- AmazonがKindleの新機種『Kindle Scribe』発表
- Kindle Scribeはデジタイザーペンでの手書き入力に対応
- Kindle Scribeは11月30日発売で価格は47,980円から
AmazonがKindleシリーズの新機種として、『Kindle Scribe』を発表しました。Kindle初のデジタイザーペン対応となる、Kindle Scribe。その仕様をチェックしていきます。


それが現実になった瞬間ですわね。

これでやっと、Kindle本に手書きメモが残せるんやね!
Amazon『Kindle Scribe』発表

Image:Amazon.com
Amazon.comは2022年9月29日(JST)、電子書籍リーダーであるKindleシリーズの新機種として、『Kindle Scribe』を発表しました。
- 2022年11月30日
- スタンダードペン付き
- 16GB:47,980円
- プレミアムペン付き
- 16GB:51,980円
- 32GB:54,980円
- 64GB:59,980円
Kindle Scribeの発売日・価格は上記のとおりで、Amazon.co.jpでは、すでに予約受付が開始しております。
いずれのモデルもデジタイザーペンを同梱。
16GBモデルには、ベーシックな『スタンダードペン』が付属。32GBモデル・64GBモデルには、サイドボタンとテールボタンが追加された『プレミアムペン』が付属されております。
Kindle Scribeに対応する、Amazon純正アクセサリーは上記のとおり。
Kindle Scribeのパッケージには、デジタイザーペンが同梱していますが、保護ケースは同梱しておりません。ですので、筐体を保護するのであれば、別途購入する必要があります。
デジタイザーペンの替芯も、しっかりと用意されております。替芯の入手性が悪いと興醒めしてしまうので、ちゃんと純正品が用意されているのは非常に高評価。ただし、替芯については1種類だけで、ペン先を交換して書き心地を変えることはできません。
Kindle Scribeの概要

Kindle史上、もっとも大きい10.2インチE Inkパネルを採用。
明るさ自動調整機能や色温度調整機能を備えたフロントライト搭載。
付属のデジタイザーペンを用いることで、購入したKindle本への手書きメモとして、付箋の追加が可能。
Kindle本への書き込み以外にも、PDFなどのドキュメントへの手書き入力にも対応する。

このKindle Scribeにおける最大の特長は、Kindle本に手書きメモを残せる、ということ。
ONYX International『BOOX』シリーズのような、Android搭載のE Inkタブレットでも、アプリをインストールすることでKindle本を読むことはできます。しかし、Kindleアプリ自体に手書き機能がない(ハイライトや単なるメモ機能なら搭載されている)ため、実際の本のような“本に書く”という体験が少々乏しいものがありました。
Introducing Amazon's Kindle Scribe | Amazon News
ところが、今回のKindle Scribeでは、Kindle本に直接手書きメモを残すことができるようになっている、というわけです。
ただし、「マンガ・雑誌・一部の実用書等、手書き入力機能に対応していないKindle本があります」との記載があるので、『リフロー型』しか手書きメモを残せない予感も。
大半の実用書系は、レイアウト崩れを防ぐために『フィックス型』でレイアウトされています。もし、Kindle本への手書き入力機能が『リフロー型』しか対応していないのであれば、学習用途に使うには大変厳しいものがあるでしょう。
文字サイズ等が可変式の電子書籍レイアウト。
テキスト主体の小説などに用いられることが多い。
文字サイズ等が固定式の電子書籍レイアウト。
テキストと図が混同する専門書などに用いられることが多い。
Kindle Scribeのスペック
Kindle Scribeのスペックは、下表のとおり。
なお、採用されているパネルは『E Ink Carta 1200』とのことなので、手書き入力による描画もある程度はスムーズでしょう。
デジタイザーペンのプロトコルについては、公式では触れられてませんが、仕様を見る限り、『Wacom EMR(Wacom feel IT technologies)』であると推測しています。
画面パネル | E Ink Carta 1200 |
画面サイズ | 10.2インチ |
画面解像度 | 300ppi |
フロントライト | 搭載(LED 35個) |
プロセッサ | MediaTek MT8113 1GHz |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 16GB/32GB/64GB |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n |
バッテリー | 最大12週間 |
インターフェース | USB Type-C ×1 |
対応フォーマット | AZW3 AZW TXT MOBI PRC EPUB DOC DOCX RTF HTM HTML PNG GIF JPG JPEG BMP |
本体サイズ | 約196×230×5.8mm |
本体質量 | 約433g |
まとめ「待望のペン対応Kindleが登場」

Kindle本への手書き入力機能が、リフロー型とフィックス型の両方に対応しているのか。ここが気になるところですが、かなり注目度は高い。
価格が約5万円と、従来のKindle端末に比べてもの凄く高価なので、ちょっと怖い感じもありますが、発売が楽しみなE Inkタブレットのひとつではあります。

もちろん、購入予定であーるっ!(予約した!)
おまけ

ま、BOOXやreMarkable 2のほうが安牌だとは思うけどね。

マニア以外は様子見ですわね。

そして、それを買う“マニア”が!?

うぬ、わたしであーるっ!!
おわり
実は、半年ぐらい前から「ペン対応Kindleが出るのでは!?」という噂がずっとあったのであーる。