この記事はMadSpace Japan様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- 業界初のカメラが分離するジンバルカメラ!
- FOV 130°の超広角レンズ搭載なのが超優秀!
- 毎日持って行きたくなる遊べるガジェット感!
“アクションカムになるだと!?”
小型3軸ジンバルカメラ、FeiyuTech『Feiyu Pocket 2S』をレビュー。業界初のカメラとモニターが分離できちゃう筐体。…これぞ、“ジンバルカメラ版まめカム”ではないか!
分離機構は特許出願中なのですね。
All-in-Oneって感じやね!
目次
本日のレビュー:Feiyu Pocket 2S
Feiyu Pocket 2Sってなに?
カメラユニットとモニターが分離できる、業界初の小型ジンバルカメラ。ジンバル部は3軸手振れ補正を搭載で、スマートフォンアプリからもリモート操作が可能。
- 遊べるセパレート機構
- 多彩な撮影モード
- 4K@60fps撮影対応
- FOV 130°を誇る広い画角
- Webカメラ機能搭載
- 控えめなセンサーサイズ
- 三脚ネジ穴が非搭載
Feiyu Pocket 2S | |
---|---|
型番 | Vcam2S |
メーカー | FeiyuTech |
カメラ | |
イメージセンサー | CMOS |
センサーサイズ | 1/2.5インチ |
有効画素数 | 851万画素 |
ズーム機能 | 電子4倍ズーム |
電子シャッター速度 | 16s–1/8,000s |
静止画撮影 | |
最大静止画サイズ | 3,840×2,160 |
対応フォーマット | JPG JPG+DNG |
動画撮影 | |
最大動画サイズ | 3,840×2,160(4K UHD) |
最大動画ビットレート | 120Mbps |
対応フォーマット | MOV MP4 |
LOG撮影 | 対応 |
ジンバル | |
ジャイロ | 3軸 |
稼働範囲 | チルト:-95°–+50° ロール:±45° パン:-220°–+40° |
最大操作速度 | 180°/s |
ディスプレイ | |
画面パネル | LCD |
画面サイズ | 1.3インチ |
画面解像度 | 240×240 |
バッテリー | |
搭載容量 | 875mAh |
駆動時間 | 180分(1080p@30fps) 160分(4K@30fps) |
充電時間 | 72分 |
インターフェース | |
データ | USB Type-C ×1 |
ビデオ | Micro HDMI ×1 |
その他 | microSD ×1 |
ボディー | |
サイズ | 170.0×42.6×30.5mm |
質量 | 179g |
備考 | |
Wi-Fi | 対応 |
アプリ | 対応 |
HDMI出力 | 対応 |
外部マイク | 対応 |
Feiyu Pocket 2Sのスペック
これぞ、小型ジンバルカメラの新境地!
カメラユニットが着脱できると、撮影できる幅がとっても広くなるのであーる!!
みいる
サイズ | 170.0×42.6×30.5mm |
質量 | 179g |
Feiyu Pocket 2Sのサイズと質量
ファーストインプレッションは…縦長!のっぽ!!
このFeiyu Pocket 2Sは、モニター部分とカメラ部分が分離する構造になっており、その構造のぶんだけ一般的なジンバルカメラよりも、数cmだけ縦に長くなっています。あとのサイズ感は普通。ちょっと質量はズッシリ感があるかも。
本体前面には、
- ディスプレイ(タッチ対応)
- ジョイスティック
- 録画ボタン
- マイク(最下部の小さい穴)
を搭載。
また、本体裏面にはマグネットが内蔵(カメラ部とモニター部の両方)されており、さまざまなところにマウントできるようになっています。
ご覧のとおり、本機には三脚ネジ穴(1/4″)がありません。
ですので、Feiyu Pocket 2Sを自立させたい場合は、FeiyuTech純正のスマホアダプター(にある三脚ネジ穴)を用いる必要があります。このスマホアダプターは別売とのことなので、この点には注意が必要。
本体左側面には、
- USB Type-C(通信/充電用)
- microSDカードスロット(最大512GBまで対応)
本体右側面には、
- Micro HDMI
をそれぞれ搭載。
なお、利用するmicroSDカードは、UHSスピードクラス(書き込み速度性能)が『U3』、アプリケーションパフォーマンスクラス(ランダム読み書き性能)が『A2』、以上のものが推奨されています。
イメージセンサー | CMOS |
センサーサイズ | 1/2.5インチ |
有効画素数 | 851万画素 |
ジャイロ | 3軸 |
稼働範囲 | チルト:-95°–+50° ロール:±45° パン:-220°–+40° |
最大操作速度 | 180°/s |
Feiyu Pocket 2Sのカメラスペック
搭載されているカメラのセンサーには、Sony製のものを採用。また、ジンバル部は3軸メカニカルジンバルになっており、かなり強力な手振れ補正が可能となっています。
さらに、レンズは130°という、かなりの超広角のものが採用されており、臨場感がある写真や動画の撮影が可能。画角が広いは正義なので、これはかなり期待大。
タッチパネルとジョイスティックという、2種類の操作系を搭載。なので、小型筐体ではありますが、案外オペレーションで苦になるようなことはありません。
ちなみに、このFeiyu Pocket 2Sは専用アプリ(Feiyu Cam)を介して、スマートフォン連携が可能。このアプリを用いれば、スマートフォンからリモート操作もできるようになっています。
付属品として、キャリングポーチ、USBケーブル(Type-A to Type-C)、1/4″三脚ネジ穴付き磁石マウント、装着ベルト・固定アダプター、説明書等の冊子類、が同梱されていました。今回レビューしているのはサンプルなのですが、実際にはキャリングケースも追加されるとのこと。
付属のマウントやアダプターは、カメラユニットに装着してアクションカム的に使う場合に利用します。マウントには三脚ネジ穴があるので、通常利用でも出番が多そうなアクセサリーになってくるでしょう。
つかう
基本操作を覚える
実際に撮影する前に、まずは操作系をサクっと見ていくのであーる。
電源ボタンを除けば、撮影や再生に使う操作体系は3つだけ。結構シンプルです。
ディスプレイはタッチパネルになっており、画面の上下左右から中心に向かってスワイプすることによって、設定画面やプレビュー画面に切り替えることができます。
ちなみに、静止画/動画撮影時に画面右に表示される矢印、これが電子ズーム(最大4倍)のトリガー。この電子ズームは、動画撮影中でも倍率を変更することが可能です。
ジョイスティックを上下左右に動かすと、カメラが操作に応じた向きに移動するようになっています。
なお、ジョイスティックを2回クリックすると、カメラがホームポジションに戻るようになっています。このホームポジションに戻す動作はよく使うので覚えておくと便利。ちなみに、3回クリックだと、カメラが自撮り方向にクルっと回転してくれます。
画面内にインフォメーションがあまりないから、まずはいろいろ触ってみることが大事かもですなー。
静止画撮影をする
基本操作を覚えたから、まずは静止画撮影をしてみるぞー!
いろいろ撮影してみたのですが、センサーサイズが1/2.5インチで、有効画素数が851万画素、というところから、カリっとした絵は望めません。
ただ、かなり画角が広いので、動画撮影ついでに風景をスナップしておくという用途なら、意外と使える印象を受けました。
風景撮影ならある程度使える感じですが、室内撮影や物撮りは結構厳しい様子。
ディスプレイが小さいので、とにかくピントの山がつかみづらい。また、そもそもですが、あまり寄れる感じもありません。このあたりはジンバルカメラなので、致し方なしというところでしょうか。
そうそう、だからと言っておまけ機能というわけではなく、そこはれっきとしたカメラ。なんと、しっかりRAW(DNG形式)で撮影できたりもします。
動画撮影をする
お次はジンバルカメラらしい動画撮影をするぞー!
| モード | 概要 |
追従設定 | スピードモード | 追従速度重視 スポーツ撮影向け |
車モード | 追従性重視 車載撮影向け |
|
バイクモード | 安定性重視 バイク撮影向け |
|
ジンバル設定 | TFモード | 上下左右追従 |
HFモード | 左右追従 | |
AFモード | 360°追従 |
Feiyu Pocket 2Sの動画撮影モード
Feiyu Pocket 2Sには、3つの追従モード設定と3つのジンバルモード設定が搭載されており、これらを組み合わせて動画撮影を行うことができます。
なお、兄弟機としてFeiyu Pocket 2があるのですが、ジンバルカメラの追従設定が可能なのは、このFeiyu Pocket 2Sのみになっています。
Feiyu Pocket 2/2S Gimbal Camera Video (1) - YouTube
※追従設定:AFモード
実際に撮影して感じるのが、とにかく3軸ジンバルによる手振れ補正が強力で、いわゆる“ヌルヌル映像”が素人でも簡単に撮れてしまうということ。
手振れ補正だけなら、最近のハイエンドスマートフォンでも強力なのはあるのですが、角を曲がるときのヌルヌル感はジンバルカメラならでは。曲がり角でカメラワークがガタガタっと変になりがちですが、本機で撮影すればご覧のとおり。非常にスムーズなカメラワークで撮影することができます。
タイムラプス撮影をする
そして、わたしの好きなタイムラプス撮影!
モード | 概要 |
タイムラプス | カメラ固定撮影 |
モーションラプス | カメラが自動で動きながら撮影 |
ハイパーラプス | 手持ち対応のタイムラプス |
Feiyu Pocket 2Sのタイムラプスモード
Feiyu Pocket 2Sには、3つのタイムラプスモードが搭載されており、より多彩な表現が可能になっています。
Feiyu Pocket 2/2S time-lapse (1) - YouTube
※タイムラプスモード:タイムラプス
まず、こちらが『タイムラプス』モードで撮影したもの。
Feiyu Pocket 2/2S time-lapse (2) - YouTube
※タイムラプスモード:モーションラプス
そして、こちらが『モーションラプス』モードで撮影したもの。
こんな感じで、Feiyu Pocket 2Sでは多種多様なタイムラプス撮影が可能となっており、私のようなタイムラプス好きとしては、非常に遊びがいがある仕様になっています。
特に『モーションラプス』では、指定した位置に応じて、自動的にカメラを移動させながらタイムラプス撮影を行ってくれます。このモードはジンバルカメラならではの機能。通常のタイムラプス撮影よりもドラマチックな絵が撮れるので、ぜひ使いこなしたい撮影モードのひとつだったりします。
スマートフォンと連携する
Feiyu Pocket 2Sには、専用のスマートフォンアプリ『Feiyu Cam』が用意されており、
- リモート撮影
- 画像/動画転送
- ファームウェアアップデート
…などが行えるようになっています。
Feiyu Pocket 2Sとスマートフォンの間は、Wi-Fi接続を利用。使っていて途切れることもなく、混線している状況でなければ、思ったよりも安定したオペレーションが行えそうです。
ちなみに、Feiyu Pocket 2Sに表示されるQRコードを読み取るだけで、簡単に接続が行える仕組みになっています。これが結構便利でした。
おもう
FOV 130°の超広角が素敵
Feiyu Pocket 2Sに搭載されているレンズは、FOV 130°というかなり広い画角を持っています。これがとにかく使っていて楽しい。やっぱり、超広角は正義。
比較対象として、iPhone 13 Proの超広角カメラ(FOV 120°)と撮り比べてみました。
iPhone 13 Proのカメラでも充分すぎるほど広角だと思っているのですが、それを上回る広角っぷり。なお、iPhone 13 Proの写真は、アスペクト比が3:2になるように、上下方向が若干クロップしています。
Feiyu Pocket 2S | DJI Pocket 2 |
FOV 130° | FOV 93° |
Feiyu Pocket 2S vs DJI Pocket 2
競合他社だと『DJI Pocket 2』がFOV 93°となっているので、本機のほうがより広い画角で撮影できることが分かります。
この手の小型ジンバルカメラは、Vlogで自撮りする用途にもよく使われるはず。私は自撮りはしませんが、自撮りを頻繁にするユーザーであれば、よりこの画角の広さというのが活きてくるでしょう。
セパレート型ジンバルは無限の可能性
“業界初のセパレート型ジンバルカメラ”という触れ込みのFeiyu Pocket 2Sですが、「もっと前から欲しかった!」と思うくらいに可能性に満ち溢れています。
カメラ部分とモニター部分が分離することによって、POV(一人称視点)撮影も簡単に可能ですし、自撮り棒や一脚を用いればハイアングルやローアングルでの撮影もできます。つまりは、一般的なジンバルカメラよりも守備範囲が広いということ。
また、カメラ部分とモニター部分にそれぞれマグネットが内蔵されており、これが思った以上に便利。タイムラプス撮影時にこのマグネットがあるおかげで、カメラをしっかり固定することができ、撮影する際にかなり役立ってくれました。こういう小技が効いた感じも素敵。
モバイルバッテリーは必須
Feiyu Pocket 2Sを使っていて、特段バッテリー持ちに対して不満を持つことはなかったのですが、唯一バッテリーが心配だったのがタイムラプス撮影をしているとき。
本機のタイムラプス撮影機能は時間無制限でも回すことができるのですが、さすがに5時間ぐらい回すとなると、本体だけのバッテリーでは厳しくなってきます。
フル充電の状態で挑むならギリギリ大丈夫なのですが、長時間のタイムラプス撮影をする際には、モバイルバッテリーを接続しながらのほうが安全です。そうそう、Feiyu Pocket 2Sは電源に接続した状態でも撮影を行うことができます。
まとめ「ジンバルカメラの新たな可能性」
そういうわけで、FeiyuTech『Feiyu Pocket 2S』のレビューを総括すると、
- セパレート機構が想像以上に便利
- FOV 130°の広い画角にウットリ
- モーションラプス撮影が楽しすぎる
- スマートフォン連携もしっかり対応
…という感じ。
小型ジンバルカメラは他社からもリリースされていますが、今回のFeiyu Pocket 2Sのような、カメラとモニターが分離するギミックを持ったものはありません。それだけでも、Feiyu Pocket 2Sを手にする価値はあるでしょう。
私のように普段動画撮影をしない人でも、多彩な撮影モードが用意されているので、スチル派でも意外と飽きずに楽しめるのも嬉しいところ。個人的には、『モーションラプス撮影』がおすすめです。
ロードバイク専用のジンバルカメラとしても使えますなっ!
おまけ
うーん、ジンバルカメラって楽しいですなっ!
私たちはスチル派なので、あまり触る機会がなかったのですが、実際に使ってみると楽しいものですね。
これはジンバルカメラ沼が来そうな予感……!
え、えええーー!?
おわり
本機 + 自撮り棒 で俯瞰撮影!
本機 + 装着ベルト でアクションカム化!
…つまり、いろいろ遊べーる!!