VAIO版Let’snoteだっ?
我らがVAIOの待望の新機種、『VAIO A12』が発表されました。一見、ダサい外観ですが、VAIOらしさが随所に散りばめられていました。
目次
質実剛健にシフトした意欲作『VAIO A12』を発表
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デタッチャブルな2in1PC。
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『USB PD』対応のUSB Type-C搭載。
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4,096段階筆圧感知のWacomデジタイザーペン対応。
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5つのモードに変形。
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『スタビライザーフラップ』で安定性を高めた。
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閉じたままでもタブレット部着脱可能。
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キーボードは無線キーボードにもなる。
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『Windows Hello』対応の指紋認証・顔認証。
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メイドインジャパンで安曇野FINISH。
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価格は約12万円から。
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発売日は11月13日。
簡単な概要は上記の通り。
VAIO社のPCとしては、久しぶりの2in1PCです。
スペック
OS | Windows 10 Home / Windows 10 Pro |
CPU | Celeron-3965Y / Core m3-8100Y / Core i5-8200Y / Core i7-8500Y |
RAM | 4GB / 8GB / 16GB(LPDDR3) |
ROM | 128GB / 256GB(SATA) 256GB / 512GB / 1TB(PCIe) |
カメラ | フロント:HD顔認証非対応 / FHD顔認証対応 リア:非搭載 / 搭載 |
ディスプレイ | 12.5インチ(1,920×1,080) |
重量 | タブレット単体:607g〜622g タブレット+キーボード:1,099g〜1,223g |
駆動時間 | タブレット単体:7.7時間〜8.5時間 タブレット+キーボード:7.4時間〜15時間 |
その他 |
LTEモデル有、顔認証選択可能、TPM選択可能、拡張クレードル対応、デジタイザーペン別売
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VAIO『VAIO A12』のスペック表。
スペックなのですが、注文方式の基本がCTOでかつ、キーボードの種類(バッテリー搭載か否か)などの選択肢が多く、かなりスペック構成によって価格が変動する模様。
多くのユーザーは“20万超え”確実
価格は約12万円からと、2in1PCにしてはリーズナブルな価格設定に見えます。しかし、一般的なスペック構成にすると、“20万円”は確実に超えてきそうです。
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CPU:Windows 10 Pro
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プロセッサー: Core i5-8200Y
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メモリー:8GB
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ストレージ:第三世代ハイスピードSSD 256GB
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LTE:なし
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指紋認証:搭載
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フロントカメラ:顔認証対応フロントカメラ
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リアカメラ:搭載
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TPMセキュリティーチップ:なし
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キーボード:2ndバッテリーあり/ワイヤレス機能あり(日本語配列)
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拡張クレードル:なし
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デジタイザースタイラス:あり
さてさて、価格はというと…。
あくまで私が構成した場合なので、気になる人はソニーストアのサイトから、試しにCTOしてみてください。
『VAIO A12』の4つのポイント
USB Type-C搭載
『VAIO A12』は、VAIOユーザー“待望の”USB Type-Cが搭載されました。
しかも、『USB PD』にも対応しています。
なので、モバイルバッテリーからも充電可能。さらに、USB PD非対応のモバイルバッテリーやUSB充電器でも、タブレット本体に限り充電可能になる便利仕様です。
ファンレス仕様
第8世代のCoreプロセッサーを搭載しながらも、『VAIO A12』は“ファンレス”になりました。
正直、どれくらいの放熱性能があるかが気掛かりですが、静音性の高いキーボードと相まって、図書館などの静かな場所でも使えそうです。
軽量2in1PC
『VAIO A12』は、2in1PCにしては軽量な部類に入ります。
スペック構成にもよるのですが、キーボードにバッテリーが入っているモデルを選択したとしても、約1.2kgです。タブレット単体なら、600g台前半。2in1PCの弱点とも言える“重さ”を解消してくれているモデルになっています。
Wacomデジタイザーペン対応
一番大きいポイントは、4,096段階筆圧感知のWacomデジタイザーペンに対応したこと。
VAIO Zでは、MPP(Microsoft Pen Protocol、旧N-trig)でしたが、本モデルはWacomを採用。筆圧段階も考えると、クリエイティブ用途にも…使える?
Panasonic『Let’snote XZ』との比較
最後に、法人向け2in1PCで似たような製品である、Panasonicの『Let’snote XZ』と簡単な比較をしてみたいと思います。
VAIO A12 | Let’snote XZ | |
薄さ | 最薄21.0mm | 最薄22.0mm |
軽さ | 最軽1,099g | 最軽1,019g |
駆動時間 | 最長15.0時間 | 最長18.5時間 |
Windows Hello | 指紋認証 顔認証 |
顔認証 |
デジタイザーペン | 4,096段階筆圧感知 | 1,024段階筆圧感知 |
『VAIO A12』と『Let’snote XZ』の簡単な比較表。
簡単な比較表で申し訳ないですが、どちらも似たような感じでした。
ただ、さまざまな使い勝手を考慮すると『VAIO A12』に軍配が上がりそうです。なお、耐衝撃性はどちらも高い上で、『Let’snote XZ』のほうがより頑丈な感じでした。
これぞ“VAIO”な2in1PCだぞっ!
正直、価格は安くはないですが、VAIOファンとしてはひさびさの“食指が動く”ノートPCに仕上がっていると思います。
特に“VAIOらしい”と思えるのが、キーボードを外しても無線キーボードとして使える点。
今まで、デタッチャブルしたキーボードの“残骸”は、邪魔になっていました。しかし、これなら外しても利用価値が出ますし、外す価値もあるのです。これぞVAIO、変態。
うぅ…食指が動く…。
おまけ
でも、それを踏まえても“アリ”なんだよね〜。
おわり
Image:VAIO