広告ブロックのあり方については以前から賛否があるが、米メディアが”ついに動いた”ようです。今後の広告ブロックについて、一石を投じることになるのでしょうか?



目次
米メディア『Salon.com』がadblockユーザーにメスを入れた!?
- adblockを入れていない状態。
- adblockを入れていると、このようにアラートが表示される。
『PC Watch』の記事によると、米メディア『Salon.com』が広告ブロック(adblock)をしているユーザーに対して、以下のような処置を取るそうです。
- 広告ブロックを解除してもらう
- 広告を非表示にする代わり、仮想通貨『Monero』のマイニングを手伝う
つまり、広告ブロックをしているユーザーに対して、上の画像の”警告文”を出して、”広告ブロックを解除”もしくは”マイニングの手伝い”を選択させるということです。
もちろん、どちらか選ばないと記事は読めないようになっています。


日本で言うところの『時事ドットコム』や『マイナビニュース』という感じです。

今回の背景には”広告収入減”がある?

このようなメディアは、”広告収入”を運営費にしています。もちろん、広告ブロックをされてしまうと、その分”収入減”になるので、企業としては広告ブロックは、”目の敵”な訳です。
実際、『Salon.com』もWebメディアの”広告収入減”が顕著になっているようです。
Salonによれば、この措置の背景には広告収入の減少があるとしており、紙媒体の広告、PC版の広告、モバイル版の広告それぞれによる広告収入の比はおよそ100:10:1であり、Webメディアである同誌にとって、広告によって収益を維持することが困難であることを挙げた。さらに、広告ブロック機能の流行が状況をより困難にしているとした。


adblockについては、以前から問題視されていた

この”広告ブロック問題”ついては、以前から「コンテンツのタダ読み!」と言われていました。
広告におけるユーザーとの乖離
当たり前ですが、メディア運営は”ボランティアではない”ので、広告を表示するのは運営者としては当然です。
しかし、ユーザーの”広告が邪魔”という意見も分かります。
ただ、”サービスに対価を支払う”のは当然のことですので、ある種”ユーザーと運営者の乖離”があるのかも知れません。

Googleもadblock対策については動いている
この広告ブロック問題については、Googleもすでに動き始めています。
元Google社員(現:Sourcepoint)のベン・バロカス氏が2015年から、”全ての広告ブロック削除ツールを無効化する”技術を開発しています。
Googleもある種”広告代理店”なので、この広告ブロックについては、センシティブな問題と捉えているようです。


いずれは、Google側も広告ブロックについては、大きく動きが出ると思います。
総評:ユーザーが満足する広告の出し方を考えるべき!

今回の『Salon.com』の広告ブロック問題は…
- メディア運営側の広告の出し方
- ユーザー側の広告がウザいという意見
という、ずっと言われてきた問題が表面化したものだと思います。

結局は、どっちものエゴが引き起こしてるんやと思うけど…。

今回の”マイニング”については、ちゃんと通告すれば問題はないのではないかと思います。もちろん、黙ってマイニングのお手伝いさせるのは”論外”ですが…。

adblockは”チート行為”ですから、それに不満を持つ運営がいても当然だと思いますし。


まぁ、YouTubeのように”露骨に”広告を出すのも問題だとは思いますが。
おまけ





おわり