- Western Digitalの各HDDの違いを調べた!
- 6種類のWDなHDDは全部役割が違った!
- 最強はHGSTからやって来た『Ultrastar』様!
HDDっていろいろだ!
Western DigitalのHDDって種類が多い。なんと、現行では“6種類”もあった。なので、各HDDラインナップの違いを再調査してまとめました。


「ガチ兄貴」って…。

もう少し表現の柔らかさは持ってほしいですが、それくらい凄いのでしょうね。
目次
Western Digital製HDDのラインナップ

■Western Digital製HDD
- WD Blue
- WD Black
- WD Red
- WD Purple
- WD Gold
- Ultrastar
現在入手可能なWestern Digital製HDDのラインナップは上記のとおり。Blue、Black、Red、Purple、Gold、Ultrastar…で合計6色(1つは色じゃないけど)。
少し前までは、自作PCユーザーおなじみの『WD Green』が存在していたが、これは『WD Blue』に数年前に統合されて消滅している。時期でいうと、2015年9月で廃止になっていた。ちなみに、WD Greenは“性能よりも容量”なスタンスの容量特化HDDだった。

とりあえず、WD Greenはなくなったってことですなー。

じゃあ、WD Greenの5,400rpmのHDDはなくなったん?

あ、それはWD Blueのところで話すよー。
各Western Digital製HDDの違い
■各WD製HDDの違い
- WD Blue:一般ユーザー向けの安定重視HDD
- WD Black:一般ユーザー向けのハイパフォーマンスHDD
- WD Red:NAS向けの常時安定駆動HDD
- WD Purple:監視カメラ向けの常時安定駆動HDD
- WD Gold:データセンター向けの同時安定アクセス重視HDD
- Ultrastar:エンタープライズ向けの大容量HDD
それぞれのWestern DigitalのHDDの違いをまとめると、上記のような感じになる。
そうそう、今更…なのですが、実は『WD Gold』はまだ市場に流通しているのですが、『Ultrastar』と統合されています。Western DigitalのサイトにもWD Goldの記載はもうありません。
WD Blue

■WD Blueについて
- 位置づけ:一般ユーザー向け
- 用途:コンシューマー用PCやゲーム機の組み込み用
- 特徴:高いコストパフォーマンスと高い安定性
『WD Blue』は、Western Digital製のHDDの中で、もっともポピュラーな存在。位置づけも一般ユーザー向けで、自作PCを作る際にはお世話になることが多い。
前述のとおり、WD Greenとは2015年に統合されており、現行の5,400rpmのWD Blueが旧WD Greenという位置づけになっていたりする。つまり、回転数が5,400rpmと7,200rpmのものがラインナップされているということになる。
WD Black

■WD Blackについて
- 位置づけ:一般ユーザー向け
- 用途:ハイパフォーマンスPCやクリエイター向けPC用
- 特徴:WD Blueよりも高性能でエンタープライズ向けHDD風
『WD Black』は、単純に言ってしまうとWD Blueのお兄さんというスタイルのHDD。
システムドライブはSSDというのが主流になっているが、データドライブはHDDというのが未だに多いはず。そのデータドライブのHDDも高速化&安定化しようとするなら、このWD Blackを選ぶことになる。
WD Red

■WD Redについて
- 位置づけ:エンタープライズ向け
- 用途:NASや小型サーバー向け
- 特徴:低音で高い静音性と24時間365日連続稼働を想定
『WD Red』は、NASや小型サーバーのような常時稼働させないといけない機器に向けられている安定性と信頼性重視のHDD。
一般ユーザー向けのWD Blueとの大きな違いは、“24時間365日連続稼働”を想定しているか否か。もちろん、Blueは想定しないので、NASに組み込む際にはRedを選ぶようにしましょう。
ちなみに、WD Redには『WD Red』と『WD Red Pro』が存在する。この違いは、Proは4ベイ以上のNASに対応しているか否か。回転数もProは7,200rpm(無印は5,400rpm)になっている。
WD Purple

■WD Purpleについて
- 位置づけ:エンタープライズ向け
- 用途:監視カメラやサーベイランス向け
- 特徴:データの同時読み込み・同時書き込みに強く、24時間365日連続稼働を想定
『WD Purple』は、監視カメラやサーベイランス向けの特殊なHDD。こちらもWD Redと同様に安定性と信頼性を重視している。
WD Redと違う趣なのが、データの同時読み込みや同時書き込み時の最適化。安定性や信頼性を重視しながら、上手にHDDのデータ領域を使うように設計されている。
WD Gold

■WD Goldについて
- 位置づけ:エンタープライズ向け
- 用途:データセンター向け
- 特徴:高耐久性と大容量、24時間365日連続稼働を想定
『WD Gold』は、データセンター向けに作られた“Western Digital最強”のHDD。高い安定性と耐久性、そして常時稼働を想定している。
一般ユーザーが買うことは少ないが、Western DigitalのHDDの中で一番大容量なので、大容量なHDDが欲しかったらWD Goldのお世話になるかもしれない。
なお、公式にはWD Goldは『Ultrastar SATA』というシリーズにリネーム(統合)されている。(WD Gold自体はまだ流通しています。Goldのほうが安い)
Ultrastar

■Ultrastarについて
- 位置づけ:エンタープライズ向け
- 用途:データセンター向け
- 特徴:高耐久性と大容量、旧HGST
『Ultrastar』は、Western Digital最上位モデルのHDD。…んんん?
面倒なので簡単にまとめると、
- Western Digitalの旧最上位:WD Gold
- HGSTの旧最上位:Ultrastar
が
- Western Digitalの新最上位(旧HGST):Ultrastar
- 旧WD Gold:Ultrastar SATA
ということです。

HGST最強説っ!
まとめ「WDのHDDは6種類!最強はUltrastarだ!!」

Western DigitalのHDDの各種類の違いについて総括すると…
- WD Blue:一般ユーザー向けの定番
- WD Black:一般ユーザー向けの上位
- WD Red:エンタープライズ向けでNAS用
- WD Purple:エンタープライズ向けでサーベイランス用
- WD Gold:エンタープライズ向けでデータセンター用
- Ultrastar:WD Goldがリネームされた姿
という感じですな。
見てもらったように、UltrastarだけHGSTな“外様”ですが、これがWestern Digitalの最強HDDです。

WDシリーズは、ちゃんと違いを明確にして作られているのですな〜。
おまけ

ということは、お金さあれば『Ultrastar』を選べばおけおーなのかー。

かなり高価なHDDですがね。

個人の場合は、WD Redぐらいで収まりそうやけどね。

OSはSSDになって久しいし、上位のHDDは個人だと使い方に悩むよねー。エクストリーマー向けかなー?
おわり
Blueが末っ子で、Ultrastarがガチ兄貴っ!