神…いや、紙になれるのか?
密かにギークの間でブームになりつつある、電子ペーパー。その中でも、手書き端末が凄いことになりつつあります。これが…未来かも。



目次
E Ink手書き端末の比較表

E Ink(電子ペーパー)の手書き端末はまだまだ数が少なく、主要な製品では5つしか存在しません。その5機種全てを、まずは比較していきたいと思います。
BOOX Note | BOOX Max2 | DPT-RP1 | DPT-CP1 | reMarkable | |
画面サイズ | 10.3インチ | 13.3インチ | 13.3インチ | 10.3インチ | 10.3インチ |
解像度 | 1,872×1,404 | 2,200×1,650 | 1,650×2,200 | 1,404×1,872 | 1,872×1,404 |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | 独自OS | 独自OS | 独自OS |
重量 | 325g | 550g | 349g | 240g | 350g |
デジタイザーペン | 4,096段階筆圧感知、充電不要 | 2,048段階筆圧感知、充電不要 | 筆圧感知機能無し、充電必要 | 筆圧感知機能無し、充電必要 | 2,048段階筆圧感知、充電不要 |
対応フォーマット | PDF、EPUB、 TXT、DJVU、HTML、RTF、FB2、DOC、MOBI、CHM、PNG、JPEG、TIFF、BMP | PDF、EPUB、 TXT、DJVU、HTML、RTF、FB2、DOC、MOBI、CHM、PNG、JPEG、TIFF、BMP | PDF、ePUB、PNG |
E Ink手書き端末5製品比較表(横にスクロールできます)


主要5端末紹介

比較表だけでは分からないことがあると思うので、各E Ink端末の良さそうな点と懸念点を紹介していきます。



ONYX『BOOX Note』

■良いトコ
- Android OS搭載。
- 電池不要のデジタイザーペン。
- 対応フォーマットが多い。
■悪いトコ
- 画面と縁に段差がある。
- E Inkの発色が微妙。
ONYX『BOOX Note』は、E Ink端末の中では比較的入手性が高いのが特徴。輸入代理店があるので、Amazonでも購入可能です。Android OSなので自由度も高く、いろいろ遊べそうな端末になっています。

ONYX『BOOX Max2』

■良いトコ
- Android OS搭載。
- 電池不要のデジタイザーペン。
- 対応フォーマットが多い。
- PCのサブディスプレイになる。
■悪いトコ
- 画面と縁に段差がある。
- E Inkの発色が微妙。
- 重量が少々重たい。
ONYX『BOOX Max2』は、先程のBOOX Noteの上位機種(正確には違う)のような位置付けになっています。こちらにしかない機能として、ディスプレイ入力があります。

SONY『DPT-RP1』

■良いトコ
- シンプルなUI。
- 段差のないディスプレイ。
- 書き心地はかなり良好。
■悪いトコ
- PDFしか扱えない。
- 連携機能が乏しい。
- デジタイザーが充電必要。
SONY『DPT-RP1』は、BOOXの端末とは異なり、極限まで機能が絞られています。良く言えばシンプル、悪く言えば単機能。ただ、書き心地はかなり紙に近いと思います。

SONY『DPT-CP1』

■良いトコ
- シンプルなUI。
- 段差のないディスプレイ。
- 書き心地はかなり良好。
■悪いトコ
- PDFしか扱えない。
- 連携機能が乏しい。
- デジタイザーが充電必要。
SONY『DPT-CP1』は、先程のDPT-RP1の完全なる“サイズ違い”です。なので、機能も全く一緒。単純に小さいほうが好みならこちらで、A4サイズがよいならDPT-RP1を選べばよいと思います。

reMarkable『reMarkable』

■良いトコ
- 美しい筐体。
- 電池不要のデジタイザーペン。
- PCとの連携が強い。
■悪いトコ
- 日本では入手困難。
- サイズの割に重い。
reMarkable『reMarkable』は、紙を愛している海外企業が開発しただけあって、完成度はかなり高そうです。デジタイザーの書き心地も、本体の筐体も美しいの一言。個人的には、これが一番欲しいですね。

電子ペーパーのメリット

この記事をご覧になっている人の中では、「別にiPadとApple Pencilでいいじゃん」とお思いの人もいると思います。
否!電子ペーパーはガジェットにあらず!


私の電子ペーパーに対する熱い想いは以前のエントリーにあるので、そちらも御覧ください。
電子ペーパーの可能性

タブレットPCとデジタイザーペンの組み合わせと違って、電子ペーパーでの手書きは“紙になれる”可能性があります。


E Ink特有の目の疲れない感じと、書き味、バッテリーの持ち、これらはタブレットPCでは無理だぁあああああ!

いくらiPadで手書きできるといっても、紙にはなれないと思います。バッテリーの持ちの問題もありますし、見ていると目が疲れますからね。しかし、電子ペーパーは本当に“電子”ペーパーなので、神になる、いや紙になれると思います。

総評:今のうちに先行投資しておくべき!?

正直なところ、今回紹介した5製品はどれも良い製品だと思いますが、まだまだ発展途上な部分も多いです。



そうはいっても、現段階の手書き電子ペーパー端末でも買う価値は十二分にあると思います。発展途上ならではの楽しみもありますし、今の機能でも全然使えますからね。

さぁ、君も電子ペーパーデビューだ!?
おまけ







おわり