『Galaxy Z Fold3』の長期使用レポートと総括

『Galaxy Z Fold3』の長期使用レポートと総括
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記事のポイント
  • 約10か月使った『Galaxy Z Fold3』を総括
  • 「S Penをサブ画面でも使わせて」が本音
  • Galaxy Z Fold4ではブラッシュアップ期待

— レビュー…ではない —

Samsung『Galaxy Z Fold3 5G』を使い始めて、約10か月。デジタイザーペン対応というのは良かったのですが、いろいろ残念な部分もありました。…という、遅すぎるレビュー的な何か。

二条ねこ

まだ完全体じゃない、って感じですな。

まの

初代に比べたら、かなり改善されましたがね。

さたえり

『折りたたみスマホ』というカテゴリー自体、まだ歴史が浅いから仕方ないやんね。

『Galaxy Z Fold3』の長期使用総括

総括
  • やっぱり分厚く感じる筐体が難
  • Main Screenはペン利用時に気を遣う
  • Cover Screenのペン非対応が残念
  • Wacom EMRペンフル対応を希望

モデル末期のプロダクトなので、購入を勧めたり、引き止めたり、ということは無意味なのでしません。ただ、長期使用して感じたことを徒然なるままに書いています。なので、レビューでも何でもありません。ただの“感想”です。

さて、そんな『Galaxy Z Fold3』ですが、ひとことで表現するならば「『Cover Screen』も『S Pen』に対応してくれてたら、評価は大幅に上がった」に尽きる。

Galaxy Z Fold3には、開いたときに使える7.6インチの『Main Screen(= メインディスプレイ)』、閉じたときに使える6.2インチの『Cover Screen(= サブディスプレイ)』、があります。このうち、専用のデジタイザーペン『S Pen Fold Edition』に対応しているのは、メインディスプレイである『Main Screen』のみ、というわけです。

Main ScreenでしかS Penが使えない。たったこれだけのことですが、Galaxy Z Fold3の痒い所に手が届かない感が出てしまいました。筆者としては、これがすべてです。

『Galaxy Z Fold3』の細かな感想

筐体:やっぱり分厚い

Galaxy Z Fold3が出始めのころ、そこまで気にならなかったのですが、最近リリースされている折りたたみスマートフォンを見ると、「スマホを2台サンドイッチした感じで分厚い」と思うように。

側面から見ると、まんまスマートフォン2台を重ねた感がひしひしと。

少し前にHuaweiからリリースされた『HUAWEI Mate Xs 2』の薄さを目の当たりにしてしまうと、「折りたたみだから分厚いのは仕方ない」という言い訳が立たなくなってきます。

折りたたみスマートフォンの“曲げ方”にも、各社の思想というのがあります。

Galaxy Z Fold 3はフリーアングルで角度調整できるぶん、ピッタリと重なる形ではなく、ヒンジから外方向に対して『エッジシェイプ(楔形)』になっています。つまりは、ここに隙間が生じるわけです。

ただでさえ分厚くなりがちな折りたたみスマートフォンですが、このヒンジ形状により、クリアランスが生じるため、余計に分厚く感じてしまうのです。分かりきったことですが、気にはなります。

Main Screen:やっぱり気を遣う

このままだと、ネガティブな話ばかりになってしまう。なので、名誉回復のために言っておくと、コンテンツビューアとしては最適、というのは間違いありません。

アスペクト比が微妙だけど、電子書籍ビューアとしても大活躍。

画面分割機能(Split Screen View)も優秀で、 3画面分割 + フロートウィンドウ表示 が可能なので、マルチタスクも頗る捗ります。なので、『艦これスマホ』として大活躍してくれました。

しかしながら、いくら耐久性が向上したと言っても、この柔らかな画面にS Penでガシガシ書く…というのは、やっぱり気を遣ってしまいます。

結果的には画面が故障することはなかったので、大丈夫だと思いたい。ですが、思いついたときにサクっと書く、ということの心理的ハードルが高いのです。

Cover Screen:ペン非対応が残念

これは前掲したとおりですが、サブディスプレイである『Cover Screen』で、S Penが使えないのが残念でした。…思っていた以上に。

Cover Screen側はMain Screen側とは異なり、しっかりとしたハードなガラスで守られています。だからこそ、こちらでもS Penが使いたかったわけでして。

仮に、Main Screen/Cover Screenの両方でS Penが使えたならば、カフェ等で落ち着いて“描く”ときはMain Screenを、電車等でサクっと“書く”ときはCover Screenを、とシーンに応じて使い分けできたはずです。

S Pen:専用なのが面倒

Samsungの『S Pen』は、『Wacom EMR(Wacom feel IT technologies)』という、デジタイザーペンのプロトコルを採用しています。

なので、独自プロトコルを用いている、Apple PencilやHUAWEI M-Pencilとは異なり、ペンの選択肢が豊富、というのが大きなメリット…なの……ですが。

ところが、Galaxy Z Fold3に対応しているS Penは、専用の『S Pen Fold Edition』というペンしか受け付けないように設定されているのです。ちなみに、S Pen Fold EditionもWacom EMRではあります。でも、ダメなのです。

要するに、一般的なデジタイザーペンだとペン先が硬質すぎて、Main Screenの耐久性的に厳しいということ。

言いたいことは理解できるのですが、Galaxy Z Fold3のために、ペンを余分にもう1本持ち歩くのが非常に面倒でした。加えて、筐体にペンを収納できる機構もないので、ペンが邪魔者扱いになりがちに。

『Galaxy Z Fold4』に期待すること

筐体の薄型化

折りたたんだときの姿に野暮ったさを感じるので、もっと1枚の板のようなモノリス感を出してほしい。HUAWEI Mate Xs 2レベルの薄型化を希望。

Cover ScreenでのS Pen対応

Main ScreenしかS Penが使えないのは想像以上に不便。なので、Cover ScreenのS Pen対応を強く希望。

汎用EMRペンへの対応

Galaxyの良さである“Wacom EMR対応”が、専用ペン縛りによりスポイルされている。ペン先の硬度に、Main Screenが耐えられるかが問題だが、可能であれば実現してほしい。

おそらく、新モデルとなる『Galaxy Z Fold4』が、8月開催(と予想されている)『Galaxy Unpacked August 2022』で発表されるでしょう

すでにリーク画像が出回っているので、“オチ”は見えている感じもしなくもないですが、Galaxy Z Fold3で残された課題を、しっかりとブラッシュアップしてリリースしてほしいところです。

まの

ヘビーユーザーだからこそ感じる、ということでしょうか!?

二条ねこ

最近は出番ナシだったけどねー。
やっぱり、今までのGalaxyシリーズに比べて、S Penが使いづらいのが欠点でしたな。

まとめ「まだまだ発展途上」

Galaxy Z Fold3 5G』、ネガティブ寄りな感想になってしまいましたが、気に入って使わせてもらいました。

まもなく『Galaxy Z Fold4』が発表されると思われるので、すでに手放しているのですが、気になった点が改善されていれば、新モデルも買う予定です。

二条ねこ

今のお気に入りはSurface Duo 2であーる。

記事に登場したガジェット

おまけ

まの

それにしても、今さら『Galaxy Z Fold3』ですか。

二条ねこ

実は、撮影した写真がこのままだとお蔵入りになりそうだったから、急遽ネタとして仕上げたのでして……。

さたえり

…さっさと記事にしないから。

二条ねこ

反省あーる。

おわり