小学生向けPC“じぶんパソコン”の真意は何か?富士通『LIFEBOOK LH55/C2』の思い

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ぼったくりと言われているが…。

富士通が小学生向けPC『LIFEBOOK LH55/C2』を発売しましたが、巷では「高い」や「ぼったくり」と散々な言われよう。しかし、このPCの“真のスペック”に気付くと、高く感じない…かも?

まの
富士通が“はじめての「じぶん」パソコン”と掲げているアレですね!?
さたえり
英語にすると、“パーソナルパーソナルコンピューター”ってなるんじゃ…。
四条ねこ
いろいろツッコミどころはあるけど、富士通の考え方は面白いと思うんだよねっ!

高いと酷評されている“じぶんパソコン”こと『LIFEBOOK LH55/C2』

高いと酷評されている“じぶんパソコン”こと『LIFEBOOK LH55/C2』

富士通が“はじめての「じぶん」パソコン”と称している小学生向けPC、『LIFEBOOK LH55/C2』をご存知でしょうか。

四条ねこ
知らない人向けに簡単に説明すると、“子ども向けにチューニングした学習目的のノートパソコン”だよっ!

その“じぶんパソコン”こと『LIFEBOOK LH55/C2』が、巷ではとにかく価格がぼったくりであると酷評されています。

そのぼったくりと言われる所以は、『LIFEBOOK LH55/C2』のスペックの低さと価格の高さ。つまり、とてつもなく“コスパが悪い”ということです。

OS Windows 10 Home 64ビット版
CPU Intel Celeron 3865U(1.80GHz)
GPU Intel HD Graphics 610
RAM 4GB(DDR4)
ROM 128GB(SSD)
カメラ フロント0.9MP、リア5.0MP
ディスプレイ 14インチ(1,366 × 768)
タッチパネル対応
サイズ 338.0mm × 247.0mm × 24.7mm
重量 約1,930g
価格 約11万円
まの
た…確かに、このスペックで10万円超えは高いですね。
さたえり
間違っても、ギークな人は買わないスペックやんね。
酷評される理由のひとつして、スペックの低さがある。

酷評される理由のひとつして、スペックの低さがある。

10万円超えのノートPCでCPUがCeleronだったり、RAMが4GBしか搭載されていなかったり、約2kgの重量級PCであったりと、基本スペックだけ見てしまうと、どこをどう見積もっても“超割高”としか言えないです。

四条ねこ
これじゃ、ぼったくりと言われてもしょうがないよねー。
でも、このパソコンの真意はそこじゃない気がするんだよ〜

このPCの“真のスペック”は隠れている?

このPCの“真のスペック”は隠れている?

そんな酷評されている“じぶんパソコン”ですが、巷で酷評されているほど私は酷い価格設定ではないと思います。もちろん、適正価格よりも多少高価な感は否めませんが…。

まの
ねこさんはどうしてそう思うのですか?
四条ねこ
それは、“子ども向けにチューニングされた唯一無二のPC”って思うからだよー!
じぶんパソコンの真のスペック

  • ブルーライトカット仕様のディスプレイ。
  • 耐衝撃・耐加圧のタフ設計。
  • 防滴キーボード。
  • デジタイザーペン対応。

基本スペックには見えてこない部分だと、上記の部分が価格に上乗せされているであろう“真のスペック”だと思います。

耐衝撃性などを鑑みると、子ども版TOUGHBOOKに思える。

耐衝撃性などを鑑みると、子ども版TOUGHBOOKに思える。

やはり、小学生などの学童向けに設計されているので、落下耐性防滴耐性を高めています。そして、手書きにも対応しており、教育用途としての側面もきちんと見受けられます。ブルーライトカット仕様のディスプレイも、親御さんからすると安心設計のひとつに入ると思います。

四条ねこ
基本スペックこそアレだけど、小学生が使うことを想定した作りになっていると思うんだよねー。そこは評価すべき点だと思うっ!
さたえり
イメージやと、Panasonicの『TOUGHBOOK』の“小学生版”って感じやね!
四条ねこ
そゆことー!

どう使うか想定できない小学生に使ってもらうからこそ、ハプニングに対応できる設計や使い勝手があります。それこそ、“じぶんパソコン”な『LIFEBOOK LH55/C2』の真価だと感じます。

じぶんパソコンから見える富士通の展望

じぶんパソコンから見える富士通の展望

さて、一旦パソコンの話から離れます。

今回の富士通の『LIFEBOOK LH55/C2』発売から分かるのは、来る2020年の“プログラミング教育の必修化”でしょう。それに先んじて、富士通が一手を打ったということです。

まの
そういえば、プログラミング教育ってプログラミング言語を科目にするわけじゃないのですよね?
四条ねこ
そうそうっ!
あくまで、プログラミング的な思考を教えるってことだねっ!
競争が激化しそうな、IT人材育成。

競争が激化しそうな、IT人材育成。

国際的にIT人材の育成の競争が激化してきています。特にアメリカやイギリスは、子どもに対するIT教育で先行している印象。そこで、諸外国に遅れを取らないように、日本もIT人材の育成をしようとしているわけです。

プログラミング言語を教えるのではありませんが、プログラミング教育を通じて“数学的思考”や“コンピューターに慣れる”ことを、幼少期から教え込もうとしてるのだと思います。

四条ねこ
価格に対していろいろ言われているけど、富士通が“じぶんパソコン”の販売を通じて、IT人材の教育をしようとしていることに対して評価すべきだと思うんだよねー!

学童向けPCに対して今後の富士通に求めること

学童向けPCに対して今後の富士通に求めること

話はパソコンに戻り『LIFEBOOK LH55/C2』に対して、今後求めることを書いておきます。

公式サイトやWebの情報を見る限り、『LIFEBOOK LH55/C2』はチューニングがまだまだ足りない様子です。何というか、“ガワ”だけ子ども向けという感じがしてきます。

さたえり
どういうことなん?
四条ねこ
えーとね…

  • 子どもに特化したUIを作り込む
  • 教育ソフトやサービスの充実

をもっとして欲しいって感じかなっ。

UIがWindows 10そのままの部分が多く散見されたので、ここは小学生が利用することを想定して整理したほうが良さそうだと感じました。学童向け教育ソフトウェアの充実も必要でしょう。

総評:価格ではなく存在に意義があるパソコン

総評:価格ではなく存在に意義があるパソコン

確かに価格だけ見ると、『LIFEBOOK LH55/C2』はかなり高価です。耐衝撃性やデジタイザーペンのようなサブスペックを加味しても、高価と言わざるを得ないでしょう。

しかし、富士通がIT人材を育成しようとしている姿勢は、大いに評価すべきだと思います。今回の“じぶんパソコン”は、その第一歩だと感じました。

四条ねこ
そういう意味でも、富士通には頑張って欲しいっ!
まの
シンギュラリティーという言葉もチラホラ聞き始めましたもんね。
さたえり
日本が置いていかれないようにしないとやんね!

じぶんパソコンの真意は…人材育成な気がします。

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おまけ

四条ねこ
それでも価格は安くして欲しいけどねー。
まの
購入するのは、子どもではなく親ですからね。
さたえり
親が買ってもいいって思う価格設定やないとダメやもんねぇ…。
四条ねこ
そこなんだよねー。
買ってくれないと始まらないしっ!
まの
親世代がどこまで意識を持てるか、それが重要かも知れないですね。
四条ねこ
うーむ…難しいぞよっ。

おわり