- 『Google Wallet』は“デジタルウォレットプラットフォーム”
- 『Google Pay』は“オンライン決済/非接触型決済サービス”
- Google Payアプリは消滅したがGoogle Pay自体は生きている
『Google Wallet』と『Google Pay』の違いがイマイチ分からない。
そこで改めて、『Google Wallet』とは何か、『Google Pay』とは何か、をお勉強。両者の違いや関係性について整理していきます。
サービス名称を頻繁に変えすぎですわね。
だから、ややこしくなるんよね。
目次
1分でわかる両者の違い
財布そのものを指すか、決済手段を指すか、という違い。
『Google Wallet』はデジタルウォレットプラットフォーム全体のことを指し、『Google Pay』はその中の決済サービスだけを指す。
Googleが開発したデジタルウォレットプラットフォーム。
Google Walletを利用すれば、電子マネーやクレジットカード、ポイントカード、パス、各種チケットなどを1つにまとめることができ、それらを素早くアクセスできるようになる。
Googleが開発したモバイル決済サービス。
登録されている決済手段を用いて、コンビニエンスストアなどで代金をキャッシュレスで支払うことができる。また、一部ネットショッピングでの支払いにも対応している。
端的に言うと、こーんな感じであーるっ!
まさに、『Apple Wallet』と『Apple Pay』の関係と同じですわね。
『Google Wallet』『Google Pay』とは?
『Google Wallet』とは?
『Google Wallet』とは、Googleが開発したデジタルウォレットプラットフォームです。
なお、Googleが『Google Wallet』という名称を扱うのは、今回で2回目。初代『Google Wallet』は、2011年にリリースされた、のちに『Android Pay』や『Google Pay』と呼ばれるモバイル決済や個人間送金決済のサービスを指します。
そういった経緯があるので非常にややこしいのですが、現在の『Google Wallet app』は『Google Pay app』の後継となるアプリケーションとなっています。
Google Walletを利用すれば、電子マネーやクレジットカード、ポイントカード、パス、各種チケット、ワクチン接種証明書などを1つにまとめることができ、それらに素早くアクセスすることができるようになります。もちろん、セキュリティやプライバシー保護機能が組み込まれているため、保存されたデータは安全に管理されております。
『Google Pay』とは?
『Google Pay』とは、Googleが開発したモバイル決済サービスです。
前述したとおり、Androidアプリである『Google Pay app』は、現在の『Google Wallet app』に吸収された形となっており、すでに過去のアプリとなっております。
ただし、『Google Pay』という決済サービス自体が消滅したわけではありません。
Google Payの機能自体は『Google Wallet app』に内包されており、しっかりとGoogle Payの存在を確認することができます。要するに、従来の非接触型決済サービスなどが、Google Wallet app内のGoogle Pay機能というわけです。
ちなみに、Google Payは非接触型決済だけでなく、一部のネットショッピングでの支払いにも対応しております。
- nanaco
- 楽天Edy
- Suica
- WAON
- PASMO
- 一部の『QUICPay』対応カード
- 一部の『iD』対応カード
- 一部の『Visa Contactless Payments』対応カード
- 一部の『Mastercard Contactless Payments』対応カード
Google Payの支払い方法として登録できるのは上記のサービス。
ただし、各種電子マネーと『QUICPay』『iD』を利用するためには、Android端末側が『おサイフケータイ』に対応している必要があります。つまり、FeliCaモジュールの実装が必須。
FeliCaモジュールがなく、NFCモジュールしか実装されていない端末では、『Visa Contactless Payments』と『Mastercard Contactless Payments』しか利用できません。
『Google Wallet』と『Google Pay』の違い
これまで話してきた内容から、『Google Wallet』は決済サービス以外も含めたデジタルウォレットプラットフォーム全体のことを指し、『Google Pay』は決済サービスのことを指していることが分かります。これこそが両者の違い、というわけです。
『Google Pay app』の後継として『Google Wallet app』が登場したことから、『Google Pay』自体が『Google Wallet』に置き換わった印象を持ってしまいますが、実際はそんなことはありません。『Google Pay app』こそ消滅してしまいましたが、『Google Pay』は現行サービスであり、『Google Wallet』と共存関係にあります。
まとめ「財布と決済手段の違い」
Googleが開発したデジタルウォレットプラットフォームのこと。
Googleが開発したモバイル決済サービスのこと。
『Google Wallet』は決済サービス以外も含めたデジタルウォレットプラットフォーム全体のことを指し、『Google Pay』は決済サービスのみを指している、というのが両者の違い。
おそらく、『Google Wallet』を『Android Pay』や『Google Pay』へと、名称を何度も変更するからややこしくなっている気がします。しかも、現行の『Google Wallet』は“2代目”ですし。
名称がコロコロ変わるのは、Googleらしいと言えばそうなんだけどねー。
おまけ
そう考えると、『Apple Wallet』と『Apple Pay』の関係に例えるのが非常に分かりやすいですな。
そうですわね。
やはり、Appleのほうが幾分か洗練されておりますし。
もちろん、Appleも洗練されてない部分はあるけどねー。
ま、お互い様ってわけやね。
おわり
初代の『Google Wallet』が生まれて、
お次は『Android Pay』が生まれて、
合体して『Google Pay』になって、
また『Google Wallet』が登場した。
んごご、んごごご……。