- 『WWDC23 Apple Keynote』はハードもソフトも内容てんこ盛り
- 噂されていたVR/MRデバイス『Apple Vision Pro』がついに登場
- 新型Mac Proの登場により Intel → Apple Silicon の移行が完了
2023年6月5日午前10時(PDT)、『WWDC23 Apple Keynote』が行われました。
そこで本稿では、そのApple基調講演で発表された内容を、3分で読める程度に圧縮して総括します。


それにしても、今年はハードウェアの発表が多かったですわね。デベロッパーカンファレンスなのに。

まさに“内容盛りだくさん”って感じやんね!
目次
TL;DR
- MacBook Air 15インチ
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥198,800から
- 画面サイズは15.3インチ
- プロセッサはApple M2
- バッテリー駆動時間は最大18時間
- Mac Studio
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥298,800から
- 筐体デザインは前モデルを踏襲
- プロセッサはApple M2 Max/Apple M2 Ultra
- Mac Pro
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥1,048,800から
- 筐体デザインは前モデルを踏襲
- プロセッサはApple M2 Ultra
- マザーボードにPCle拡張スロットを7基搭載
- Apple Vision Pro
- 米国では2024年初頭に発売
- 米国価格は$3,499から
- OSは『visionOS』
- プロセッサは Apple M2 + Apple R1
- 12台のカメラ・5台のセンサー・6台のマイクを搭載
- バッテリー駆動時間は最大2時間
- 虹彩認証システム『Optic ID』を搭載
- Magic KeyboardとMagic Trackpadをサポート
- Apple初の3Dカメラを搭載
- コントローラ非採用で操作はアイトラッキングとハンドトラッキング
- μOLEDを左右2基搭載した2,300万ピクセルのディスプレイ
- iOS 17
- 連絡先ポスター
- 着信時に相手の写真やミー文字が表示される
- NameDrop
- iPhoneなどを近づけて連絡先情報を共有
- スタンバイ
- 横向き充電中に時計やウィジェット表示
- ジャーナル
- パーソナライズされたライフログアプリ
- 連絡先ポスター
- iPadOS 17
- ライブアクティビティ
- iOSで導入済みの機能が実装
- ヘルスケア
- iOSで導入済みの機能が実装
- メモアプリ
- PDF関連の編集機能や共有機能が強化
- ライブアクティビティ
- macOS Sonoma
- ウィジェット
- デスクトップ上にも配置可能
- スクリーンセーバ
- スローモーションビデオによる動的なスクリーンセーバ
- ゲームモード
- CPUとGPUをゲームに優先
- フレームレートの最適化
- Bluetoothのサンプリングレートが2倍
- ウィジェット
- AirPods
- AirPods Pro (第2世代) に以下の新機能が実装
- 適応型オーディオ
- パーソナライズされた音量
- 会話感知
- AirPods Pro (第2世代) に以下の新機能が実装
- tvOS 17
- Apple TV 4KがFaceTimeに対応
- コントロールセンターのリニューアル
- Dolby Vision 8.1に対応
- 他社製VPNに対応
- watchOS 10
- スマートスタック
- 情報へのアクセスと視認性が向上
- 新しい文字盤
- 『パレット』『スヌーピー』が追加
- スマートスタック
『WWDC23 Apple Keynote』で発表された製品
MacBook Air 15インチ

Image:Apple
- 2023年6月6日
- 2023年6月13日
- 米国価格
- $1,299.00から
- 日本価格
- ¥198,800から
Mac Studio

Image:Apple
- 2023年6月6日
- 2023年6月13日
- 米国価格
- $1,999.00から
- 日本価格
- ¥298,800から
Mac Pro

Image:Apple
- 2023年6月6日
- 2023年6月13日
- 米国価格
- $6,999.00から
- 日本価格
- ¥1,048,800から
Apple Vision Pro

Image:Apple
- 米国
- 2024年初頭
- その他の地域
- 2024年後半
- 米国価格
- $3,499から
- 日本価格
- 未発表
『WWDC23 Apple Keynote』の内容を振り返り
- Introduction(00:00:00)
- Mac(00:03:09)
- iOS(00:16:49)
- iPadOS(00:34:34)
- macOS(00:43:14)
- Audio & Home(00:57:02)
- watchOS(01:04:50)
- Apple Vision Pro(01:20:48)
①Introduction

Image:Apple
オープニングムービーが終わると、Tim Cook CEO登場。
②Mac

Image:Apple
John Ternus SVP登場。

Image:Apple
『MacBook Air 15インチ』発表。
2022年発表された『MacBook Air 13インチ』がベースデザインとなっており、それをそのまま大きくしたのが本機。なので、インターフェースも一緒。
画面サイズは15.3インチ。薄さは11.5mmしかなく、世界でもっとも薄い15インチラップトップとのこと。質量は約1.5kg。プロセッサには『Apple M2』を採用。バッテリー駆動時間は最大18時間。
日本での発売日は2023年6月13日。日本価格は198,800円から。

Image:Apple
『Mac Studio』の新モデルが発表。
デザインやインターフェースは旧モデルを踏襲。マイナーチェンジモデル。プロセッサには、新たに『Apple M2 Max』『Apple M2 Ultra』を採用。
日本での発売日は2023年6月13日。日本価格は298,800円から。

Image:Apple
『Mac Pro』の新モデルが発表。
筐体デザインは旧モデルを踏襲しつつも、ついにプロセッサがApple Siliconに。採用されているプロセッサは『Apple M2 Ultra』。
マザーボードにはPCle拡張スロットを7基搭載し、6基の空き拡張スロットはPCIe Gen 4に対応している。
日本での発売日は2023年6月13日。日本価格は1,048,800円から。
③iOS

Image:Apple
Craig Federighi SVP登場。

Image:Apple
新しいiOS『iOS 17』発表。
iOS 17では、コミュニケーション体験が強化。
パーソナライズされた『連絡先ポスター』が追加され、着信時に相手の写真やミー文字が表示されるように。なお、連絡先ポスターは純正アプリだけでなく、サードパーティの通話アプリでも利用可能とのこと。
そして、留守番電話をリアルタイムでメッセージを書き起こしてくれる『ライブ留守番電話』が追加された。この機能はNeural Engineを用いたもの。
さらに、AirDropの共有方法に『NameDrop』というものが追加。
NameDropでは、iPhone同士、またはiPhoneとApple Watchを近づけるだけで、連絡先情報を簡単に共有できるようになる。

Image:Apple
iPhoneの充電中に『スタンバイ』という機能が追加。
iPhoneをランドスケープモードで充電しているときに、時計や写真、ウィジェットなどを表示できるようになる。つまり、ちょっとしたスマートディスプレイ化な機能。

Image:Apple
そのほかにもiOS 17では、『ジャーナル』というライフログアプリの追加、ヘルスケアアプリやマップ機能の強化などが実装された。
④iPadOS

Image:Apple
引き続き、Craig Federighi SVP。

Image:Apple
新しいiPadOS『iPadOS 17』発表。
基本的な機能については、前述のiOS 17を踏襲。
すでにiOSで導入されている、リアルタイムの出来事をロック画面上で把握できる機能である『ライブアクティビティ』が、ついにiPadOSにも導入される。また、ウィジェットがインタラクティブ化され、ウィジェット上から直接アクションを起こすことが可能となった。
メモアプリでは、PDF関連の機能が強化。
PDFを整理したり、Apple Pencilで注釈を入れたり、Live共同作業でほかのユーザーと共有した際に、リアルタイムでアップデートが表示されるようになった。

Image:Apple
そのほかにもiPadOS 17では、『ヘルスケア』が実装されたり、ステージマネージャやフリーボードの機能強化が行われている。
⑤macOS

Image:Apple
またまた、Craig Federighi SVP。

Image:Apple
新しいmacOS『macOS Sonoma』発表。
macOS Sonomaでは、ウィジェットが強化。
ウィジェットが通知センターだけでなく、デスクトップ上にも配置できるように。ウィジェットはiPadOS 17同様、インタラクティブ化されている。
そして、動的なスクリーンセーバも導入。
スクリーンセーバでは、世界中の様々な場所のスローモーションビデオが表示される。

Image:Apple
ゲームクリエイターの小島秀夫氏が登場し、『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』のmacOS版がリリースされることを発表。発売は2023年末とのこと。
コジマプロダクションでは、今後Appleプラットフォームへ積極的にゲームを提供していく予定だそう。
なお、macOS Sonomaには『ゲームモード』という、機能が実装。
CPUとGPUをゲーム優先にし、フレームレートが最適化されたなめらかな映像を実現。Bluetoothのサンプリングレートを2倍にし、AirPodsやワイヤレスゲームコントローラにおけるレイテンシーを低減させることができる。

Image:Apple
そのほかにもmacOS Sonomaでは、Siriやメッセージ、リマインダーなどの機能が強化されている。
⑥Audio & Home

Image:Apple
続いては、AirPodsやApple TVなどについて。

Image:Apple
AirPodsは、パーソナルなオーディオ体験を強化。
『AirPods Pro (第2世代)』は、適応型オーディオ、パーソナライズされた音量、会話感知、という機能が新たに実装。シームレスな音楽体験を実現した。
Apple TVでは、新しいtvOS『tvOS 17』が登場。
Apple TV 4Kで、FaceTimeが使えるように。また、コントロールセンターも一新。Dolby Vision 8.1、他社製VPNにも対応する。
⑥watchOS

Image:Apple
Kevin Lynch VP登場。

Image:Apple
新しいwatchOS『watchOS 10』発表。

Image:Apple
watchOS 10では、新しい『スマートスタック』が実装。
これにより、天気、株価、ホーム、マップ、メッセージ、世界時計など、情報をより一目で確認しやすくなった。
また、新しい文字盤として、『パレット』『スヌーピー』が追加される。
⑥Apple Vision Pro

Image:Apple
久しぶりの“One more thing...”が。

Image:Apple
『Apple Vision Pro』が発表。

Image:Apple
Apple初のVR/MRデバイス、もとい『空間コンピュータ』、それがApple Vision Pro。
端的に言えば、VR/MRデバイスであり、拡張ディスプレイであり、これ自体がMacやiPadの仲間。
コントローラ非採用で、操作はアイトラッキングとハンドトラッキングで行う。

Image:Apple
OSは『visionOS』という新OSが採用。プロセッサは Apple M2 + Apple R1 というデュアル構成で、Apple R1チップが、12台のカメラ・5台のセンサー・6台のマイクからの入力を処理する。ディスプレイへのストリーミング速度は12ミリ秒以下。
バッテリー駆動時間は最大2時間で、ヘッドセットではなく、ケーブルにつながれたバッテリーボックスから給電。ヘッドバンドと電源ケーブルは着脱可能。
また、Apple初の3Dカメラや、虹彩認証システム『Optic ID』を搭載している。

Image:Apple
Apple Vision Proは、Magic KeyboardとMagic Trackpadをサポート。

Image:Apple
Apple Vision ProとMacをネットワークリンクすることによって、Apple Vision ProをMacの外部ディスプレイとして使うことも可能。
米国価格は3,499ドルから。米国では2024年初頭から発売され、その他の地域では2024年後半に発売される予定となっている。
まとめ「“One more thing...”がついに」

- MacBook Air 15インチ
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥198,800から
- Mac Studio
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥298,800から
- Mac Pro
- 発売日は2023年6月13日
- 日本価格は¥1,048,800から
- Apple Vision Pro
- 米国では2024年初頭に発売
- 米国価格は$3,499から
- iOS 17
- iPadOS 17
- tvOS 17
- watchOS 10
今年のWWDCは、とにかくハードウェアの発表が多かったのです。
そして、“One more thing...”、久しぶりに聞けて嬉しい限り。

『Apple Vision Pro』の発売はまだ先だから、今のうちから資金を貯めておくあーる。
おまけ

先に言っておくけど、『Apple Vision Pro』は買いますぞっ!

価格は高いですが、貯金する猶予がありますからね。

うーん、そうやってApple信者にコツコツ貯金させて買わせる作戦やね。
おわり
完走した感想は、「性能が突き抜けた、価格も突き抜けた」であーる。