- MacBook ProとSurface Laptop 3の15インチを比較!
- CPUやGPUの基礎スペックはMacBook Pro 15″が上!
- タッチパネル等の直感製はSurface Laptop 3 15″が上!
クリエイターにはどっちが良い?
クリエイター向けノートパソコンといえば『MacBook Pro』だが、最近登場した『Surface Laptop 3』も対抗馬として魅力充分。その中でも15インチモデルは、動画クリエイターやデザイナー注目だと思える。なので、両モデルの15インチを比較して…どっちが“買い”か考えてみます。
ねこさん、一応はデザイナー兼フロントエンドエンジニアやもんね!
なっ!?
…一応とは何事あーるかっ!?
目次
Mac vs Win—両フラグシップ対決!
冒頭でも触れたように、
の両機種は、クリエイターにとって注目のデバイスだろう。
どちらの製品もOSを出しているピュアなメーカーのノートパソコンのフラグシップモデルということもあり、この2機種を比較検討している人も多いはず。しかも、OSがmacOSとWindowsと根本から異なっているので、ユーザー的にはOSのチョイスという決断もあり、悩ましいところ。
なので、今回は、Apple『MacBook Pro 15インチ(2019)』とMicrosoft『Surface Laptop 3 15インチ』の2機種に絞って比較していきます。その結果、どっちが何に向いているかを考えてみましょう。
勝ち負けよりは、向き不向きを考えてみるのであーるっ!
▼MacBook Pro 15インチ(2019)
▼Surface Laptop 3 15インチ
スペック比較
MacBook Pro 15″(2019) | Surface Laptop 3 15″ | |
メーカー | Apple | Microsoft |
OS | macOS Catalina | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i9-9880H(8コア・16スレッド) Intel Core i9-9980HK(8コア・16スレッド) |
AMD Ryzen 5 3580U(4コア・8スレッド) AMD Ryzen 7 3780U(4コア・8スレッド) |
GPU | AMD Radeon Pro 560X AMD Radeon Pro Vega 16 AMD Radeon Pro Vega 20 |
AMD Radeon RX Vega 9 AMD Radeon RX Vega 11 |
RAM | 16GB(DDR4) 32GB(DDR4) |
8GB(LPDDR4X) 16GB(LPDDR4X) |
ROM | 512GB(PCIe SSD) 1TB(PCIe SSD) 2TB(PCIe SSD) 4TB(PCIe SSD) |
128GB(PCIe SSD) 256GB(PCIe SSD) 512GB(PCIe SSD) 1TB(PCIe SSD) |
カメラ | フロント:720p HD | フロント:720p HD |
画面サイズ | 15.4インチ(16:10) | 15インチ(3:2) |
画面解像度 | 2,880×1,800(QWXGA+) | 2,496×1,664(独自規格) |
タッチパネル | - | ○ |
デジタイザーペン | - | ○(Surface Pen) |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac) | Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
バッテリー | 83.6Wh(最大10時間) | 45.0Wh(最大11.5時間) |
I/O | Thunderbolt 3 ×4 3.5mmステレオミニ |
USB 3.1 Type-A ×1 USB 3.1 Type-C ×1 Surface Connect 3.5mmステレオミニ |
サイズ | 349.3×240.7×15.5mm | 339.5×244×14.69mm |
質量 | 1,830g | 1,542g |
備考 | Touch ID(指紋認証) True Tone Display P3 |
Windows Hello(顔認証) Office Home & Business 2019付属 |
MacBook Pro 15″(2019)とSurface Laptop 3 15″のスペック比較表。
これがなきゃ始まらない!…ということで、まずは『MacBook Pro 15インチ(2019)』と『Surface Laptop 3 15インチ』のスペックを比較表にしてみました。
サクッと流してみてくださいまし〜♪
細かい部分の比較
■特にスペックに差異がある部分
- CPU
- MacBook Pro:Intel Core
- Surface Laptop:AMD Ryzen
- アスペクト比
- MacBook Pro:16:10
- Surface Laptop:3:2
- タッチパネル
- MacBook Pro:非対応
- Surface Laptop:対応(Surface Pen対応)
- 認証技術
- MacBook Pro:Touch ID(指紋認証)
- Surface Laptop:Windows Hello(顔認証)
細かいスペックの違いは、これから…ということにして、『MacBook Pro 15インチ(2019)』と『Surface Laptop 3 15インチ』の比較で、特に対照的な部分を箇条書きにてピックアップしてみました。
やはり、MacBook Pro 15インチがIntel製CPU、Surface Laptop 3 15インチがAMD製CPUという部分が気になるところ。これがどこまでベンチマーク結果に響くのか…ですね。
そして、タッチパネルの有無。MacBookシリーズがタッチパネルでないのは“いつものこと”として、Surface Laptopのタッチパネル+デジタイザーペンがどこまでアドバンテージになるかも注目でしょう。
ってことで、CPU・GPU・ディスプレイなどを掘り下げてみるよー!
CPU比較
■MacBook Pro 15″(2019)
- Intel Core i9-9880H
- シングル:193
- マルチ:1,569
- Intel Core i9-9980HK
- シングル:201
- マルチ:1,641
■Surface Laptop 3 15″
- AMD Ryzen 5 3580U
- シングル:139
- マルチ:693
- AMD Ryzen 7 3780U
- シングル:149
- マルチ:701
上記はベンチマークソフト『Cinebench R15』の結果。
ベンチマーク自体は、NotebookCheckに掲載されているものです。
こうベンチマークスコアで比較してしまうと、Core i9とRyzen 5/7を比較すること自体が酷な気がします。とはいえ、価格は少しMacBook Pro 15インチが数万円高いので、そこをどう捉えるか…ということになりそうです。
GPU比較
■MacBook Pro 15″(2019)
- AMD Radeon Pro 560X
- G3D Mark:3,687
- AMD Radeon Pro Vega 16
- G3D Mark:4,683
- AMD Radeon Pro Vega 20
- G3D Mark:6,344
■Surface Laptop 3 15″
- AMD Radeon RX Vega 9
- G3D Mark:?
- AMD Radeon RX Vega 11
- G3D Mark:2,269
上記は、ベンチマークソフト『3DMark』の結果。
ベンチマーク自体は、Videocard Benchmarksに掲載されているものです。
Radeon RX Vega 9のベンチマーク結果がなかったので、そこは何とも…なのですが、やはりこちらもMacBook Pro 15インチが優勢という結果に。
ディスプレイ比較
■MacBook Pro 15″(2019)
- 画面サイズ:15.4インチ
- 画面解像度:2,880×1,800(QWXGA+)
- アスペクト比:16:10
- タッチパネル:非対応
- デジタイザーペン:非対応
■Surface Laptop 3 15″
- 画面サイズ:15インチ
- 画面解像度:2,496×1,664(独自規格)
- アスペクト比:3:2
- タッチパネル:対応(10点マルチタッチ)
- デジタイザーペン:対応(MPP)
クリエイター的にディスプレイ比較するならば、色域(sRGB・AdobeRGB)も気にしたいところ。しかし、両機種とも公式で正確な色域を公表していない。
MacBook Proは『Display P3』に対応しており、sRGBでいうと115%ぐらいのカバー率と言われている。Surface Laptop 3は特に何も謳っていないが、sRGBは100%を少し超えたぐらいとの情報があった。ディスプレイの色域はMacBook Proの勝ちだろう。
しかし、Surface Laptop 3にはMacBook Proにはない、『タッチパネル』と『デジタイザーペン』という絶大なるアドバンテージがある。
ピュアなクラムシェル型なので、デジタイザーペンでイラストを描く…というのは現実的ではないが、それでもPhotoshopでのレタッチ作業やIllustratorでのアンカーポイントの移動には充分活躍できるはず。
インターフェース類比較
■MacBook Pro 15″(2019)
- Thunderbolt 3 ×4
- 3.5mmステレオミニ
■Surface Laptop 3 15″
- USB 3.1 Type-A ×1
- USB 3.1 Type-C ×1
- Surface Connect
- 3.5mmステレオミニ
インターフェースは…Surface Laptop 3 15インチのSurface Connectは魅力的だが、ここはMacBook Pro 15インチの圧勝と言わざるをえない。
正直、Microsoftがどうしてここまで『USB Type-C』や『Thunderbolt 3』の採用に消極的なのか、その理由や意図が分からない。
Surface Goのようなエントリークラスならまだしも、Surface Book 2やSurface Laptop 3のようなモデルならば、Thunderbolt 3を搭載してほしいと思ってします。デザイナーはそこまでだが、動画クリエイターならThunderbolt 3を欲しがっている人もきっと多いはずなのだが…。
それぞれに向く人・向かない人
それでは最後に、今までの比較を踏まえて、『MacBook Pro 15インチ(2019)』と『Surface Laptop 3 15インチ』のそれぞれに向く人・向かない人を考えてみます。
MacBook Pro 15″(2019)に向く人・向かない人
■向く人
- デスクトップの代替として使いたい人。
- ちょっと重くても平気な人。
- PremiereやAfter Effectsをゴリゴリ多用する人。
- 絶対Thunderbolt 3が必要な人。
- トラックパッドの使い勝手命な人。
■向かない人
- ちょっとでも荷物を軽くしたい人。
- バタフライ構造キーボードの耐久性が不安な人。
『MacBook Pro 15インチ(2019)』に向く人をひとことでまとめると、PremiereやAfter Effectsを利用する動画クリエイターという感じ。
動画系の編集は、とにかくCPUとGPU性能が物を言うので、MacBook Proのほうがよさそう。IllustratorやPhotoshopしか使わない人でも、トラックパッドの操作性を気にするなら、こちらが向いている気がします。
Surface Laptop 3 15″に向く人・向かない人
■向く人
- タッチやペンでダイレクトポインティングしたい人。
- ハイスペックでも荷物を軽くしたい人。
- USB Type-Aポートが欲しい人。
- 縦の情報領域が広く欲しい人。
■向かない人
- Thunderbolt 3が必須な人。
- MacやiPhone向けの開発をしている人。
『Surface Laptop 3 15インチ』に向く人をひとことでまとめると、アスペクト比3:2を最大限活用できるIllustratorやPhotoshop利用のフォトグラファーやDTPデザイナーという感じ。
スペック的にはMacBook Proに劣っていますが、アスペクト比が3:2というのは、縦の解像度がある程度欲しいフォトグラファーやDTPデザイナーに合いそうな気がします。あとは、やはりタッチパネルやデジタイザーペンが欲しい人ですね。
まとめ「勝敗のキモはCPU&GPUとアスペクト比かも!?」
Apple『MacBook Pro 15インチ(2019)』とMicrosoft『Surface Laptop 3 15インチ』のスペックを比較していきましたが、基礎スペックだけでいうとMacBook Pro 15インチ(2019)のほうが勝っている感じでした。
ただ、Surface Laptop 3 15インチのアスペクト比が3:2であること、デジタイザーペンが使えること、そして何より軽いこと。そう考えると、単純に勝ち負けよりかは、どこを重視するかという話になってきそうです。
ねこちゃん的には、
- 動画系:MacBook Pro 15インチ(2019)
- 写真系:Surface Laptop 3 15インチ
って棲み分けかなー!?
おまけ
Surface Laptop 3 15″は、もうちょっとCPUをモリモリにしてほしかったかなー?
ハイエンドな部類には入ると思いますが、今回は相手が悪かった感じもしますわね。
うーむ…。
でも、比較対象的にはMacBook Pro 15″になるからねー。
悩ましいところですわね。
おわり
私の用途(Illustrator・Photoshop・Premiere・Brackets・XD・Visual Studio)で想定して考えたよー!