- LAMYらしく可愛くて使いやすいデジタイザーペン!
- キャップでペン先を保護できるのが嬉しい!
- ペン先が柔らかいので保護フィルムとの相性が出そう!
あの“LAMY”なデジタイザーペン。
Wacom feel IT Technologies搭載のEMRデジタイザーペン、Lamy『LAMY safari Stylus S Pen』をレビュー。ボールペンや万年筆でおなじみのLAMYブランドで販売されているデジタイザーペンですが、どうしても欲しかったので輸入してみました。
ものづくりの国ドイツですわね。
中身はWacomのテクノロジーってことは…日本とドイツの融合やね!
目次
Lamy『LAMY safari Stylus S Pen』って?
LAMY safari Stylus S Penってなに?
Wacom EMR(Wacom feel IT Technologies搭載)プロトコル対応のデジタイザーペン。
- LAMYブランドのデジタイザーペン。
- 文具ライクで持ちやすい。
- キャップがある。
- 日本での入手性が悪い。
- ペーパーライクフィルムと相性が悪い。
…それが、今回のLAMY safari Stylus S Penであーるっ!
本体チェック
LAMY safari Stylus S Penは、いわゆる『LAMY safari』と同じデザインなので、オリジナルと同様にペンキャップが付属しています。ちなみに、本体の素材はプラスチック。
なお、LAMY safari Stylus S Penのサイズは 13×140×13mm で、重さはキャップ込みだと17g、ペンのみだと9gでした(すべて実測値)。見た目のわりに軽いデジタイザーペンになっています。
キャップを外すとこんな感じ。まさに、LAMY safariそのまま。
余談ですが、本製品の型番は『MD-LAMYSF』。そして、本国のLamyのサイトを見ていると、メーカー名は“Lamy”表記で、同社のブランド名が“LAMY”という、大文字小文字の使い分けをしているようです。もっと言うと、LAMY safariも“LAMY Safari”でなく、“LAMY safari”という表記。…うーん、ややこしい。
しかも、Lamyは『LAMY AL-star black EMR』っていう、同じEMRのデジタイザーペンを出してるんだよねー。
■インターフェース
- サイドボタン
見た目こそLAMY safariですが、そこはデジタイザーペン。なので、サイドボタンもひっそりと存在しています。
ペンの芯についての詳しいことは後述するとして、芯自体はちょっと太めのエラストマーっぽい芯な模様。
LAMY safari Stylus S Penのペン軸はこんな感じ。
ここもオリジナルであるLAMY safariと同様に、くるくると回せば外せます。なので、やろうと思えば、オリジナルのLAMY safariのペン軸と入れ替えも可能。とはいえ、入れ替えたところで特に意味はないのですが……。
キャップについても、LAMY safariを踏襲したスタイルで、デジタイザーペンにしては珍しいクリップが搭載されています。
付属品チェック
■LAMY safari Stylus S Penの付属品一覧
- 替え芯 ×2
付属品としては、替え芯(2本)同梱されていました。替え芯はあるのに、なぜか芯抜きは付属していないので、替え芯交換をする際には、別途ピンセットか互換がある芯抜きを用意したほうがよさそう。
ちょっと不親切ですわね。
普通は芯抜きって付属しているはずなんだけどねー。
使ってみた
絶妙に持ちやすい
まず持って一番に感じたのが、文具的な絶妙な持ちやすさとグリップ感。さすがはLAMY safariの名を冠したデジタイザーペンだけある感じ。
グリップ部分が三角軸になっていて、かつグリップ部分の表面積が広いので、とにかく手に馴染む感じが良き。デジタル的な普通のデジタイザーペンだと、こういう文具的な持ちやすさへのアプローチがないものが多い気がするので、こういう文具っぽさは大事。このホールド性能の高さなら、長時間の利用でも苦にならないはず。
キャップがあるのでペン先の保護が可能
デジタイザーペンを持ち運ぶときの悩み。それは、ペン先の保護をどうするかということ。
今回のLAMY safari Stylus S Penは、前述したとおり、LAMY safariをベースとしているので、おなじみのクリップ付きキャップを搭載。なので、持ち運び時にちゃんとペン先を保護できるので、そういう悩みは不要となるのが嬉しいところ。
個人的には、ペン先をどう保護するかは常に悩みだったので、今回のLAMY safari Stylus S Penの仕組みは大歓迎。いっそのこと、全部のデジタイザーペンにキャップがあれば…と思ってしまいます。
替え芯も安くないから、こうやって保護できるのが嬉しいのであーる。
ペーパーライクフィルムとの相性が悪い
LAMY safari Stylus S Penのペン先がエラストマー(だと思う)になっているので、ペーパーライクフィルムだと摩擦係数が高くなりすぎるのが気になるところ。おそらく、筆圧が強い人だと、ゴリゴリにペン先が削れそうな予感……。
そもそも、LAMY safari Stylus “S Pen”の名のとおり、Samsungのデバイス(Galaxy Note10+等)向けに作られている製品。なので、おそらくデジタルデバイスのガラス面に書くことを想定したペン先になっているのでしょう。個人的にはゴリゴリしている書き心地であるハードな芯が好きなので、互換性があるペン先があるならば、リプレースするかもしれません。
書いてみた
Galaxy Book 12インチとCLIP STUDIO PAINT(ブラシ:Gペン・5px)で試し書きをしたのですが、ペンの見た目とは裏腹に細めの描画をする印象。エラストマー系で太めな芯で細めの描画なので、個人的にはCLIP STUDIO PAINT側でブラシの微調整が必須な感じ。
LAMY safari Stylus S Penは、ペンの先の先だけエラストマー芯で、そこ以外はプラスチック系になっています。イメージ的には、マッキーの極細のような感じ。なので、傾き検知自体は対応しているのですが、ガンガンに傾けて書く(描く)というのは現実的じゃない感じでした。
試し書きのトータルの印象としては、“描く”よりも“書く”向けな感じ。
まぁ、ベースのLAMY safariも画材というよりは文具なので、コンセプトとしては間違っていないかも。ただ、イラスト用途には芯を変えないと向かない印象でした。とはいえ、Wacom EMRなので、ジッターも少なくお絵描きでも芯さえ好みならアリ。
デジタイザーペンというよりは、芯の問題って感じですなー。
替え芯について
ペン先径 | 約φ1mm |
替え芯全長 | 約20mm |
材質 | エラストマー(?) |
LAMY safari Stylus S Penの替え芯スペック表
LAMY safari Stylus S Penの替え芯の形状はこんな感じ。
手持ちのGalaxy Book 12インチ付属のデジタイザーペンや、BOOXシリーズのデジタイザーペンとは違う形状でした。替え芯のイメージとしては、raytrektab 8インチの標準タイプの替え芯に近そう。
まとめ「メモ書き用デジタイザーペンとしてならアリ」
そういうわけで、Lamy『LAMY safari Stylus S Pen』のレビューを総括すると…
- 文具好きにはたまらないLAMYブランドのデジタイザーペン
- キャップ搭載でペン先を守れるのが嬉しい
- エラストマーっぽい芯で摩擦係数は高め
- お絵描き用途よりメモ書き用途に合いそう
という感じでした。
個人的にはデフォルトの芯が合わなかったので、raytrektab 8インチの替え芯に対応しているならリプレースしたいところ。LAMYブランドで所有欲は満たしてくれるのですが、最大の問題は替え芯の入手性の悪さ。なので、結局は社外の互換性のある替え芯を探すことになりそうです。
ペン軸に替え芯…入るかもっ!?(取れるし)
おまけ
やっぱり、Wacom EMRが至高だぞー!
ジッターも少ないですし、電池不要ですからね。
ゆっくり書く人からすると、ジッターは気になるもんね。
そうなんだよねー。
MicrosoftのMPPが、もう少しジッターが少なくなると嬉しいんだけどねー。
おわり
なんと、Made in Germanyっ!