解説だっ!ややこしい『iCloudミュージックライブラリ』について—『Apple Music』と『iTunes Match』の違いって?

解説だっ!ややこしい『iCloudミュージックライブラリ』について—『Apple Music』と『iTunes Match』の違いって?
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iCloudって、ややこしい?

音楽ストリーミングサービスが流行っている昨今。Appleも『Apple Misic』というサービスを行っています。その前に…iTunesの楽曲データをiCloudに保存できるのを知ってましたか?今回はそんな“音楽周り”のお話。

四条ねこ
iCloudと画像に引き続き、またまたiCloudネタだーーー!
まの
音楽もややこしそうですね…。
四条ねこ
ご明察〜♪
キーワードは、『iCloudミュージックライブラリ』だねっ!

『iCloudミュージックライブラリ』とは

『iCloudミュージックライブラリ』とは

Appleの音楽サービスには、『Apple Music』『iTunes Match』の“2種類”が存在するのだが、その前に『iCloudミュージックライブラリ』を知っておく必要があるので、こちらを解説します。

さたえり
『iCloudミュージックライブラリ』を簡単に説明どうぞ!
四条ねこ
ええっ!?
えーと…音楽データやプレイリストをiCloud上に保存して、同じApple ID下ならば、デバイス間を跨いで同じ環境で音楽を楽しめる機能かなっ!
『iCloudミュージックライブラリ』利用すれば、ひとつのライブラリを共有できる。

『iCloudミュージックライブラリ』利用すれば、ひとつのライブラリを共有できる。

『iCloudミュージックライブラリ』を簡単にいうと、上画像のような感じになります。

『iCloudミュージックライブラリ』を利用すれば、iTunesライブラリのデータ(楽曲やプレイリストなど)が、iCloud上にアップロードされます。この音楽データは、CDからリッピングしたデータもiTunes Storeで購入したものも含みます。

このiCloud上にアップロードされたデータは、『Apple Music』のカタログを参照(マッチング)して、Apple Music上にある楽曲ならそれに置換し、ない楽曲はそのままストリーミング再生します。

四条ねこ
要するに、『iCloudミュージックライブラリ』は、『Apple Music』のいち機能ってことだねっ!
まの
そして、“自分の音楽ライブラリーをクラウド化できる”ということですね?
四条ねこ
そゆことであ〜るっ!

利用するには『Apple Music』に加入する必要あり

利用するには『Apple Music』に加入する必要あり

この『iCloudミュージックライブラリ』は、少々厄介でちゃんと調べた上で、当該機能を利用するべきです。これに関しては、後ほど解説します。

四条ねこ
とりあえず言えるのは、『Apple Music』に加入しないと、説明した機能が使えないってことだねー。

もし、『iCloudミュージックライブラリ』を利用したいなら、『Apple Music』への加入が“必須”ということを覚えておきましょう。

Appleの音楽サービスには“2種類”ある

Appleの音楽サービスには“2種類”ある

それなら『iCloudミュージックライブラリ』を使いたいなら、『Apple Music』に入ればいい…というわけでもありません。

まの
何だかややこしくなってきましたね…。
四条ねこ
実はAppleの音楽サービスには…

  • Apple Music
  • iTunes Match

の2つがあるんだよー!

Appleは『Apple Music』の他に、『iTunes Match』というサービスを行っています。非常にややこしいですね…。

サービス名 Apple Music iTunes Match
料金 980円/月(個人メンバーシップ) 3,980円/年
音楽ストリーミング ×
音楽ライブラリの参照元 Apple Musicのカタログ iTunes Storeのカタログ
音楽ライブラリのDRM Apple Musicにあるもの:DRM付きに変換
Apple Musicにないもの:DRMフリー
DRMフリー

『Apple Music』と『iTunes Match』の比較表。

簡単に比較表にすると上図のような感じ。

超絶ややこしいのですが、『iCloudミュージックライブラリ』と“ほぼ”同等のサービスが、『iTunes Match』になります。これについては後述。

四条ねこ
ってことで、今から『Apple Music』と『iTunes Match』についても解説するぞー!

『Apple Music』とは

『Apple Music』とは

『Apple Music』を一言でまとめるならば、
有料の音楽配信サービスと楽曲のクラウド保存
が使えるサービスです。

『Apple Music』の主な仕様

  • 有料の音楽配信サービス。
  • 月額料金は基本980円。
  • 音質はAACコーデックの256kbps。
  • 『iCloudミュージックライブラリ』が利用可能。
  • ライブラリ内のリッピングした楽曲にDRMが付く可能性がある。
四条ねこ
音質配信サービスはいろんな企業がやっているけど、Apple Musicの特徴は『iCloudミュージックライブラリ』が使えることだねっ!

有料の音楽配信サービスについては、今回は割愛します。イメージは、『LINE MUSIC』や『AWA』のようなものだと思ってもらえれば大丈夫です。

ここではApple Musicの“キモ”である『iCloudミュージックライブラリ』を、もう一度掘り下げてみます。

『iCloudミュージックライブラリ』では、楽曲にDRMが付く場合がある。

『iCloudミュージックライブラリ』では、楽曲にDRMが付く場合がある。

先程も説明したのですが、『iCloudミュージックライブラリ』は、Apple Musicの楽曲・iTunesライブラリの楽曲の2つが、iCloud上に保存されているイメージです。
なので、自分のiTunesライブラリも含めた楽曲が、他のデバイスでストリーミング再生できるようになるのです。

四条ねこ
ここまではOKだよねっ!?ここからは注意点だよー!

さて、そんな便利な『iCloudミュージックライブラリ』なのですが、とても重要な“注意点”があります。

それこそが…『DRM(デジタル著作権管理)』です!

iTunesライブラリをiCloud上にアップロードするときに、Apple Musicのカタログを参照します。そのときに、同カタログ上に同じ楽曲がある場合、アップロードした楽曲に『DRM』が付きます。

DRM付きの楽曲は、同じApple IDを持つデバイスでしか再生できません。また、アップロード後にiTunesライブラリを消去して、Apple Musicを解約すると、音楽データが飛ぶという“取り返しのつかないこと”になります。これこそ注意点です。

まの
要するに、『iCloudミュージックライブラリ』は、自分でリッピングしたDRMフリーの楽曲でもDRMが付く場合があるということですね?
四条ねこ
そゆことだねっ!

『iTunes Match』とは

『iTunes Match』とは

『iTunes Match』を一言でまとめるならば、
DRMフリーでiTunesライブラリのクラウド保存
が使えるサービスです。

『iTunes Match』の主な仕様

  • 音楽のクラウド管理サービス。
  • 年額3,980円。
  • アップロードした音楽はAACコーデックの256kbps。
  • リッピングした楽曲はDRMフリーのまま。
  • 最大曲数は10万曲まで。
四条ねこ
超絶ざっくり言うと、さっきの『iCloudミュージックライブラリ』をDRMフリーで使えるようにした機能だねっ!
『iTunes Match』では、楽曲にDRMは付かない。

『iTunes Match』では、楽曲にDRMは付かない。

『iTunes Match』は、非常に『iCloudミュージックライブラリ』と似たようなサービスで、こちらもiCloudに楽曲を保存して、他のデバイスで楽曲がストリーミング再生できるようになる。

しかし、『iTunes Match』では、リッピングした楽曲にDRMは付きません。また、参照先もApple Musicのものではなく、iTunes Storeのものを使用しています。

まの
純粋な“音楽データのクラウド保存サービス”ですね?
四条ねこ
うぬっ!

2つのサービスの最大の違いは『DRM』の有無

  Apple Music iTunes Match Apple Music + iTunes Match
音楽配信サービス ×
Apple Musicにある楽曲 DRM付きに変換 DRMフリー
Apple Musicにない楽曲 DRMフリー

『Apple Music』と『iTunes Match』の関係性。

今までのことを踏まえると、上の表のような感じになります。

四条ねこ
2つサービスがあってややこしいけど、それぞれが“補完をする”ようにできているんだね〜。
さたえり
かなりややこしいけどね…。

名前は違えど、iCloud上に自分のiTunesライブラリの楽曲データをアップロードする機能は、『Apple Music』にも『iTunes Match』にも存在します。
ここでの違いは、“DRMの有無”です。

そして、当然ですが『iTunes Match』がストリーミング再生できる楽曲は、自分のiTunesライブラリにあるもののみ。『Apple Music』のような配信サービスは使えません。

それぞれのサービスに向く人・向かない人

それぞれのサービスに向く人・向かない人

最後に、それぞれのサービスに向く人・向かない人を考えてみました。

■Apple Music向きな人

  • 音楽配信サービスが必要。
  • ライブラリを消す予定がない。
  • DRMを特に気にしない。
■iTunes Match向きな人

  • 楽曲のバックアップ目的。
  • 音楽配信サービスが不要。
  • DRMフリーを好む。
四条ねこ
もちろん、両方加入すれば完璧だけど、そこはお財布と要相談だね〜!

『Apple Music』は使いたいけれど、自分のiTunesライブラリの楽曲データがDRM付きになるのが嫌な人がいると思います。
そういう人は、『iTunes Match』に加入してから『Apple Music』に加入することで、iTunesライブラリの楽曲データをDRMフリーのまま利用することが可能になります。

総評:便利だけど…ややこしいかも?

総評:便利だけど…ややこしいかも?

非常に長い解説記事になってしまったので、簡単に要約します。

楽曲データとiCloudについて

  • Appleには『Apple Music』と『iTunes Match』がある。
  • Apple Musicには『iCloudミュージックライブラリ』がある。
  • 『iCloudミュージックライブラリ』と『iTunes Match』似てるが違う。
  • 『Apple Music』は音楽配信サービスが欲しい人向け。
  • 『iTunes Match』はライブラリのクラウド化をする人向け。
  • 両方加入するメリットは十二分にある。
四条ねこ
Appleが『Apple Music』にも、iCloudでiTunesライブラリの楽曲をアップロードできる機能を付けたからややこしい気が…。
まの
他社との差別化だと思うのですが、結果的に『iTunes Match』との差異が分かりにくくなっていますね…。
さたえり
でも、要するに“DRMの有無”やんね?
四条ねこ
そうそうっ!
音楽配信に興味ないなら、断然『iTunes Match』がオススメだね〜♪

そういうことです。

おまけ

四条ねこ
前の『iCloud写真』と『マイフォトストリーム』もそうだったけど、こっちもややこしいっ!
さたえり
完全に“ブラックボックス”やんね…。
まの
しかも、写真はバックアップには使えない同期ですけど、『iTunes Match』はバックアップ的にも使えますからね…。
四条ねこ
サービスの煩雑化なのか、私たちが理解できていないのか…。
まの
困りものですね。

おわり