- 超今更だけど『MOLLEシステム(PALSウェビング)』にハマる
- MOLLEシステムとは“38mm×25mm”で縫い付けられているウェビング
- 怒られるかもしれないけどMOLLEで『痛バッグ』を作ってみたい欲
ミリタリー系バッグに搭載されている『MOLLEシステム』という、ポーチやカラビナなどを装着できるアレ。そのMOLLEシステム、ずっと気になってたので調べてみたのですが……これが“底なし沼”でした。
ギークは“合体”とか“変形”が好きですからね。
いっそのこと、すべてのバッグにMOLLEのウェビングを取り付けたら面白いのであーる。
『MOLLEシステム』とは?
『MOLLE(Modular Lightweight Load-Carrying Equipment)』とは、『PALS(Pouch Attachment Ladder System)』というウェビングが搭載された、米国陸軍や英国陸軍で採用されている装備システム。
この『PALS』というウェビングこそがキモで、横幅38mmの間隔で、縦幅25mmのステッチが縫製されるよう、規格化されているのです。
ややこしくなってきますが、『MOLLE』はこの規格化されたウェビング自体を指しているわけではなく、プラットフォームの総称をそう呼ぶようです。ただ、一般的には PALSウェビング = MOLLEシステム という扱いになっている模様。このあたりは、14er TacticalというWebサイトを読んでみてください。
ここで重要なのが、この“38mm×25mm”のウェビングが、『PALS』として規格化されているということ。
ウェビングが規格化されているということは、“MOLLEシステム対応”と謳っているバッグやポーチであれば、お互いに互換性があることになり、それぞれを固定することができるわけなのです。
バッグ界のUSB、ですな。
……合っているような、間違っているような。
MOLLEシステム対応アイテムは豊富
前述のとおり、PALSウェビングとして規格化されているおかげで、MOLLEシステム対応のバッグやアクセサリというのは、かなり豊富に存在しております。
元々は軍用品として作られたプラットフォームなので、価格が高価だったり、流通量が少ないイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。アウトドア用品メーカーもMOLLEシステム対応のバッグを製造していますし、ミリタリー系メーカーが一般消費者向けに作った製品もあります。
そういうわけで、MOLLEシステム対応のバッグなどが巷に多く流通しており、これが“底なし沼”だったのです。
①バックパック
MOLLEシステム対応アイテム①、バックパック。
ベースとなるバックパックは、当然外せません。自作PCで例えるなら、マザーボードやPCケースと言ったところでしょうか。とにかく、バックパック選びこそキモ。
MYSTERY RANCH 2 Day Assault
ミリタリー系バックパックではお馴染み、米国の『MYSTERY RANCH』。そのMYSTERY RANCHの中でも、定番的存在なのが『2 Day Assault』。
MYSTERY RANCHの製品は、高価な米国製と安価なアジア製があるのですが、こちらはアジア製。それゆえ、価格も2万円台と手が出しやすい。ちなみに米国製だと、同タイプのバックパックで倍以上価格が変わってきます。
2 Day Assaultは、名前とは裏腹にタウンユース向け。ノートPCやタブレットを入れるためのコンパートメントもあり、細かなポケット類も豊富。メインディッシュである、PALSウェビングも多く取り付けられており、“はじめてのMOLLEシステム対応バッグ”ならば、良い選択肢と言えるのではないでしょうか。
Karrimor SF Predator Patrol 45
英国のアウトドア系メーカー『Karrimor』。 Karrimor = トレッキング なイメージですが、Karrimorには『Karrimor SF』というミリタリーラインがあり、この『Karrimor SF Predator Patrol 45』も、そのひとつ。
価格は4万円台と少々高価なのですが、「MYSTERY RANCHだと他人と被りそう」と思っているなら、ちょっと外してみるのも手。ユニオンジャック風のロゴマークも可愛い。
バックパックとしても機能的で、両サイドのファスナーを開閉することによって、容量を調節できるようになっています。もちろん、PALSウェビングの数も豊富。ボックス型のデザインなので、ブラックカラーを選べば、普段使いのデイパックとしても違和感なさそうです。
②ポーチ
MOLLEシステム対応アイテム②、ポーチ。
せっかくのMOLLEシステムを存分に楽しむなら、やはりポーチも欲しいところ。どうやって、モジュールをカスタムしていくのかも、腕の見せどころだったりします。
Savotta Vertical pouch
MOLLEシステム対応のポーチもいろいろですが、サイズ的にもデザイン的にも普段使いできそうなのは、Savottaの『Vertical pouch』。この『Savotta』は、フィンランドのアウトドアメーカー。フィンランド国防軍とも提携してるそう。
サイズは、S/M/Lという展開。素材は1000Dのコーデュラナイロンですが、内側に撥水加工が施されています。サイズ感は公式YouTube、使用感はTheOutdoorGearReviewのレビュー動画、が参考になるでしょう。
Karrimor SF Nordic Pouch
「もっとシンプルなMOLLEシステム対応のポーチが欲しい」というのであれば、Karrimorの『Karrimor SF Nordic Pouch』というのも。
ひとつ忠告しておくと、この手のポーチ類、基本的にどれも想像以上に大きかったりします。なので、サイズ感の確認だけは、購入前に怠らないように。
③アクセサリ
MOLLEシステム対応アイテム③、その他のアクセサリ類。
MOLLEシステムに対応した便利グッズ、調べるとかなり出てきます。なので、ここは駆け足的に。気になる方は「MOLLEシステム対応●●」と、Amazonや楽天あたりで入力してみてください。ぽこじゃか出てきます。
ウェブドミネーター
この『ウェブドミネーター』というのは、PALSウェビングにタクティカルライトなどを取り付けるアイテム。
バックパックの余ったショルダーストラップを束ねるのにも有効です。というか、こっちの使い方をしているユーザーのほうが多い気がします。それくらいメジャーなアイテム。
ウェビングクリップ
この『ウェビングクリップ』は、PALSウェビング同士を合体させるのに使うアタッチメント。
例えば、バックパックにポーチを取り付けるときに利用します。おそらく、MOLLEシステム使いならば、マストアイテム。
グリムロック
この『グリムロック』は、PALSウェビングに取り付けるカラビナのようなアクセサリキーパー。
グリムロックを取り付けることによって、そこがポーチなどを取り付けられるDリングになるわけです。なお、グリムロックの本家は米ITW Nexus社製のもの。コピー品が数多く出回っているので、購入時にはご注意を。
グリムロックだけじゃなくて、ウェブドミネーターやタックリンクも、本物志向なら『ITW Nexus』の製品を揃えるのが理想やね。
なかなかに奥が深いんですなー。
MOLLEで作ってみたい『痛バッグ』
そんなMOLLEシステムを活用して『痛バッグ』を作ってみたい欲が、ふつふつと湧き上がってきました。
PALSウェビングに缶バッチやミニタペストリーを取り付ければ、即席で痛バッグの完成。しかも、元のバッグを“非破壊”で痛化できちゃう。切ることも縫うこともしなくてよいので、手間もかかりません。取り付けるアタッチメントは、前述したウェビングクリップやグリムロックを活用すればよいわけですから、不器用さんでも安心。
そこで考えたんやけど、PALSウェビングに取り付けられる『8vividグッズ』を作るっていうのはどうかなーって!
なーるほど!!
欲しい人がいるかは別として、面白そうな試みですわね。
まとめ「MOLLEシステムは“底なし沼”」
PALSウェビングに対応した『8vividグッズ』を本当に作る…かどうかはさておき、『MOLLEシステム』は実に奥が深いのです。これぞ、知らなければよかった“底なし沼”。
全部のバッグに『PALSウェビング』があれば最高やのにね!
おまけ
さて、グッズ化は要検討やね。
こういうのって、ハンドメイドになるあーるか!?
……どうなんやろう。
最初から量産する気は全然ないけど、ハンドメイドは技術も必要やし、かなり大変やんね。
試行錯誤が必要ですわね。
おわり
こういうモジュール系のアイテムって、一度知っちゃったら最後なんよね。