- VR初心者が現行のVRヘッドセットを調べてみた!
- Oculus Quest 2は安いけどほかはそこそこお高い!
- Oculus・VIVE・PS VR以外にもたーくさんある!
CES 2022も閉会したので、最新(≒ 現行品)と思われるVRヘッドセットの種類をメーカー別で調べてみました。ただ調べたメモですが、何かの参考になれば。
…新たな沼を見つけてしまったのですね。
資金と知識と技術が必要な沼やんね。
目次
活発なVRとメタバース
Facebook(Facebook, Inc.)が、社名をMeta(Meta Platforms, Inc.)に変更したことにより、一気に『VR』と『メタバース』に対する注目度が上がってきた2021年。
Meta Platforms, Inc.の社名の由来にもなった『メタバース(Metaverse)*1』もバズワードに。Meta以外の巨大テック企業の関心も高く、AppleがVRヘッドセットを2022年中にリリースするとの噂もあり、市場全体を通して非常に活発な動きを見せています。
…というわけで、今さらですが、VRヘッドセットの種類を調べてみたわけなのです。ですなの。
VRヘッドセットまとめ
Meta『Oculus Quest 2』
Introducing Oculus Quest 2 - YouTube
皆さんご存知、『Oculus Quest 2』。
スタンドアローンVR HMDとしても、PCVR HMDとしても使えるため、非常に汎用性は高い。ちょっと筐体が大きいのが難ですが、価格が安価で入手性が高いのは大きな魅力。しかも、アクセサリー類もサードパーティを含めると非常に豊富に揃っている。
なお、2022年からOculusブランドが消滅し、すべてMetaに統一されるとのこと。
Meta『Project Cambria』
Project Cambria - YouTube
『Project Cambria』は、Metaのデベロッパー向けイベント『Connect 2021*2』で発表された新しいVRヘッドセット。
このProject Cambriaは、Oculus Quest 2の後継機種ではなく、よりハイエンド志向の高いプロダクトになっているとのこと。詳細は2022年内に発表予定。
HTC『VIVE Flow』
VIVE Flow - One-of-a-kind immersive VR glasses | VIVE - YouTube
『VIVE Flow』は、ウェルビーイングをコンセプトとしたVRグラス。
小型軽量でコンテンツ視聴に特化しており、激しいゲームには不向き。スマートフォンのジャイロを活用して疑似的な3DoFを実現している。
ただ、対応デバイスがかなり限定されてしまっており、iPhone非対応なのが大きなネック(Androidスマートフォンでも、搭載SoCとMiracastに要件がある)。
HTC『VIVE Focus 3』
Introducing VIVE Focus 3 | VIVE - YouTube
『VIVE Focus 3』は、ビジネスユーザー向けのスタンドアローン型VRヘッドセット。
スタンドアローンVR HMDだと、前述のOculus Quest 2が非常に有名ですが、それと比べてこちらは、よりハイエンド志向の強いモデル。Oculus Quest 2と同様にPCVR HMDとしても利用可能。
解像度が5Kと高精細で、かつ標準で90Hzのリフレッシュレートに対応しているところは、まさにハイエンドといった感じ。しかし、そのぶん価格も高価で、10万円オーバーとなっている。
HTC『VIVE Pro 2』
Meet VIVE Pro 2 | VIVE - YouTube
『VIVE Pro 2』は、コンシューマー向けのPC接続型VRヘッドセット。
HTC VIVEの中でも、VIVE Proシリーズはハイエンドに位置するライン。いわゆる“VRガチ勢”に人気があるのは、このVIVE Pro 2だと思われる。
ハイエンドVR HMDだけあって、解像度は5Kに対応。また、口の動きをトラッキングできる『フェイシャルトラッカー』というアクセサリーも出ている。Project Cambriaが出れば、おそらくVIVE Pro 2が比較対象になりそうな予感。
SIE『PlayStation VR2』
Sony at CES 2022 in 5 minutes: PlayStation VR2 and Vision S EV - YouTube
CES 2022で発表されたPlayStation VRの後継機種、それが『PlayStation VR2』。
PlayStation VR2はPlayStation 5向けのVR HMDなので、ちょっと特殊なポジション。
公開されているスペックは、6DoF・有機ELパネル・4K解像度(片目2K ×2)・120Hzリフレッシュレート。接続はUSB Type-Cで行い、アイトラッキングにも対応している。
Shiftall『MeganeX』
OLED MICRODISPLAYS at CES 2022! - YouTube
『MeganeX』、こちらもCES 2022で発表されたVRゴーグル。
Shiftall公式のプレスリリースを見ると、5.2K@120Hzで動作する6DoF VR HMDとなっている。公式ではVRヘッドセットという表記ですが、フレームが折りたたみ可能なメガネ型。
Vrgineers『XTAL 3 Virtual Reality』
XTAL 3 - The world’s most advanced virtual & mixed reality simulation headset - YouTube
『XTAL 3 Virtual Reality』は、ビジネスユーザー向けのVRヘッドセット。
XTAL 3には、VRヘッドセット(XTAL 3 Virtual Reality)とMRヘッドセット(XTAL 3 Mixed Reality)の2種類が存在。価格は8,900米ドル(100万円強)となっているので、一般人にはまったく関係ない代物。
ちなみに、Vrgineers(VRgineers, Inc.)はチェコのVRヘッドセットメーカー。
Pimax『Pimax Artisan』
Is THIS Pimax Headset A Valve Index Alternative? - Pimax Artisan with KDMAS Audio Strap - YouTube
『Pimax Artisan』は、コンシューマー向けのPC接続型VRヘッドセット。
Pimax Artisanの発売年は少し古く、2020年(CES 2020で発表されていた)。Pimaxシリーズの中ではエントリーモデルのようで、VR HMD単体で約5万円と安価。視野角が対角170°(水平140°)というのは結構良さそうな予感。
ほかにもPimaxでは数多くのVR HMDをリリースしており、『Vision 8K X』、『Vision 5K Super』、『Vision 8K Plus』などがラインナップされている。また、2022年後半には『Pimax Reality 12K QLED』が発売される予定。
Valve『Valve Index』
Valve Index VR Kit Review - YouTube
Steamを運営するValve Corporationも、『Valve Index』というVRヘッドセットを出している。
「出している」と言っても、発売開始が2019年と古め。なので、そろそろ後継機種が出そうな予感も。とはいえ、まだまだ多くのユーザーに支持されている様子で、Steamでのシェア率はトップクラス。
Huawei『HUAWEI VR Glass』
Huawei VR Glass Official Introduction - YouTube
スマートフォンで有名なHuaweiも、『HUAWEI VR Glass』というVRグラスを出している。
HUAWEI VR Glass単体では3DoFのVRグラスなのですが、専用のアクセサリーを装着すると6DoF化が可能。
基本はスマートフォン用VRグラスなのですが、専用のケーブルを使うとPCVRとしても利用できるハイブリッド型。なお、スマートフォン接続はHuawei端末(の一部)専用なのですが、PCVRとして使う場合には普通にWindowsに対応しています。
まとめ「OculusとVIVEだけじゃない」
VRヘッドセットといえば『Oculus』と『VIVE』が飛び抜けて知名度があるので、なんとなく2択と思ってしまいがち。ですが、調べてみると、かなりの数のメーカーがVRヘッドセットに参入していました。
私自身は、やっとVRヘッドセットを購入した(Oculus Quest 2とHUAWEI VR Glass)後発組なので、もっと知見を広める必要がありそうです。うーん、やはりVRも沼の予感がします。
これにARとMRのヘッドセットを加えると、さらに底なし沼に……。
おまけ
追加で『VIVE Focus 3』か『VIVE Pro 2』も欲しいですなー。
いや、コントローラーが優秀な『Valve Index』ですわね。
えーと、えーと…『VIVE Flow』かな!?
それはないあーる。
ちょ、なんでそうなるねん!!
おわり
*1ソーシャル同士がコネクトしている仮想世界のネットワーク。メタバースという言葉自体は新しいものではなく、Neal Stephenson著の小説『Snow Crash』(1992年)で登場している。
*22021年10月28日(PST)に開催。Metaの年次デベロッパーカンファレンス。
うーん、これは“沼”ですな!