- 興味ない記事ばかり出してくる『Google Discover』さん
- Google Discoverで目的のサイトを意図的に出すのは困難
- 有用に使いこなすにはユーザーが“調教”してあげる必要アリ
『Google Discover』、興味ない記事・ネタバレ・ゴシップを連発してくる問題。Androidに標準搭載されている機能なので役立ってほしいのですが、使い物にならなさすぎて……困ってます。(※Google Discover:AIを用いたキュレーション機能)
自動で記事をレコメンドするぶん、癖が少々ありますよね。
……いっそ、ホーム画面から非表示するのはダメなん!?
目次
興味ない記事ばかり出す『Google Discover』
GoogleアプリやAndroidホームには、『Google Discover』という、ユーザーひとりひとりにパーソナライズされた記事を提供するフィード機能が搭載されています。端的に言えば、“Google版キュレーションメディア”のようなサービスです。
「パーソナライズ」と述べたとおり、Google Discoverでは、ユーザーの行動履歴や趣味嗜好を追跡および解析をし、常にユーザーに最適化されたコンテンツ(= あなたにとって興味がありそうな記事)を提供してくれるようになっています。
Googleの十八番でもあるAIを用いたサービスであるため、「Google Discoverを使えば、検索なんてしなくてもいける!便利!!」…となるはずなのですが、実際はそんなことはありません。
少なくとも、筆者のGoogle Discoverには、まったく興味ない記事・ゴシップ記事・ネタバレ記事が雨後の筍のごとく現れるのです。
Android端末のホーム画面に搭載されている機能ということもあり、Google Discoverを無効にするのも勿体無い。なので、こちら側で何かしらの対策を講じる必要がありそうです。
Google Discoverもそうなんだけど、YouTubeも微妙にパーソナライズされてない感じがするのであーる。
現状の対策:コンテンツの非表示 & トピック管理
選択した記事を非表示にする。
Google Discoverの機能改善に役立てるとのことだが、どういう処理をされているのかはユーザーから判別不可。
選択した記事に関連するキーワードを非表示にする。
あくまで当該キーワードの出現回数を減らすだけであり、非表示にしてからといって、表示回数がゼロになるわけではない。
選択した記事が掲載されているWebサイト自体を非表示にする。
当該サイトをブラックリスト化し、今後表示されないようにする。
選択した記事が書かれている言語のコンテンツを非表示にする。
ただし、Google設定で母国語として設定している言語については非表示はできない。それ以外であれば、ブロック可能。
興味あるコンテンツと興味ないコンテンツの管理ページ。
ブラックリスト化の解除、Googleが選出したキーワードにおける興味あるなしの管理、が行える。
Google Discoverに表示されるコンテンツをコントロールする機能として、Googleが公式で用意してくれているのは上記の5項目。
このうち、『このカードに興味がない』と『(キーワード名)に興味がない』については、どこの何をどこまで非表示にしてくれるのかが不明瞭。なので、ハッキリ言ってコンテンツ選別の対策としては使い物になりません。
また、『(言語名)のコンテンツを表示しない』についても、あまりにも大枠すぎるブラックリスト化になるので、こちらもユーザーにとっては望ましくない選択肢でしょう。
反対に、『(Webサイト名)のコンテンツを表示しない』については、コンテンツ選別の対策として有用。
これを利用すれば、興味がないWebサイトを丸ごと非表示にしてくれるため、少しずつではありますが快適に使えるようになるはず。ただ、Webサイトの数だけ非表示にする必要があり、面倒な感じは否めません。また、ここの非表示項目をAIが学習してくれればよいのですが、実際はそうはなっていない様子。
ちなみに、『興味のあるトピックを管理する』では、Googleが提示したキーワード単位ではありますが、興味アリ/興味ナシを設定することが可能です。ただ、任意のキーワードにて設定ができるわけではないため、使い勝手が良いかと言われると…微妙なライン。
最大の問題:“興味ない”を管理してもキリがない
Web検索をせずとも、パーソナライズされたコンテンツをキュレートしてくれるという、Google Discoverのコンセプト自体は悪くない。ですが、その肝心の『パーソナライズ』を取り巻く設定が貧弱すぎるのが最大の問題点ではないでしょうか。
前述したとおり、“●●が興味ない”ということについては設定できる。ですが、その“●●”がどの程度の範囲のことまで指しているのかが曖昧すぎる。また、どのコンテンツがどんなカテゴライズになっているのかも、ユーザーから判別することができない。つまり、ユーザー側に裁量権があるかように見えて、実はGoogle側にしかないのです。
実際、『このカードに興味がない』や『(キーワード名)に興味がない』を押したのにもかかわらず、似たような興味のないコンテンツをキュレートしてきます。これではキリがありません。
ちなみに、Googleアカウントの設定項目にある『アカウントに基づく情報の表示』をオフ
にすると、余計にゴシップ記事が出てくるだけなので、Google Discoverを利用するのであれば、パーソナライズは有効化しておきましょう。
パーソナライズされたくない場合は?
うーむ、Google Discoverを使わないことですな。
まとめ「ブラックリスト方式の限界を見た」
『Google Discover』というサービス自体を否定するつもりはありませんし、可能であれば“調教”して使いこなしたいとは考えております。しかし、同時にブラックリスト方式でのフィードというものに限界を感じたのも事実。
恣意的で不適切なパーソナライズを行なっていると思いたくはありませんが、何の対策もせずにデフォルト設定のまま使うというのは、少々厳しいものがありように思えてなりません。
調教パターンを変えて…うーん……外厩!?
おまけ
Google Discoverの調教は、軽くポリトラックで流すくらいでいいかなー!?
どういうことなん!?
調教するんだから、どこから追い切りをしないといけないのであーる。
……競馬。
おわり
使いこなしている人、紹介してほしいのであーる。