- MIXI M『プレミアム会員』の“月額480円”はサービス内容を鑑みると割高
- リアルカードの有効期限が来るたびに発行手数料が発生するのがネック
- バーチャルカードが複数枚発行できるのは良いが使えない店舗が多いのは難
MIXIが『MIXI Mリアルカード』と『MIXI Mプレミアム会員』を提供開始しました。
早速、プレミアム会員に加入し、リアルカードを発行したものの、現状は「微妙」というのが正直な感想。とはいえ、せっかくサブスク加入したので、特典について整理してみます。
かなり強気な価格設定ですわね。
『Apple Pay』と『Google Pay』の両方に対応しているのは、大きなメリットではあるんやけどね。
『MIXI Mリアルカード』について
『MIXI Mリアルカード』とは、スマートフォンアプリ『MIXI M』と連携させて利用する、券面にカード番号の表記がないナンバーレスのプリペイドカード。
- 国際ブランド
- Visa
- タッチ決済
- Visa Contactless Payments
- 発行手数料
- 1,000円
- 有効期限
- 3年
- 保有可能枚数
- 2枚
- 利用枠
- 10万円/月 〜 50万円/月
- PINコード
- 設定可能
- カード名義人
- 本人名義
MIXI Mには『リアルカード』と『バーチャルカード』が存在しており、今回紹介しているのは『リアルカード』のほう。以前、『6gramカード』というリアルカードが同社から発行されていたのですが、その後継となるのが、今回の『MIXI Mリアルカード』です。
バーチャルカードでは国際ブランドが『Visa』と『JCB』から選択可能ですが、リアルカードの国際ブランドは『Visa』のみとなっております。また、昨今のプリペイドカードとしては当然ですが、タッチ決済である『Visa Contactless Payments』にも対応しています。
この『MIXI Mリアルカード』自体、はっきり言って、券面がスケルトンデザインになっているということ以外、特に取り立てて書くことはありません。それくらい、良くも悪くも“普通”なプリペイドカードです。ポイント還元の類もありません。
強いて言えば、競合しているプリペイドカードとは異なり、最大2枚までリアルカードを発行できるところが、メリットらしいメリットになるでしょう。
券面がスケルトンデザインという面白さも、競合に『B/43』があるから、そこまで目立ってないのであーる。
『B/43』との違いは、こちらはナンバーレスプリペイドカードだというところですわね。
『MIXI Mプレミアム会員』について
『MIXI Mプレミアム会員』とは、便利な機能などが使えるようになる、有料のサブスクリプションサービス。
- 月額480円
- 毎月3枚までバーチャルカードが無料発行可能
- バーチャルカードの無料発行期間は3か月
- 無料発行権利は期間内なら繰越が可能
- バーチャルカードの保有上限は30枚
- ガソリンスタンドやホテルでのリアルカード決済に対応
- 利用時にオーソリとして1万円が差し引かれる
- 売上確定したタイミングで差額分のオーソリは返金
- 毎月5,000円まで残高の受取手数料が無料
- 海外加盟店での決済手数料が無料
- 通常は決済手数料が3%発生するが無料になる
MIXI Mリアルカードと同時に発表されたのが、有料のサブスクリプションサービス『MIXI Mプレミアム会員』。
この手のサブスクリプション型決済サービスといえば、みんなの銀行『プレミアムサービス』、Revolut『Revolut Metal』、住信SBIネット銀行『ミライノデビット プラチナ』、などがありますが、これらはすべてデビットカード。しかし、今回のMIXI Mはプリペイドカードなので、そう考えると少し珍しいかもしれません。
『MIXI Mプレミアム会員』に加入すると、ガソリンスタンドやホテルでの決済に対応すること、そして海外加盟店での決済手数料が無料になること、これらが主な特典になってきます。現時点では、サブスクリプションに加入しても、ポイント還元の類はありません。なので、加入は慎重に。
ちょっと特殊なサブスクリプションなのかもですな。
月額480円のランニングコストを回収できるかは、ちょっと難しいところやんね。
『リアルカード』と『プレミアム会員』ってどうなの?
ナンバーレスのプリペイドカード『MIXI Mリアルカード』。
有料のサブスクリプションサービス『MIXI Mプレミアム会員』。
双方とも、後発のわりにはパンチ力に欠ける印象を持ってしまいます。
『MIXI Mリアルカード』については、そもそもの発行手数料が高い。
有効期限が3年で、そのたびに再発行手数料として1,000円が発生してしまうのが、何とも解せぬところ。プリペイドカードにかかるコストも重々承知しているのですが、それでも割高感は否めません。
『MIXI Mプレミアム会員』については、特典が自分には合わないかと。
外貨決済にかかる事務手数料が無料になるのは嬉しいのですが、国際ブランドのレートを考慮すると、海外決済に強い『Revolut』や『Sony Bank WALLET』のほうが、結果的に安く済むかもしれません。このあたりは要検証ですが。
そもそもなんだけど、MIXI Mは『プリペイドカード』だから、デビットカードに比べて使える店舗が限られてしまうのがネックですな。
もっと言うと、他のプリペイドカードと比べても、決済できる店舗が少ないイメージですわ。
うーん、その印象は強いですな。
まとめ「“もうひと押し”が欲しい」
最大2枚までリアルカードを発行できるのは良いが、有効期限が3年で、そのたびに再発行手数料として1,000円が発生してしまうのは、ちょっと高い。
外貨決済にかかる事務手数料が無料になるのは良いが、もっと海外決済に強いカードはあるので、わざわざ加入する必要性はない。
せっかく『MIXI Mプレミアム会員』に加入したのですが、調べれば調べるほどに「微妙では!?」と感じてしまう始末。
たぶん、MIXI Mプレミアム会員、すぐに解約しちゃう気がします。……うーん、すいません。
ごめんぬ。
おまけ
なんか、加入して失敗しちゃったかも。
これからに期待するしかありませんわね。
なんか、しれーっと“サ終”しそうな感もあるけどね。
おわり
“月額480円”という、ランニングコストが悩ませますな。