- AirMacの後継機に相応しいデザイン。
- メッシュWi-Fiの理想であるトライバンド構成。
- ペアレンタルコントロールで子どもにも安心。
- ゲストWi-Fi搭載でセキュリティーもOK。
- ソフトウェア更新が自動で楽。
- IPv6 IPoE非対応。
- IPv6 over IPv4非対応。
- ONUにルーター機能がある場合は設定にクセあり。
- Alexa連携はどっちでもよい。
AirMacの代替になるか?
流行のメッシュWi-Fiルーターである、Linksys『Velop』(トライバンドモデル)を購入したのでレビュー。メッシュWi-Fiの中でもハイエンドな当機。果たしてAirMacの後継機になるのでしょうか?


Linksysの母体がApple系アクセサリーでお馴染みの『Belkin』ですからね。

ま、ねっとりレビューするぞJOJOー!
目次
Linksys『Velop』とは?
Velopのポイント
- IEEE 802.11ac対応で最大867Mbps。
- Wi-Fi設定がスマホアプリで簡単。
- 自動更新とペアレンタルで安心のセキュリティー。
- QoS対応でハードユースにも耐えうる。
今回レビューするのは、Linksysの『Velop』というメッシュWi-Fiルーター。Velop自体は2種類(デュアルバンド・トライバンド)があるが、今回はトライバンドモデルを購入しました。これには“深ーいわけ”があるので、後述します。

メッシュWi-Fiとは何かについては、図解の解説記事を参考にしてねー!
本体
このVelopは『メッシュWi-Fi』と呼ばれるWi-Fiルーターなので、最低でも2台セットで購入する必要がある。なので、今回は2個パックを購入しました。

Velopには1〜3個パックが、それぞれ用意されてるぞー!
Velopは巷では「AirMacの後継機」とも言われている。その理由のひとつとして、Apple製品に合うデザインがある。イメージ的には、鋭角になってスリム化されたAirMac Time Capsuleといった感じ。
Wi-Fiルーターは“排熱”がかなり重要。とかく、AirMac Time Capsuleは排熱が弱い。理由は簡単で、排熱できるようなメッシュ穴が確保されていないから。
しかし、このVelopには後面と上面に無数のメッシュ穴がある。実際、AirMac Time Capsuleと並べて使っているが、Velopのほうが熱がこもりにくい。

メッシュWi-Fiだけに、“メッシュが多い”ってねー!

…。
Velopのインターフェース
- WAN/LANポート ×2
- 電源コネクター
Velopは底面のくぼんだ部分にインターフェースが収められている。ちなみに、WANとLANの区別はVelop側で自動判断するので、ユーザーはどちらにWANを刺しても大丈夫な仕組みになっています。初心者にも親切な設計。
付属品
Velopの付属品
- LANケーブル
- ACアダプター
- ドキュメントディスク
付属のLANケーブルなのですが、カテゴリーが何か分かりませんでした。なので、今回はカテゴリー7(CAT7)をLANケーブル(KB-FL7-01W)を別途用意して設置しています。

LANケーブルを買うなら、CAT7かCAT8で、有名メーカーを買うのがオススメだぞー!
ココがGOOD
トライバンド:5GHzの1つをメッシュ専用に使える
Velopにはデュアルバンドとトライバンドの2モデルあるが、トライバンドモデルを選んだ理由が、このバックホール専用(メッシュWi-Fiルーター間専用の通信帯域)のチャネルがあること。
メッシュWi-Fiルーター同士(ルーターとサテライト同士)の通信に専用の帯域が使えるので、サテライト経由でも通信速度が減衰しづらいという大きなメリットがある。なので、メッシュWi-Fiを購入するなら、トライバンドがオススメ。
IPv6:アップデートでIPv6 PPPoE対応
IPv6とIPv4について
- IPv4:1900年代後半から使われている通信規格
- IPv6:IPv4に代わる次世代の通信規格
次世代の通信規格である『IPv6』。これにVelopはアップデートで対応している。IPv6について掘り下げると長くなるので割愛しますが、高速な通信規格に対応していると思ってくれればOK。
ココがBAD
v6プラス:現状非対応でアップデート待ち
IPv6のスピードを最大限享受するには、v6プラスに対応している必要がある。しかし、残念ながらVelopはIPv6には対応しているが、このv6プラスには非対応。

v6プラスを使うには、
- IPv6 IPoE
- IPv4 over IPv6
の2つに対応している必要があるんだよー。
ただ、今後アップデートでv6プラスに対応する可能性もあるとのことなので、Linksysに期待したいところ。なお、v6プラスを使うには、プロバイダーと契約する必要があります。
ブリッジモード:ONU側にルーターがあると制約増
Velopにはさまざまな機能がついている。ただ、これらはルーターモードでのみしか使えないものが大半で、ブリッジモードだとかわいそうなくらい機能が少なくなる。
光回線のONUの大半には、ルーター機能が備わっている。なので、ONU側のルーター機能をオフにするか、Velopを最大限活用できないので注意。
価格:他社と比較しても若干高価
メッシュWi-Fiの中でも、トライバンドは少し高価。その中でも、Velopの価格がちょっとお高めなのがネック。同価格帯だと、NetgearのOrbiがあり、こちらのほうがスペック上は高速(そのぶんデカい)なので、価格はもう少し勉強してほしかったところ。
ベンチマーク
Wi-Fi速度
VelopとAirMac Time Capsuleを同場所で通信速度を計測してみたが、結果は一目瞭然。AirMacが異常に遅いのも気になるが、とにかくVelopは速い。

Wi-Fi速度計測には、おなじみの『Speedtest by Ookla』をベンチマークテストとして使ってるよー!
補足
ONU利用時のVelop初期設定方法
最後に、Velopの設定方法を解説しておきます。というのも、普通に設定しようとすると、躓く人が多そうなので…。
ONUにルーター機能がある場合でも、最初は二重ルーターになってもいいので、Velopをそのまま設定していきます。
設定途中で躓いた場合は、一度アプリを消して再ダウンロードすると、意外とすんなり行ったりします。もしくは、Velop底面にあるリセットボタンを押してみましょう。
メッシュWi-Fiのサテライト(ノード)の設定も完了したら、Velopアプリの設定から、ブリッジモードに変更します。
- ≡をタップ
- 詳細設定 → インターネット設定をタップ
- 接続の種類をタップ
- ブリッジモードをタップ
この手順で、Velopをルーターモードからブリッジモードに変更できます。ONU側にルーター機能があって、そちらがオフにできない人は、この方法でブリッジモードに変更してください。

大事なのは、メッシュWi-Fiの“すべて”を設定し終えるまで、ブリッジモードにはしないことだぞー!
まとめ「v6プラスに対応すればVelopは完璧なる」
AirMacの代替と見ると、「似てないし、方向性も違う」という結論になりますが、Velop自体は良いメッシュWi-Fiルーターです。設定も簡単で速度も申し分なし。
惜しむらくはv6プラス非対応なこと。ただ、v6プラスに対応しているメッシュWi-Fiルーターは、BUFFALO『AirStation connect』ぐらい。なので、アップデートで対応してくれば、万人にオススメできる“死角なし”なメッシュWi-Fiになりえるだろう。

IPv6 IPoEとIPv4 over IPv6にアプデで対応してほしいっ!
おまけ

で、AirMacの後継機になりそうですか?

後継機…ではないかなー!?
ただ、Appleが推奨してるだけだし、そんなAirMac要素ないからね〜。でも、良いメッシュWi-Fiルーターだとは思うぞっ!
おわり
Apple Storeでも扱ってるから、AirMacからの移行組をかなり意識してるよねー。