- Twitterの象徴であった“青い鳥のロゴ『』”が消滅 → “X『𝕏』”に変更
- Twitterロゴの青い鳥の名前が『Larry Bird』ということを忘れないでほしい
- 初代の青い鳥のロゴも可愛いが“2代目の青い鳥のロゴ”の完成度は素晴らしい
『Twitter』ブランドが廃止され、『X』に置換されました。
そのブランド変更に伴い、長年愛されてきた“青い鳥のロゴ”である『』が消滅。このTwitterロゴは2012年から採用されている“2代目”なのですが、デザインとしての完成度が非常に高く、このまま消滅させるのは勿体ない気がしております。
理論的かつ黄金比を意識しているところからも、デザイン然としているロゴのお手本のような存在ですな。
『Twitter』という名前にも愛着があるけど、もっと『』には愛着があるから、どうにかして残してほしいやんね。
『Twitter』消滅に伴い“青い鳥”も廃止
Elon Musk氏が『Twitter, Inc.』を買収したことにより、社名が『X Corp.』に変更されたのが記憶に新しい、ご存じ『Twitter』。
そのTwitterですが、ついに『Twitter』というブランドさえも消滅。順次『X』にサービス名が置換されつつあります。それに伴い、サービスのロゴも『』ではなく、『𝕏』に変更されております。
これにより、我々が慣れ親しんできた『Twitter』ブランド、そして『』ロゴ、その両方が消滅したことになります。
そうなってくると、『Tweet』や『Retweet』は何て呼べばいいんだろうねー!?
案外、その点はそのままかもしれませんわね。
『Xtweet』や『Xretweet』にすると、語呂が悪いですし。それこそ、ユーザー離れを加速させかねないですからね。
てか、何より“ダサい”やんね。
ですわね。
ここは無理にリブランディングさせるべきではないかと。
“青い鳥”の名前は『Larry Bird』
Twitterを象徴する“青い鳥”のロゴ、実は『Larry Bird』という名前が付いております。最近ではそう呼ばれなくなったので、正確には“Larry Birdと呼ばれていた”という表現が正しいかもしれません。
この『Larry Bird』という名前は、元NBA選手であるLarry Joe Bird氏が由来。
Twitterの創業者といえばJack Dorsey氏が有名ですが、実際にはNoah Glass氏、Biz Stone氏、Evan Williams氏も共同創業者です。ちなみに、Biz Stone氏とEvan Williams氏は、その後『Medium』というブログ型のパブリッシングサービスを生み出しています。
それがどう、Larry Joe Bird氏と関わってくるか。それは、Twitterの創業者のひとりであるBiz Stone氏がボストン出身で、Boston Celticsに当時所属していたLarry Joe Bird氏にちなんで、この“青い鳥”を『Larry Bird(Larry T Bird)』と名付けたのです。
I’m from Boston! When we wanted to trademark our logo, the lawyers said it needed a name so I named it Larry T Bird after Larry Bird from the Celtics.
— Biz Stone (@biz) February 1, 2018
Biz Stone氏本人も、“青い鳥”の名前の由来について、Twitterにて「I named it Larry T Bird after Larry Bird from the Celtics.」と答えております。
『Larry Bird』、“Larry”が“Rally”の掛詞と考えれば、まさにTwitterにこの上なく相応しい名前だと思いますわ。
それを捨てて『X』になるのは、かなりもったいない気がするやんね。
至高の美しさを持つ『Twitter』のロゴ
直近の『』という、Twitterロゴは2012年5月から使われているもので、世代的には“2代目”。初代のロゴ以前にも、2006年、2007年、2009年、に別のロゴが使われているので、厳密に言えば“5代目”と言えるかもしれません。
We liked using a circles to construct our drawings, it felt like the bird should have an underlying neutrality and simplicity about it pic.twitter.com/ir1apIsVf5
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
現行のTwitterロゴを制作したひとり、Martin Grasser氏。
同氏のツイートを拝見すると、いかに緻密に計算され、視認性が良く、ブランディングイメージに即したものを生み出したのか、というのが感じ取れます。
この『』という青いロゴ、単純な円だけで構成されたものですが、しっかりと黄金比を意識して制作されており、安定感の中にも、未来への羽ばたきを感じる躍動感があるのです。
ここまで素晴らしいロゴとブランド、それらを過去のものにしてしまうのは本当にもったいない。そして、切ない気持ちでいっぱいです。創業者チームを尊敬する筆者としては、「ロゴが廃止される」と聞いたとき、頭が真っ白になりました。
このロゴを何とかして、『Bluesky』に引き継いでくれないでしょうか!?
商標がどうなってるのか、ですなー。
まとめ「心の中で『Twitter』は生き残る」
『Twitter』というサービス名が消滅し、『X』に変更された。
Twitterを象徴する『』という青いロゴが消滅し、『𝕏』に変更された。
Twitterの青い鳥は『Larry Bird』という名前。
この名前は、Boston Celticsに当時所属していたLarry Joe Bird氏にちなんだもの。創業者のひとり、Biz Stone氏が命名。
Martin Grasser氏などが制作。
正円だけで構成されているが、しっかりと黄金比になっている。完成されたロゴ。
『Twitter』、そして『』が消滅。
『X』へ、そして『𝕏』に変更。
Twitterそのものへの愛着がある身としては、やるせない気持ちになってしまったのでした。
……嗚呼、諸行無常ですわ。
おまけ
Elon Musk氏を否定するつもりはありませんが、彼から“Twitterへの愛着”を感じられないのが悲しいですわ。
“X”という名前にこだわっていることからも分かるように、長年温めてきた『X.com』の構想を復活させるためのショートカットアイテムでしかなかったのでしょうな。
もちろん、スーパーアプリへと進化した姿も見てみたいのですが、ピュアなSNSも欲してしまうのですよね。インターネット老人会的な発言かもしれませんが。
そうなると、本命はやっぱり『Bluesky』やんね!?
そうですわね。
私はJack Dorsey氏の思想に共感する部分が強いですし、いずれは『Bluesky』に移住するかもしれませんわ。もちろん、スーパーアプリとなった『X』も使うと思いますが。
おわり
新しい『𝕏』については暫定的なロゴだと思うのですが、『』を超えられるデザインを生み出すのは、もはや不可能だと感じておりますわ。