日本のeSIM対応キャリア比較と活用シーン

日本のeSIM対応キャリア比較と活用シーン
記事のポイント
  • 日本国内におけるeSIM対応キャリアの選択肢はまだ少ない!
  • 物理SIM + eSIM なデュアルSIM端末だと活用シーンは多い!
  • 総務省の資料によると今後はeSIM対応キャリアが増える可能性有!

今後は増えてくる…かも!?

日本国内で、“スマートフォン対応”のeSIMを提供しているキャリア(MNO・MVNO)を調べて、結果を比較表にしました。また、コンシューマーにおける、eSIMの活用シーンも考えてみます。

二条ねこ
  • 楽天モバイル
  • povo
  • LINEMO
  • IIJmio

…から選ぶべしっ!

まの

4択ですか……。

さたえり

これから増えてくるんかな!?

日本国内のeSIM対応キャリア一覧

日本国内のeSIM対応キャリア一覧

早速ですが、日本国内でコンシューマー向けのeSIMサービスを提供している携帯キャリア(MNO・MVNO)を調べてみました。なお、スマートフォンでの利用を想定していない特殊なeSIMに関しては、今回は除外しています。

提供事業者 サービス名
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT VI
KDDI povo
SoftBank LINEMO
IIJmio ギガプラン
eSIM データプラン ゼロ
BIC SIM ギガプラン
いいSIM(データプランゼロ)

日本国内におけるコンシューマー向けeSIM提供キャリア一覧
※スマートフォン向けeSIMサービス提供事業者

eSIM対応携帯キャリアと、その提供サービス名は上表のとおり。

利用用途が限定されたeSIM(Apple Watch用サービス等)やBtoB向けサービスを入れるともう少し多くなります。しかし、一般的なユーザーが“普通に使える”eSIMとなると、お世辞にも選択肢が多いとは言えないのが現状です。

まの

少ない…ですわね。

日本国内のeSIM対応キャリア一覧

料金プランを比較する前に、このeSIM対応キャリアの内訳をちょっとだけ掘り下げてみます。

MNO(大手キャリア)では、NTTドコモ以外は、何らかのプランでeSIMが提供されるという形にはなっています。例えば、オンライン専用ブランドの登場で、KDDIの『povo』とSoftBankの『LINEMO』は、スマートフォンに対応しているeSIMを提供してくれるようになりました。NTTドコモの『ahamo』に関しては、eSIMの提供は現時点では未定だそうです。

MVNO(格安SIM)では、フルMVNOとなる『IIJmio』がeSIMを提供しています。なお、『BIC SIM』もサービス自体はIIJmioが提供しているので、内容としてはほぼ同じものになっています。

eSIM料金プラン比較

eSIM料金プラン比較
  楽天モバイル KDDI SoftBank IIJmio
(BIC SIM)
プラン名 Rakuten UN-LIMIT VI povo LINEMO ギガプラン eSIM
データプラン ゼロ
提供サービス 音声通話
SMS
データ通信
音声通話
SMS
データ通信
音声通話
SMS
データ通信
データ通信 データ通信
提供回線 Rakuten au SoftBank docomo docomo
月額利用料金 〜∞GB 3,278円/月
〜20GB 2,178円/月 2,728円/月 2,728円/月 1,650円/月
〜15GB 2,178円/月 1,430円/月
〜8GB 2,178円/月 1,100円/月
〜4GB 2,178円/月 660円/月
〜3GB 1,078円/月
〜2GB 1,078円/月 440円/月
〜1GB 0円/月
0GB 0円/月 165円/月
データ容量 基本容量 無制限
(パートナー回線:5GB)
20GB 20GB 20GB
15GB
8GB
4GB
2GB
0GB
データ追加 550円/1GB 550円/1GB 550円/1GB 220円/1GB 330円/1GB(1GB)
495円/1GB(2GB〜10GB)
超過後速度 最大1Mbps 最大1Mbps 最大1Mbps 最大300kbps (超過後通信不可)
通話料金 基本料金 22円/30秒 22円/30秒 22円/30秒 音声通話不可 音声通話不可
かけ放題
(5分以内)
付帯
(Rakuten Link利用)
オプション
(550円/月)
オプション
(550円/月)
かけ放題
(無制限)
付帯
(Rakuten Link利用)
オプション
(1,650円/月)
オプション
(1,650円/月)
通信システム 5G *1
4G
3G (○)

eSIM提供携帯キャリア料金比較表
*1提供予定

eSIMを提供している携帯キャリアと対応プランを比較表にしてみました。

それぞれの大きな違いとしては、

  • MNO:音声通話やSMSに対応したeSIMを提供
    • 楽天モバイル
    • KDDI(povo)
    • SoftBank(LINEMO)
  • MVNO:音声通話等が不可のデータ専用eSIMを提供
    • IIJmio
    • BIC SIM

…ということがあります。

MNOが提供しているeSIMは、従来の物理SIMと同じように使うことが可能です。ところが、MVNOが提供しているeSIMは、現状はデータ通信しかできない(音声通話やSMSが使えない)ものになっています。

したがって、メイン回線としてeSIMを使いたいのであれば、MNOが提供しているeSIM対応プランを検討する必要があります。

さたえり

そうなると3択になるやんね。

二条ねこ

これでも増えたほうなんだけどねー。

eSIMの活用シーン

メイン回線としてのeSIM

メイン回線としてのeSIM

■メイン回線向けeSIM

メイン回線としてeSIMを利用するメリットとしては、iPhoneのような 物理SIM + eSIM という構成のデュアルSIM端末で、物理SIMスロットを空けておくことができるということがあります。

ここまでの話でお分かりいただけるように、日本ではeSIM対応プランの選択肢は非常に少ない。なので、 物理SIM + eSIM のようなデュアルSIM端末の場合、eSIMを予備スロットとして空けておくのと、物理SIMを予備スロットとして空けておくのでは、もしものときの取り回しが段違いで変わってきます。要は、eSIMのスロットが空いていても、選択肢が紹介したキャリアぐらいしかないというわけです。

なので、メイン回線をeSIMにするというのは、そういった意味では非常に有用です。また、海外渡航をする人であれば、なおのことこのメリットが大きくなってきます。

サブ回線としてのeSIM

サブ回線としてのeSIM

■サブ回線向けeSIM

サブ回線としてeSIMを利用するメリットとしては、メイン回線と異なるキャリアの回線を持てることや、非常に安価にサブ回線を持てることなどがあります。

まだ楽天モバイルは対応エリアが狭いので、メイン回線のエリアを補完する…という活用はまだできません。ただ、楽天モバイルの場合、月1GB未満のデータ利用であれば、0円/月(1契約めの場合)という破格で運用できるため、かなりサブ回線に向いているeSIMとも言えます。また、専用のRCS『Rakuten Link』を使って、音声通話専用のSIMとして使うのもアリでしょう。

IIJmio(BIC SIM)のようなMVNOの場合は、データ専用になってしまうので、音声通話のサブ回線としては利用できません。しかし、IIJmioのeSIMは、docomoの3G回線に対応しているというメリットがあります。これを、ahamoやpovoのような3G回線非対応のプランと組み合わせて、通信エリアを補完するという活用ができるわけです。

LinksMateのおすすめ活用術——複数SIMデータシェア&カウントフリーを駆使

LinksMateのおすすめ活用術——複数SIMデータシェア&カウントフリーを駆使

2021年6月19日

ahamo補完計画:3G非対応問題をデュアルSIM(IIJmio eSIM)で解決

ahamo補完計画:3G非対応問題をデュアルSIM(IIJmio eSIM)で解決

2021年6月12日

今後はeSIM普及の可能性大

今後はeSIM普及の可能性大

これは余談なのですが、総務省の『スイッチング円滑化タスクフォース(第5回)』によると、政府としても、日本国内におけるeSIMの普及やサービス提供が諸外国に比べて遅れていることに関しては危惧をしているようです。

この総務省のタスクフォースは、povoやLINEMOの提供前の話なので、時系列的にズレがありますが、いずれにせよ現状よりはeSIMの選択肢が増えていくと予測されます。

特に、このタスクフォースから期待したいのが、フルMVNOが増加することによる、eSIM発行権のあるMVNOが増加するということ。

MVNO自らSIMを発行する権利を持っている『フルMVNO』には、IIJmioとSORACOMぐらいしかありません。ここが増えてくると、MVNOとしての活用の幅も、今よりさらに広がることが期待できます。個人的には、au系やSoftBank系のeSIMが提供できるフルMVNO事業者というものが現れてくることを願っています。

まの

どうなるでしょうね?

二条ねこ

うーむ…何でもいいから、楽天モバイルでもApple WatchのeSIM対応をやってほしいあーる。

まとめ「活用次第でeSIMは非常に有用」

活用次第でeSIMは非常に有用

…が、現時点でのユニバーサルな使い方ができるeSIM対応キャリア。

多いか少ないかで聞かれると、お世辞にも多いとは言えないでしょう。とはいえ、数年前から比較するとかなり増えたほうなので、総務省も含めて、今後の動きには注目したいところです。

二条ねこ

iPhoneユーザーなら、eSIMを有効活用したいところっ!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

取り回しっていう意味だと、

  • 楽天モバイル
  • IIJmio

の2キャリアが強いかなー!?

まの

ですわね。

さたえり

この2社の功績は大きいやんね!

二条ねこ

うーむ、確かに!!

おわり