ずっと、ノートを”電子化”したかった…。
紙のデジタル化は、ギークの夢だったりします。だからこそ、iOSのメモアプリやEvernote、OneNoteで手書きノートを試行錯誤して書いたりするのです。しかし、やっぱり現時点では”紙の完全上位互換ではない”気がします。
紙を超えるブレイクスルーがもう少し欲しいって感じ!
目次
”書く”という行動の意義
みなさんもメモを取ることがあると思いますが、どのような形でメモを取りますか。
このような感じで、”メモを取るという行為”はデバイスに依存しない多様性に富んでいます。単純に紙に書くこともできれば、メモアプリにデジタル的にメモをすることもできます。ホワイトボードや黒板…なんて手段もあります。
アナログからデジタルに移行している時代にも、メモを取ることに関しては未だにデジタル的なものが良いのか、アナログ的なものが良いのか分からず、ふわふわとした形で”共存している”気がします。
ただ、そんなデジタル時代にあっても、私はメモを”打つ”より”書く”ことの意義を大きく感じます。
優秀な数学者は黒板とチョークを好むという話もありますし、私のようなデザイン関係の仕事ですと、手書きをすることによってインスピレーションが湧いたりするものです。
どうしても、”打つ”ことより”書く”ことの方が優位性があることが出てくる訳です。
メモを打つのも書くのも、どっちも良し悪しがあるんだよねー。
このような感じで、メモを取る行為が多様性に富んでいるとしても、”書く”ということは非常に意味のあることだと思うのです。
手書き×デジタルの問題点
先程までで、文字を”書く”という行為に意味があり重要性もあることが、ある程度伝わったと思います。
ただ、私のようなデジタル沼に陥っている人間だと、この手書きメモを何とかしてデジタルに落とし込めないかを考えてしまいます。というのも、アプリにメモしたり、紙にメモしたりしていくうちに、メモが煩雑になってくる気がするのです。
そこで、iPad ProにApple Pencilでメモしたり、Galaxy Note8でメモしたりする。つまり、デジタルデバイスで手書きをするのですが、以下のような”問題点”に直面してきています。
手書き×デジタルの問題点
- 紙に比べて速記性に乏しい。
- 書いたメモを探すのに時間が掛かる。
最近のデバイスはよくできていて、iPad ProもGalaxy Noteも、ロック画面でメモを起動できるようになっています。ただ、画面を常時表示してくれない(してもバッテリー問題で現実的でない)ので、速記性に乏しく感じてしまいます。
また、紙のようにパラパラとめくることができないので、探したい過去のメモ(アーカイブ)を探すのに時間が掛かる気がします。一応、一覧表示機能があるメモアプリもあるのですが…。
結局、紙に戻る私
iPad ProやGalaxy Note8で手書きメモを取ることもあるのですが、結局のところは”紙とデジタルデバイスの併用”に今のところ落ち着いています。
国産OS『TRON(トロン)』の提唱者である、コンピューター科学者であり東大名誉教授である坂村健氏は、かなり昔のTVで「モノというのは使用形態に合った形が良い」的なことを仰っていました。まさにそのとおりであると思います。書く行為に関しては、紙とペンが人間にあったデバイスなのでしょうね。
デジタルメモならではの”メリット”
紙とペンがメモを取るのに最適なデバイスであるとは思います。しかし、デジタルデバイスでメモを取るからこその”メリット”も存在します。
デジタルメモのメリット
- シームレスである。
- バックアップが取れる。
- 書き換えが容易である。
デジタルでメモを取るからこそ、いつでもどこでもメモを書いて同期ができますし、バックアップを簡単です。さらに、メールで送ったり、他人と共有メモなんてこともできます。シームレスさでは、紙でメモを取るよりも圧勝ですよね。デジタルだから当たり前ですが…。
デジタル×アナログなメモの”2つ”の選択肢
デジタルとアナログのいいとこ取りをしたメモ…それは、今のところ”2つ”方法がありそうです。
1つは、電子ペーパーでメモする。
もう1つが、デジタル文具です。
電子ペーパー
『E Ink』と呼ばれる電子ペーパーなら、画面を”常時表示できる”ので、タブレットでメモするよりも速記性もありますし、より使い勝手は紙に近いと思います。
個人的には、SONYの『デジタルペーパー(DTP-RP1やDTP-CP1)』がベストな気がします。次点で、ONYXの『BOOX NOTE』ですかね。
デジタル文具
もう1つの方法として、デジタル文具でアナログをデジタルの架け橋になってもらう方法があります。書いたものを”デジタル化”して、データの一元化をする訳です。
この手の製品は当たり外れが激しいイメージですが、Wacomの『Bamboo Folio』と『Bamboo Slate』が良さげな印象です。
総評:デジタルメモはロゼッタストーンや紙を超えられる?
とどのつまり、紙とペンでメモを取ることも、デジタルデバイスでメモを取ることも、それぞれにメリット・デメリットがあると思います。
カメラはアナログからデジタルへの移行が完全に済んだイメージですが、紙は中々そうはいかないですよね。コスト面もそうですが、万人が簡単に使えないと意味がないものですからね。
メモをクラウドでシームレスにしたいって思うのは、一部ユーザーの意見なのかなー?
ただ、ギークな私的には、できるだけデジタルにメモを残していきたいのです。というか、デジタルなのにアナログ的な感じでメモを取りたいのです。そこには、オープンフォーマットでシームレスな何かしらが必要になってくると思います。現状、アプリの乱立状態ですし、フォーマットのバラバラな印象ですからね…。
ロゼッタストーンが紙に、紙がデジタルデバイスに…なればいいですなぁ。
おまけ
ここまで力説しておいて、デジタルメモを諦めるん!?
おわり