- 自社回線(MNO)の楽天モバイルは超高速!
- データ無制限・電話かけ放題・SMSし放題は強力!
- エリア拡大とiPhone対応すれば最強かも!
第4のMNOは…凄かった!
自社回線(MNO)としてスタートした、楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT 2.0』をレビュー。バージョンが“2.0”になって、ちょっぴりパワーアップ。楽天回線エリアなら無制限。auローミングエリアでも5GB/月。…これは、かなり良いぞ!
完全体じゃないけど、有用って感じやね!
契約する価値はありそうですよね。
目次
楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT 2.0』って?
Rakuten UN-LIMIT 2.0ってなに?
自社回線(MNO)としてスタートした『楽天モバイル』唯一のプラン。データ使い放題&電話かけ放題というスペシャルな仕様。
- 楽天回線の通信速度はかなり快適。
- 楽天市場での買い物が得になる。
- ブラッシュアップされたアプリ。
- 現時点ではiPhone非対応。
- 楽天回線エリアはまだ狭い。
万人におすすめ…とまではいかないけど、1年無料のキャンペーン込みで契約する価値はありっ!
料金プラン
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT 2.0 |
月額料金 | 3,278円/月 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
備考 | 楽天スーパーポイントアッププログラム+1倍 最低利用期間なし 契約解除料なし |
楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT 2.0』料金プラン。
※価格はすべて税込表記。
自社回線(MNO)の楽天モバイルでは、『Rakuten UN-LIMIT 2.0』の1プランのみ提供されています。
2020年4月8日より、Rakuten UN-LIMITのバージョンが2.0にアップグレードされており、パートナー回線エリア(auローミングエリア)でのデータ容量やデータ容量超過後の通信速度が底上げされています。これらについては後述。
基本仕様
データ通信・通話・SMS
国内 | 海外 | |||
楽天回線エリア | auローミングエリア | |||
データ通信 | データ容量 | 無制限 | 5GB/月 | 2GB/月 |
超過後速度 | - | 最大1Mbps | 最大128kbps | |
通話 | Rakuten Link同士 | 0円 | 0円 | 0円 |
Rakuten Link利用 | 0円 | 0円 | 0円¹ | |
Rakuten Link未利用 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | -² | |
SMS | Rakuten Link同士 | 0円 | 0円 | 0円 |
Rakuten Link利用 | 0円 | 0円 | 0円³ | |
Rakuten Link未利用 | 3円/70文字(全角) | 3円/70文字(全角) | 100円/70文字(全角)² |
楽天モバイル(MNO・自社回線)のデータ通信・電話・SMS料金表。
¹海外指定66カ国で海外から日本への通話。その他の場合は地域別従量課金制。
²通常の電話を利用した発着信とSMSの送受信不可。
³指定外のその他の海外については100円/70文字(全角)。
Rakuten UN-LIMIT 2.0のデータ通信・電話・SMSについては、上表のとおり。
なお、楽天回線はデータ通信無制限ですが、公式サイトによると過度なデータ通信を行うと、その利用日において速度制限が行われるとのこと。また、電話やSMSについての無料というのは、楽天モバイルが提供している『Rakuten Link』アプリ利用時の場合です。
対応バンド
700MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.7GHz帯 | 2GHz帯 | 2.5GHz帯 | 3.4GHz帯 | 3.5GHz帯 | 3.7GHz帯 | 4.5GHz帯 | 28GHz帯 | |
方式 | FDD | FDD | FDD | FDD | FDD | FDD | TDD | TDD | TDD | TDD | TDD | TDD |
対応 | × | △¹ | × | × | ○ (40MHz) |
× | × | × | × | ○ (100MHz) |
- | ○ (400MHz) |
備考 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 5G (Sub6) |
5G (Sub6) |
5G (ミリ波) |
楽天モバイル(MNO・自社回線)の対応周波数帯表。
※2019年10月時点。
¹auローミング。
楽天モバイル(MNO・自社回線)で、利用可能なバンドは上表のとおり。
パートナーエリアで利用されるauローミング回線ですが、すべてのauのバンドが使われるわけではなく、800MHz帯(Band 18)のみ利用可能という点に注意が必要。自分でSIMフリー端末を用意する場合は、対応バンドに注目しておきましょう。
同梱物
- スタートガイド
- マルチSIMカード
MVNO時代の楽天モバイルの“楽天カラー”とは異なり、Rakuten UN-LIMIT 2.0のパッケージングはショッキングピンク。個人的には、こういうビビットな色のほうが、次世代感があって好み。
Rakuten UN-LIMIT 2.0で提供されているSIMカードは『マルチSIM』となっており、SIMカードのサイズの制約はありません。物理SIMとは別にeSIMも提供されていますが、基本的にはこの物理SIMがメインになってくるはずです。
注目ポイント
■Rakuten UN-LIMIT 2.0のポイント概要
- データ使い放題:容量無制限の喜び
- 電話かけ放題:携帯電話も無制限
データ使い放題:容量無制限の喜び
国内 | 海外 | |||
楽天回線エリア | auローミングエリア | |||
データ通信 | データ容量 | 無制限 | 5GB/月 | 2GB/月 |
超過後速度 | - | 最大1Mbps | 最大128kbps |
Rakuten UN-LIMIT 2.0のデータ容量概要。
自社回線(MNO)の楽天モバイルで一番注目されているであることの1つが、この“データ使い放題”という点。
楽天エリアがまだ広くないことから、パートナーエリア(auローミング回線)との併用となっているRakuten UN-LIMIT 2.0。なので、上表のようなデータ容量になっていることは注意しておきたいところ。
データ使い放題にあたるのは、この中でも『楽天回線』。つまり、楽天が自社で電波塔を持っている回線のほう。楽天回線エリア外では、『パートナー回線』としてauローミング回線が使われており、こちらは5GB/月という容量を持っている。
ただ、パートナー回線が5GB使い果たしてしまったとしても、最大1Mbpsの通信速度で利用可能。なので、下手すると混雑が激しいMVNOの高速回線よりも出る可能性もアリ。これらの通信速度の測定結果については、のちほど。
2.0にバージョンアップして、より実用的になった感じですなー。
電話かけ放題:携帯電話も無制限
そして、Rakuten UN-LIMIT 2.0のもう1つの目玉が、“電話かけ放題”という点。
Rakuten Link利用 | 通常利用 | |
通話 | 無料 | 20円/30秒 |
SMS | 無料 | 3円/70文字(全角) |
Rakuten UN-LIMIT 2.0の通常料金・SMS料金。
この電話かけ放題というのは、楽天モバイルが提供している『Rakuten Link』にのみ適用される。なので、間違ってもRakuten Linkを使わずに電話をしてしまったり、SMSをしないように注意したいところ。
ベンチマーク
■測定環境
- 測定エリア:大阪府大阪市内(楽天エリア内)
- 測定端末:Galaxy Note10+(楽天モバイル版)
楽天モバイル版Galaxy Note10+(SM-N975C)で試したあーるっ!
通信速度
Speedtest.net
上り | 下り | ping | |
10時台 | 29.8Mbps | 84.1Mbps | 45ms |
14時台 | 48.2Mbps | 87.6Mbps | 48ms |
16時台 | 31.3Mbps | 75.8Mbps | 41ms |
18時台 | 50.2Mbps | 88.4Mbps | 50ms |
20時台 | 41.6Mbps | 60.0Mbps | 48ms |
楽天エリアでの通信速度測定結果。
楽天エリアでも差があるそうなのですが、大阪市内だと上表のような通信速度の測定結果に。
下りでは70Mbps〜80Mbps、上りでは30Mbps〜50Mbps。かなり高速な通信速度を出してくれており、手元にあるUQ mobileやFUJI Wifiよりも高速な結果となってくれました。
ping値がちょっと大きいのが気になるところですが、これだけの高速モバイルブロードバンドなら、テザリング用途としてもバッチリ使えそうです。もちろん、地域差はあると思うので、あくまで大阪市内での一例です。その点はご留意を。
上り | 下り | ping | |
14時台 | 11.3Mbps | 32.4Mbps | 34ms |
パートナーエリアでの通信速度測定結果。
大阪市内はほぼ楽天エリアになっているので、測定しづらかったのですが、大阪メトロの駅でパートナーエリアになっている場所があったので、そちらで測定した結果が上表になります。
前掲のとおり、パートナーエリアはauローミングを使っているので、MVNOよりは高速という感じでした。測定した場所が地下という点を考慮しても、パートナーエリアでもまずまず使えるといった印象。
ここがすき!
ネットも電話も無制限
やはり、このRakuten UN-LIMIT 2.0最大の魅力は、楽天が自社回線を持つようになったことによる、ネットと電話の無制限が実現したということ。
これまで話してきたように、楽天エリア内であれば高速かつ無制限で利用可能なのは、かなりのメリット。テザリングも可能なので、この自社回線(MNO)の楽天モバイルを、モバイルWi-Fiルーター代わりに使っても良さげな感じがします。
電話に関しても、Rakuten Linkアプリを挟む必要があるという面倒さはあるにしても、やはりLINE電話よりも通話の品質が良好なのは高評価。特に、LINE電話が使えない状況(企業や病院への電話)では、このかけ放題の効力が大きいはずです。
Rakuten Linkアプリは悪くない出来
ネット上ではあまり評価が芳しくない『Rakuten Link』アプリですが、個人的にはUIも悪くなく、しっかりとアップデートでブラッシュアップされれば、使いやすくなってくれると思っています。
楽天自身が『RCS(Rich Communication Service)』のスーパーコミュニケーションアプリと謳っているとおり、電話とSMSが1つのアプリでかつ、タブの切り替えでできるのは普通に便利。あとは個人的には、アプリのロゴをもうちょっとだけ洗練してくれると嬉しいかな…。
まだまだ、改良の余地はいっぱいあるけど…将来性に期待ということでっ!
ここがうーん?
iPhone非対応
やはり、最大のネックなのが、日本でもっともユーザーの多いiPhoneに対応していないということ。おそらく、近いうちにiPhone対応にもなると思うのですが、それまでは事実上Android専用ということになります。
一応、iPhoneでも通信できるけど、Rakuten LinkアプリがiOS向けにリリースされてないから、旨味があまりないんだよねー。
楽天エリアはまだ狭い
少しずつ、楽天エリアは拡大しつつあるのですが、それでもまだまだ狭いというのが現実。
全国の楽天エリアの対応状況については、楽天モバイル(サービスエリア)を見るのがベスト。
関西の楽天エリアでいうと、
- 京都府:京都市内
- 大阪府:大阪市内・吹田市・守口市・八尾市・東大阪市など
- 兵庫県:神戸市・芦屋市
という感じ(2020年4月26日現在)と狭め。
なので、楽天エリアに入っている人ならば、文句なしでRakuten UN-LIMIT 2.0を契約してもよいと思うのですが、パートナーエリアの人は要検討となるかもしれません。もちろん、かけ放題目的ならば、どのエリアでも検討してみる余地はあるでしょう。
まとめ「ネット無制限・かけ放題の威力絶大」
今回の楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT 2.0』のレビューを総括すると…
- ネット・電話・SMSの無制限は強い
- 楽天エリア内ならかなり高速通信が可能
- iPhoneはアプリの対応待ち
- 楽天エリアの早期拡大を望む
という感じです。
いろいろ穴はあるにしても、ネット・電話・SMSのし放題というコンボはとにかく強い。しかも、キャンペーン中なら、ユーザー側の負担は端末のみなので、とりあえずお試しで1年間契約してみるのも充分アリだと思います。
まだ圧倒的サブ回線だけど、これから最強メイン回線に…なるのかっ!?
▼紹介コード▼
2020031802025
上記の紹介コードを入力すると、2,000ポイントの楽天スーパーポイントが手に入ります。(キャンペーン詳細:こちら)
おまけ
約1か月使ってみたけど、特に不満らしい不満はなかったかなー。
参入当初はいろいろトラブル続きなイメージでしたが、いざスタートしてみると良さそうですわね。
まぁ、楽天エリアが狭いのはネックだけどねー。私は行動範囲が狭いからなーんともだけど……。
ねこさんって、基本的に大阪・京都・神戸の行き来しかしないもんね…。
おわり
ギガ無制限+かけ放題
…この威力はエモいっ!
あとは、iPhone対応とエリア拡充ですなー。