Type-Cケーブル(SuperSpeed・5A)
- USB 3.x Type-Cケーブル(SuperSpeed・3A)
- USB 2.0 Type-Cケーブル(High-Speed・5A)
- USB 2.0 Type-Cケーブル(High-Speed・3A)
USB Type-C to USB Type-Cケーブル(両端がType-C形状のケーブル)というのは、上記の4種類に大別できます。その分類できる要素は、“転送速度”と“電力供給量”という2つ。
転送速度で分けると、高速な3.x系(SuperSpeed)と低速な2.0系(High-Speed)という分類。3.x系は現在売られている主流のUSB 3.1ならば、転送速度は10Gbps。2.0系は480Mbps。
電力供給量で分けると、USB PDの規格最大値(100W)まで電力供給可能な5Aケーブルと、60Wまで電力供給可能な3Aケーブルという分類。なお、5Aケーブルは当然、E-Markedケーブルでないといけません。
そう考えると、5A対応のUSB 3.1 Type-Cケーブルこそ至高…と言いたくなるのですが、実際のところは意外とそうは言えなかったりするのです。

ここで登場するのが“取り回し”という問題なんだよねー。
前掲したUSB Type-Cケーブルの散布図に戻ってもらうと謎が解ける(はず)のですが、そのようなUSB 3.1でかつ5Aなケーブルというのは、ケーブル自体が硬くて太い傾向があるので、どうしても取り回しが悪くなってしまうのです。
USB 2.0のUSB Type-Cケーブルよりも、USB 3.1のType-Cケーブル(Full Featuredケーブル)のほうが硬くて太くなるのは、もはや宿命。USB 2.0ケーブルに比べてUSB 3.1ケーブルでは、信号線が約3倍になっているのです。なので、こればっかしは不可避だったりします。
結局のところ、取り回しの良さと取るならスペックは捨てることになりますし、スペックを取るなら取り回しの良さが捨てることになるのです。これこそ、USB Type-Cケーブルの憂鬱だったりします。

…なるほど。

取り回しを考えると、USB 2.0で3Aなケーブルも捨てきれないってなるわけやね。
USB-Cケーブルガチャ候補
そういうわけで、
- USB 3.1 Type-Cケーブル(SuperSpeed・5A)
- USB 3.1 Type-Cケーブル(SuperSpeed・3A)
- USB 2.0 Type-Cケーブル(High-Speed・5A)
- USB 2.0 Type-Cケーブル(High-Speed・3A)
という4種類のUSB Type-C to USB Type-Cケーブルのベストチョイスを探すために、USB Type-Cケーブル“ガチャ”をする候補を探してきました。

題して『激突チキチキUSB-Cケーブルガチャ』だー!

ひどいネーミングですわ……。

そして、謎のガキ使感やね……。
USB 3.1・5Aなケーブル

USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 3.1・5A)を選ぶ際に重視したいのが、使いやすさ・高い信頼性、という2点。USBケーブルとしては最高のスペックに近いものを持っている代わりに、取り回しやすさは諦めることになるので、ここは信頼性重視。普段は使わないけど、“ここぞ”で使える頼れる子を探します。
USB 3.1・3Aなケーブル

USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 3.1・3A)を選ぶ際に重視したいのが、ケーブルのしなやか、という1点のみ。前述のとおり、USB 3.1 Type-Cケーブルは構造上太くなってしまうので、太さは諦めることに。太くてもしなやか、ここが勝負のポイント。
ただ、3Aケーブルになると、USB 3.1 Gen 1(5Gbps)の転送速度しか出ない製品が多いイメージなので、個人的にはここはあえて買う必要がないゾーンとも思ったりしています。
USB 2.0・5Aなケーブル

USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 2.0・5A)を選ぶ際に重視したいのが、そこそこのしなやかさ・そこそこのケーブルの細さ、という2点。60W超過のデバイスを充電するなら5Aケーブル必須なので、ほぼそれ用になるはず。
個人的には出番少なめな予感。ただ、5Aケーブルでも取り回しが良ければ、当然ですが積極的に採用していきたいところです。
USB 2.0・3Aなケーブル

USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 2.0・3A)を選ぶ際に重視したいのが、ケーブルのしなやか・ケーブルの細さ、という2点。スペックが低いからこそ、とにかく取り回し特化。このケーブルは60W以下で充電するデバイス(小型ノートパソコン・タブレット・スマートフォン)に利用します。
USB-Cケーブルは適材適所
結局のところ、USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 3.1・5A)がスペック的にはベストなのですが、それだと取り回し的にはワーストになりかねないという難しい悩みがあるというわけなのです。
2.0 | 3.x | |
3A | 細い | 太い |
5A | 普通 | 太い |
USB Type-Cケーブルのスペックと取り回しの相関表
散布図のときにも話したように、スペックと取り回しというのは相反するものなので、ユーザーは適材適所、その状況に応じてベストなUSB Type-Cケーブルを選択する必要があると言えるはず。
もちろん、USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 3.1・5A)にも製品によっては、ある程度取り回しやすいものもありますし、USB Type-C to USB Type-Cケーブル(USB 2.0・3A)でも取り回し微妙なものも存在します。だからこそ、自分にとってのベストなUSB Type-Cケーブルをガチャする必要が出てきたわけですが……。
USBケーブルは大は小を兼ねる。けど、兼ねると取り回しが悪い。
これこそ、今回の主題の1つであるUSB Type-Cケーブルの憂鬱だったりします。もちろん、気にしない人からしたらどうでもいいことですが、気になる人からすれば、とことん気になってしまう悩みだったりするのです。

ある意味、ガチャも楽しいけどねー。

家中がUSBケーブルだらけになっちゃいそうやけどね。
まとめ「USB-Cケーブルはスペック&取り回しの2本持ち」

今回紹介したUSB Type-C to USB Type-Cケーブルは、本当にガチャる(購入する)ので、いずれはまとめて比較レビューでもしたいところ。
そのUSB Type-Cケーブルガチャの結果にもよりますが、
- スペック重視:USB 3.1 Type-Cケーブル(SuperSpeed・5A)
- 取り回し重視:USB 2.0 Type-Cケーブル(High-Speed・3A)
という、USB Type-Cケーブル2本持ちが今のところは最適解な気がしています。

最高のUSB Type-Cケーブルを探す旅が今…始まってしまった!?
おまけ

また妙なことを始めましたわね。

USB Type-Cケーブルガチャって…謎やんね。

世の中にはいろんなガチャがあるってことあーる。

なんか…違うような気もするけどね。
おわり
そういうことだから、
の2本を状況によって使い分けることにしたあーる。