ギークの悩みの種はデータの管理。
PCやMacのバックアップをNASにしている人は、少なくはないと思います。でも、そのバックアップ方法…とーっても“危険”かもですよ?
RAID1でもRAID5でも、安全とは言えないんだよねー(汗)
目次
バックアップをどうしている?
アナタはPCのデータを、どのようにバックアップしていますか?
おそらく、この記事を読んでいる人の大半は、NASにバックアップを取っているはずです。しかも、RAID1で管理してより安全に管理しているでしょう。
NASでRAID1やRAID5をしていて、本当に安全なのでしょうか。データ損失のリスクや危険性は、減ったのでしょうか。
NASで“RAID1”こそ安全は本当?
データを2重に保護、つまり“冗長性”を持たせるために、NASでRAID1を組んでいる人は多いと思います。
特に複数台のPCやMacを持っている人なら、データをすぐにネットワーク上から取り出せますし、なおかつ2重のバックアップで安心していると思います。
確かに、RAID1にすることによって、HDD内のデータはミラーリングされ、2重に保護されています。これで万が一、HDDが1台故障しても復旧ができるわけです。
しかし、これでは冗長化できていない部分があります。
RAID装置は“RAID1”ではない?
冗長化できていない部分、それは“NAS”です。つまりはRAID装置ですね。
確かにRAID1を使えば、HDD2台体制でバックアップを取ってくれます。ただ、NAS自体は“RAID1”ではない。つまり、NAS自体のバックアップがないのです。
もし仮に、HDD自体は健康でも、NASや内部のRAID装置が故障してしまったら、機械の故障で“全ロスト”なんてことも考えられます。
もちろん、NAS本体が故障した場合でも、データのサルベージは可能です。ただサルベージが厄介で、Ubuntuを使ったりしないといけません。
NASにもメリットはある
NASでのバックアップを否定しているわけではありません。当然、NASにもメリットはたくさんあります。
例えば、RAID1はデータを24時間365日動かし続けたい人には、凄く向いています。今でこそ少なくなりましたが、RAID0も速度を求める人には良い選択肢です。
いろいろ考えはあると思いますが、NASにバックアップを取りながら、別のNASや外付けHDDでバックアップを取ったほうが、より安全で確実に保護できると思います。
NASはサーバー的なものですからね。
NASのバックアップはクラウドへ
そうはいっても、NASのバックアップにNASを使ったり、外付けHDDを使うのはスマートではないです。管理も煩雑になりがちですからね…。
今やほとんどの人が利用しているクラウドストレージ。代表的なものだけでも、『Dropbox』に『Google Drive』、『Microsoft OneDrive』、『iCloud』…たくさんあります。
実はNASの中には、NAS自体のバックアップをクラウドストレージに取ることが可能なNASがあるのです。これを使えば良いわけです。
クラウドストレージだけだと、Macの『Time Machine』が使えないなど、制約や不便が多いです。なので、NASのような“ローカル”なサーバーも必要になってくるのです。
ローカルサーバーのバックアップとして、クラウドストレージを利用する方法が個人的にはベストだと思います。
クラウドストレージ対応のNAS
しかし、全てのNASがクラウドストレージへのバックアップに対応していません。
▼QNAPのNASは、クラウドストレージへのバックアップに対応。
QNAPのNASは、『Dropbox』も『Microsoft OneDrive』、『Amazon Drive』にも対応している模様。
▼SynologyのNASも、クラウドストレージへのバックアップに対応。
SynologyのNASも同じく、『Dropbox』も『Microsoft OneDrive』、『Amazon Drive』などに対応。法人向けの『box』も使えます。
総評:NASとクラウドは使いよう
今回紹介したように、NASのRAID1だけではバックアップは完全とは言えません。RAID装置の故障リスクも加味しないといけないのです。
ですので、NASのバックアップをクラウドストレージに取るという方法を、1つの提案として紹介したわけです。
NASに任せっきりにするのではなく、クラウドストレージも活用すると、より便利になるということです。つまりは、適材適所なのです。
今回の記事が参考になれば幸いです。
おまけ
おわり