- USBケーブルの種類を分かりやすくまとめた!
- 持っておきたいUSBケーブルは5本!
- USB Type-Cにできるだけ統一してスッキリさせる!
ようこそ、USBケーブル沼。
初心者向けに、USBケーブルの種類のおさらいと、おすすめの選び方をまとめてみました。選ぶときのポイントは、“必要最低限”でかつ“用途別使い分け”をするということだったりします。


掘り下げると凄いことになりますからね……。

今回はあくまで初心者向けやもんね。
目次
USBケーブルの種類一覧
まずはじめに、世の中にはどういうUSBケーブルの種類があるのかを、簡単に総ざらいしてみます。…ここが一番のカオスポイントだったりします。

できるだけ簡単に説明した…つもりっ!

“つもり”なんやね……。
■USBケーブルに関係する端子の種類
- USB
- Type-A
- Type-B
- Type-C
- Mini
- Micro
- Lightning
- Thunderbolt 3
さて、USBケーブルに関係する端子(コネクター)の種類は上記のとおり。
詳しいことを言い出すと、LightningはUSBじゃないし、Thunderbolt 3はType-Cコネクターだし…となるので、ここではあくまで便宜的に分類するとこういう感じになると思ってもらえたら大丈夫。

とりあえず、挿さればおけおーな初心者スタンスっ!
USB Type-A系
USB Type-A系のUSBケーブルの種類一覧表
USB Type-Aを起点とするUSBケーブルの種類は上表のとおり。ちなみに、USB Type-Aとは、一般的にUSBと言われたら思い浮かぶあの形状(USBメモリーとかによく使われている形状)のやつです。
USBには大きく分けて、2.0系(昔からある転送速度が遅いタイプ)と3.0系(少し前からある転送速度の速いタイプ)の2種類があります。そして、ややこしいことに、一部のUSBケーブルは、2.0系と3.0系という転送速度の違いによって、微妙にUSBコネクターの形状が変わってきます。
それでは、全部の種類を買う必要があるのか、と聞かれたら実際はそんなことはありません。もちろん、全部持っているに越したことはないですが、初心者がそんな面倒なことに手を出す必要なナシ。どのUSBケーブルの種類を持っておくと便利なのかというおすすめの組み合わせは、後でまとめて紹介します。
USB Type-C系
USB Type-C系のUSBケーブルの種類一覧表
USB Type-Cを起点とするUSBケーブルの種類は上表のとおり。ちなみに、USB Type-Cとは、最近のスマートフォンの充電によく使われているリバーシブルなあの形状のやつです。
こちらも、2.0系と3.0系があるので、どのUSBケーブルの種類を持っておくとよいのかは、後でまとめて紹介します。
2.0系・3A | 2.0系・5A | 3.0系・3A | 3.0系・5A | |
転送速度 | △ | △ | ○ | ○ |
電力供給量 | △ | ○ | △ | ○ |
USB Type-Cケーブルの種類分類表
ちょっと厄介なのが、USB Type-Cケーブル。その違いを超簡単にまとめたものが上表になります。
ここを専門的に掘り下げるとカオスになるので、あまり深く考えたくない人は、
- 転送速度:3.0系 > 2.0系
- 電力供給量:5A > 3A
という優劣があるということだけ知っておきましょう。
Thunderbolt 3系
パッシブケーブル (1m未満) |
パッシブケーブル (1m以上) |
アクティブケーブル (1m以上) |
|
最大転送速度 | 40Gbps | 20Gbps | 40Gbps |
USB 3.1 | ○ | ○ | × |
USB 2.0 | ○ | ○ | ○ |
Thunderbolt 3ケーブルの種類一覧表
Thunderbolt 3ケーブルの種類をまとめたものが上表…なのですが、ここに関しては今回はほとんど触れないで紹介だけにとどめておきます。ちなみに、Thunderbolt 3とは何かを簡単に説明すると、USB Type-Cと同じ端子形状の超高速通信ができる凄い規格、という感じです。

Thunderbolt 3についてはこちらをどぞー!
おすすめのUSBケーブル構成

- USB Type-A to USB Type-Cケーブル(3.0系)
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル(2.0系・3A)
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル(3.0系・5A)
- USB Type-C to Micro USBケーブル
- USB Type-C to Lightningケーブル
個人的に思っておくと便利なおすすめのUSBケーブルの構成は上記のとおり。iPhoneユーザーを想定してUSB Type-C to Lightningケーブルを入れていますが、iPhoneやiPadを使わない人は、このケーブルを外して考えても大丈夫。
USB Type-A to USB Type-Cケーブル(3.0系)

最近のパソコンにはUSB Type-Cが搭載されているのですが、なかったらなかったら不便なので、高速転送が可能な3.0系のUSB Type-A to USB Type-Cケーブルを、最低1本は持っておくのがおすすめ。
主な用途としては、パソコンとスマートフォンを接続して充電・データ転送を行うことや、カメラや外付けHDDをパソコンに接続すること。
USB Type-C to USB Type-Cケーブル(2.0系・3A)

USB Type-C to USB Type-Cケーブルは2本持っておくのがおすすめで、1本めは取り回し重視の2.0系・3Aという高速転送も急速充電も求めないタイプ。
主な用途としては、スマートフォンやタブレットの充電用。もちろん、データ転送用(転送速度は遅いけど)にも使えます。なぜ、後述する3.0系・5Aなケーブル2本にしないかというと、高速転送や急速充電ができるケーブルというのは、基本的に硬くて太くて使い勝手が悪いため。なので、一見ロースペックな2.0系・3Aケーブルも持っておくと便利なのです。
USB Type-C to USB Type-Cケーブル(3.0系・5A)

USB Type-C to USB Type-Cケーブルの2本めは、高速転送と急速充電を重視した3.0系・5AのUSB Type-Cケーブル。
このケーブルを持っておけば、データの高速転送もできますし、パソコンへの充電もバッチリ(もちろん、対応のUSB PD充電器は必要)。ただ、前述のとおり、硬くて太いケーブルなので、メインで使うというよりも、“どうしても”な場合に使う伝家の宝刀のような立ち位置。でも、このUSBケーブルは持っておくべきなので、1本は持っておくのがおすすめ。
USB Type-C to Micro USBケーブル

最近は見る機会も減ってきたMicro USBですが、まだまだ現役なので、USB Type-C to Micro USBケーブルも1本は持っておくのがおすすめ。
主な用途としては、Micro USBで充電する必要がある機器(モバイルWi-FiルーターやBluetoothイヤホン)の充電用。最低1本は持っておかないとケーブルがなくて困ることになってしまうので、重要度は下がってきたにしても持っておきたいUSBケーブルの1つ。
USB Type-C to Lightningケーブル

iPhoneやiPad(iPad Pro以外)は、USBではなく『Lightning』という独自の端子になっているので、USB Type-C to Lightningケーブルを1本持っておくのがおすすめ。
iPhoneやiPadを持っている人なら、USB Type-A to Lightningケーブルを数本持っている人が多いはずですが、まるっとUSB Type-Cにまとめてしまったほうが便利なので、LightningケーブルもUSB Type-C化してしまうのがおすすめです。
おすすめの選び方総括
- USB Type-Cにできるだけ統一する。
- USB Type-C to USB Type-Cケーブルは2本あると便利。
- USB Type-A・Micro USBも一応持っておく。
USBケーブルの種類から見た、初心者向けのUSBケーブルおすすめの選び方を要点だけまとめてしまうとこういう感じ。
否が応でもこれからUSB Type-Cに統一されていくので、今から買うなら、USB Type-Cを起点とするUSBケーブルで統一していくことを心がけるのがおすすめ。また、USB Type-Cケーブルは種類が多いので、使いやすさ重視とスペック重視で合計2本持っておくのがおすすめです。
USB Type-Cに統一…と言っても、USB Type-AやMicro USBも現役のUSB端子なので、ここを完全にスルーするのはおすすめしません。USB Type-Aは高速転送ができるケーブルを、Micro USBは充電を想定した取り回しの良いケーブルを、それぞれ1本ずつ持っておくことをおすすめします。

ここを基本として、必要であればその都度買い足す…っていうのがおすすめですなっ!

これならケーブル地獄を回避できるわけやね!
まとめ「カオスなUSBケーブルは“C”で統一すべし」

USBケーブルの種類がかなり多くて面倒な感じですが、
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル(3.0系)
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル(2.0系・3A)
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル(3.0系・5A)
- USB Type-C to Micro USBケーブル
- USB Type-C to Lightningケーブル
の5本(iPhoneユーザーでないなら4本)を持っておけば、とりあえずはなんとかなるはず。
私のようなUSBケーブルに異常にこだわる人は…別として、一般的なユーザーなら、そこまで大量のUSBケーブルを買う必要はありません。とにかく、USB Type-Cにまとめるとスッキリするので、基本的にUSB Type-Cにまるっと移行するのがおすすめです。

iPhoneもUSB Type-Cになれば…ねー。
おまけ

USB Type-C自体がちょっとややこしいのもありますが、コネクターが統一されるのは良い傾向ですよね。

ケーブルを複数種類持ち歩くのって、結構面倒やもんね。

おわり
沼要素が多いから、広く浅く紹介するあーる!