謎の魔力を持つゲーム…クソゲー。
世間でクソゲーと単に呼ばれるが、私はクソゲーにも“2種類”あると思います。その分類と、私の愛すべきクソゲーを3つ紹介します。
でも、クソゲーだからこその楽しみもあると思うんですよね。
目次
一般的なクソゲーの定義
私の思うクソゲーについてお話する前に、まずは世間一般的なクソゲーの“定義”についておさらいしておきます。
- ゲームバランスが崩壊している。
- ゲームのボリューム感が少ない。
- BGMのテンポが異常に悪い。
- バグが非常に多い。
- ゲームシナリオが論外。
それこそ『がんばれゴエモン ~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~』ではありませんが、ゲームには少なからず“バグ”は存在します。開発者もデバッガーも大変ですからね。
しかし、バグが多すぎるのは問題。
ゲームシナリオがつまらないのは、もっと問題。
ゲームバランス!?…ちゃんと確認してください。
要するに、ゲームとしての作り込みが甘いのが、一般的な“クソゲー”と呼ばれるものになるわけです。
▼むしろ、異論が出ないくらいの神ゲーだと思います。
クソゲーには“2種類”あると思う
そんな“クソゲー”ですが、2種類が存在すると私は思います。
- 本当のクソゲー
- 愛すべきクソゲー
に分けられると思うのですよね。
本当のクソゲー
本当のクソゲーは、前述したクソゲーの定義通りです。
製作者の愛も何も感じないやっつけ仕事的なゲームこそが、真のクソゲーだと思うわけです。
どんなゲームが真のクソゲーかは、あえてここでは言及しません。人によって感じかたは違うと思いますし、名指しで批判は良くないですからね…。
愛すべきクソゲー
対して、愛すべきクソゲーは、以下の3要素があると思います。
- 笑って許せるバグ。
- ぶっ飛んだゲーム性。
- 主人公のバカさ加減。
俗に言う“バカゲー”であったり、“手の込んだ手抜き”です。
要するに、しっかりとゲームとして作り込まれている(と思う)のが、愛すべきクソゲーだと思うわけです。開発者やメーカーが、面白いものを創造しようという“意思”が、こちらに伝わってくるゲームですね。
▼こんなものがあるとは…。
愛すべきクソゲーベスト3
さて、愛すべきクソゲーが、どんなものであるかを理解してもらったと思うので、私が思う“愛すべきクソゲーベスト3”を紹介します。
第3位.2007年KOTY受賞作—四八(仮)
第3位は、2007年のクソゲーオブザイヤー受賞作である『四八(仮)』です。
- 稲川淳二氏の怪談話。
- 筒井康隆氏の問題作。
- 伊藤潤二氏のシナリオ。
- 水木しげる氏が登場する。
- 謎の『ヒバゴン』。
これって、世間だと超絶クソゲー扱いのゲームじゃんっ!?(笑)
ただ、やろうとしていることは使わってくるので、クソゲーというよりは“不完全”というべきゲームだと思います。
このゲームを愛すべきクソゲーとしているのには、著名な作家先生の登場があります。
ただ、伊藤潤二氏のシナリオ以外は、正直作家先生にとって何とも言えない仕上がりになっています。そこも含めての愛すべきクソゲーということで。
第2位.世界最弱主人公の冒険活劇—スペランカー
第2位は、主人公がびっくりするくらい弱いことで有名な『スペランカー』です。
- 即死ゲームを楽しめる。
- ゲーム自体は面白い。
- SEやBGMが秀逸。
このゲームをすることによって、忍耐力が向上すると思いますよ。それくらい死にゲーなので。
ただ、やっていると面白い。意外と慣れてくると、そこまで即死しなかったりするので、クソゲーというよりは“初見殺し”なゲームなのかも知れません。
第1位.世界のキタノの問題作—たけしの挑戦状
記念すべき(?)第1位は、やはり『たけしの挑戦状』でしょう。
- ゲームへのアンチテーゼかも。
- いろいろとグレー。
- ふざけることに全力を尽くしている。
ただ、クソゲーというよりは“バカゲー”ですね。今の時代だと完全にアウトですが、当時だからこそできるグレーを限りなく遊んでいるというところでしょうか。
危ない人々、危ない発言…今リリースは100%不可なゲームでしょう。
なにせ、バーチャルコンソールなどのアーカイブで再リリースするときには、一部の文章が書き換えられているくらいです。当時でも問題作だったので、現在ではもっと問題作といえるでしょう。
ただ、ここまでファミコンのソフトに盛り込んだのですから、開発者は全力でゲームを作ったのでしょう。リスペクトの意を込めて、第1位なのです。
総評:クソゲーなんて存在しない?
クソゲーには、本当のクソゲーと愛すべきクソゲーの2種類あるのではないかと、お話してきました。ただ、実際にはクソゲーというものは、そこまで多く存在しないと思います。
クソゲーの定義は難しいですが、やはりシナリオの薄さとバグの多さでしょうね。この2つは、開発陣の努力でどうにかなるものですし。
でも、それなりに楽しめたと思います。結局は、私たちユーザーがどう楽しむかで、クソゲーかどうかが決まるのかも知れないですよね。
結論は「こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって と゛うするの」です。
おまけ
おわり