新時代の幕開けかも…!?
Googleがタブレット市場から”撤退”という報道がありました。これはGoogleやタブレット市場において、大きな転換期な気がします。
目次
Googleのタブレット撤退報道
先日、大手IT系メディアの『TechCrunch』が、Googleがタブレット事業を撤退すると報道した。
報道によると、現地時間の2018年6月1日に、米国のAndroidページから”TABLETS”の表記が消えたという。このことから、同メディアではGoogleがAndroidタブレット事業から撤退をしたと報道したわけです。
それなら実際に見てみよ〜!
日本のページは消えていない!
こちらは、2018年6月4日時点の日本版のAndroidページです。
これって、米国のページだけ表記が消えていて、日本では表記が生きているとかかなー?
ご覧のとおり、日本版のAndroidページではちゃんと”タブレット”のページが存在しております。下にリンクボタンを設置したので、気になる人は確認してみてください。
米国のページも消えていない?
というわけで、米国のAndroidページも確認してみましたが、ご覧のとおりでちゃんと”TABLETS”という表記もあります。ですので、当然ページも存在します。
こちらも公式サイトのリンクボタンを下に用意したので、気になる人は覗いてみてください。
ページ消失は”バグ”だった?
Oops we had a bug when we updated the site. It's back up now. Sorry for the confusion! https://t.co/5mI3L3Gzif
— Hiroshi Lockheimer (@lockheimer) 2018年6月3日
結局のところ、6月3日にGoogleの上級副社長であるHiroshi Lockheimer(ヒロシ・ロックハイマー)氏が、Androidタブレットページの消失は”バグ”であったと回答しました。
つまりは、撤退はしないということです。
撤退報道が出た本当の理由は?
結局、単なる”バグ”ということでAndroidタブレット撤退報道は終息したわけですが、”火のないところに煙は立たない”と思います。
つまり、それだけAndroidタブレットが”本当に”撤退の可能性があるからでは、と勘ぐってしまいます。
理由1.タブレット市場でiPadに負けているから
撤退報道が出た一番の理由は、AndroidタブレットがiPadに比べてシェア率で大きく負けているからがあると思います。
MM総研によると、2017年のタブレット全体のシェアではiPadが約半数を占めているとのこと。スマホ市場ではAndroidはかなりのシェア率を誇っていますが、タブレット市場だけ見るとタブレットが登場した2010年からずっと、iPadが1位をキープしております。
廉価なAndroidタブレットこそ一定の売上を出しているとは思いますが、iPadとバッティングするような価格帯では、かなり苦戦を強いられているイメージを個人的にも受けます。
理由2.スマホとの違いが画面の大きさしかないから
タブレットに存在意義を感じない人がたびたび、「タブレットはスマホの画面を大きくしただけ」ということを口にします。
私はiPad ProをiPad Proでしかできないことがあると思って使っているので、それが全て正しいとは思いませんが、その意見も理解できます。確かに、大半は画面の大きさの差しかありませんし…。
ひょっとすると、Googleもタブレットの”レゾンデートル(存在意義)”について考えているのかも知れません。
理由3.買い替え頻度が低いから
スマホは毎年買い替えるけど、タブレットはそうではない。そのような、買い替え頻度の低さも撤退報道の要因の1つかも知れません。
買い替え需要の低さというのは、企業にとっては難しい問題です。AppleがiPadよりもiPhoneをメインストリームにしているのも当然ですし、Androidもタブレットが売れないと判断したら、撤退するのは当然ですからね。
考えられる未来
もし将来的に、Androidタブレットが本当に撤退したとしたら、考えられる未来は”3つ”あると思います。
未来1.『Google Chrome OS』に一本化
1つ目は、『Google Chrome OS』に一本化する可能性です。
Windows 10のような”コンバーチブル”になる可能性も、無きにしもあらずだと思います。Androidタブレットが消えたら、Google Chrome OSタブレットが生まれるということです。
未来2.『Google Glass』化
2つ目は、『Google Glass』のような”ハードウェアの進化”が、起こるかも知れないということです。
近未来的な話かも知れませんが、タブレットという概念が消失し、ウェアラブルデバイスやホログラフィックデバイスになる…かも知れません。
未来3.教育市場に注力
最後は、現在『Google Chrome OS』が普及している教育市場に注力するということです。
Appleは最近になって教育市場に力を入れだしましたが、Googleはそれ以前から教育市場では一定のシェアがあります。
『Google Chrome OS』をさらに教育向けにカスタムして、教育市場にシフトしていく可能性も無きにしもあらずだと思います。
総評:簡単に撤退するとは思えない
今回のAndroidタブレットの撤退報道は、いわゆる”誤報”でした。ただ、撤退報道が出るということは、Androidタブレット事業は決して順風満帆ではないからだと思います。
しかし、正直なところGoogleが簡単にAndroidタブレットを撤退するとは思いません。撤退してしまったら、AppleとMicrosoftのマッチレースですし、おそらくAppleの勝利になると思います。
Googleはタブレットの”次の一手”を考えてるかも…知れません。だから、ページが一時的に消失したのかも?
おまけ
でも、これはAndroidやGoogleをディスってるわけじゃないよ〜!Googleはもっと凄いことを考えてるってことだと思うっ!
おわり
Source:Android Police, TechCrunch